寒さは和らいできましたが、それと同時に花粉の飛散が始まります。花粉症を患う人にとってはツライ季節です。
そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、花粉を防ぐ掃除方法を紹介してもらいました。

執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
掃除は、朝か帰宅後すぐに
掃除は花粉症対策として有効ですが、ただ掃除をするだけでは、室内に入ってきてしまった花粉を簡単に減らすことができません。
花粉は非常に軽く、人が動くだけでも舞い上がります。空中にある花粉はいくら掃除をしても取り除けませんが、空気の動きがなくなると、床に落ちてくるので、そのときが掃除のタイミング。つまり、室内に人気がない朝起きた直後か、帰宅後すぐがおすすめです。
でも、ここで部屋の片づけを始めたり、掃除道具を探そうとあちこち動き回ったりすると、また花粉が舞い上がってしまいます。片づけや掃除の準備は寝る前や出かける前に済ませ、すぐに掃除ができる状態にしておくといいですね。
掃除機の前に乾拭きを
花粉を効率よく取り去るための手順は、まず拭き掃除です。掃除機をかけると、その排気が花粉を舞い上げてしまうことがあります。その前に乾拭きをして、花粉を拭き取ってしまいましょう。
ちなみに、花粉は静電気に引き寄せられます。そのため、静電気が起こりやすい化学繊維の衣服を着るのは避けた方がいいといわれていますが、拭き掃除はその静電気を上手く活用するのが◎。不織布やマイクロファイバーなどの化学繊維が使われたシートや雑巾を使って、花粉を吸着させて取り除きましょう。
拭き掃除をするときは、できるだけ花粉を舞い上げないよう静かにそっと動いてください。棚の上などはハンディモップで、テーブルの上はマイクロファイバータオルで、床はフローリングワイパーで乾拭きします。
水拭きするなら、「コの字拭き」
花粉をしっかり拭き取るためには水拭きの方がよさそうに思うかもしれませんが、床やテーブルに花粉を塗り広げている状態になったり、水分の中に花粉を残す結果になってしまったりすることがあります。水拭きをしないとすっきりしないという場合も、まずは乾拭きをして、花粉の量を減らしてから行うようにしましょう。
花粉や汚れを取るための拭き掃除のコツは、一定方向に拭いて、同じ場所に戻らないこと。こまめにきれいな面に変えること。同じ場所を往復したり、ぐるぐる回しながら拭いたりすると、花粉を同じ場所にこすりつけているだけになります。
水で濡れると、花粉は舞い上がりにくくなりますが、乾けば、また室内に舞ってしまうので、注意してください。また、こまめにシートを換えたり、雑巾を洗うようにしたりして、キレイな状態で拭くようにしましょう。
換気は早朝か夜、カーテンを閉めたままで
花粉症の時期は換気するのを避けたくなりますが、どんな季節でも汚れた空気を入れ換えるために、定期的な換気は必要です。ただし、日中は花粉が多く飛散するので、早朝か夜に行うのがおすすめ。また、花粉が室内に入り込まないようレースカーテンは閉めたままで行ってください。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。