プロが簡単解決!面倒な「窓ふき」の掃除方法の正解
2023/04/14
窓ふきはお好きでしょうか?!拭く範囲も多く、苦手意識を持たれている方も多いかなと思います。
しかも、家の立地状況によって、窓にホコリや塵がつきやすいと、掃除頻度も上がってしまいます。時間がかかってしまいがちな窓ふきですが、実はあっという間にキレイになる方法があるんだとか。
ハウスクリーニング士の坂田亜希さんに教えてもらいました。
窓の汚れとは?
窓の汚れもさまざまです。窓の外側と内側で汚れも異なります。外側の汚れは、風で飛ばされてきた砂ボコリや花粉、排ガスなどです。内側の汚れは、手垢やホコリ、たばこのヤニ汚れなどです。
また、キッチンに近い窓には油汚れも混じっています。基本的に、これらの汚れは簡単に落ちます。ただし、放置しすぎてしまうと、汚れが窓に密着して頑固な汚れに成長してしまいますので、気をつけましょう。
大事なポイントは道具
窓ふきを簡単に、そしてキレイにするためには、道具も大事です。準備するものは、バケツ、中性洗剤(必要であれば)、スポンジ、スクイジー、マイクロファイバークロスです。窓ふき用の洗剤や、タオルも販売されていますが、日常清掃に使用している道具で問題ありません。
洗剤は中性洗剤でOK
掃除=洗剤と思われるかもしれません。しかし、必ずしも洗剤が必要とは限りません。窓についている軽い汚れであれば、ぬるま湯で大丈夫です。水よりぬるま湯の方が、熱の力で手垢などの油汚れを取り除いてくれます。
汚れがついて時間が経過している場合は、ぬるま湯だけでは、なかなかキレイにならない場合もあります。その時は、中性洗剤を使用しましょう。日常清掃用に販売されている洗剤の多くが中性洗剤です。
また、食器用洗剤も中性洗剤が多いです。洗剤ボトルの裏面に記載されている「液性」をチェックしてみてくださいね。
1.汚れを洗剤とお湯の力で取る
掃除の手順を紹介していきます。まずは、バケツにぬるま湯を入れます。
そこに、中性洗剤を1プッシュ程度入れます(ぬるま湯1Lに対して中性洗剤1プッシュ程度。食器洗剤であれば2滴程度)。そして、洗剤入りぬるま湯をスポンジに含ませます。
軽くスポンジを絞り、窓を拭いていきます。洗剤とお湯の力で汚れが浮いていきます。
2.洗い流す
水を垂れ流しできる環境であれば、シャワーをかけて、そのまま汚れを洗い流していきましょう。
もし、垂れ流しできない環境であれば、水で濡らしたスポンジ、または、マイクロファイバークロスで水拭きをしてください。
その際、コの字を書くように上から下へと拭いていきましょう。
3.スクイジーで水をきる
シャワーで汚れを流す、または、水拭きをした後は、スクイジーで水をきります。
上から下に向かって、ゆっくりと水をきっていきましょう。100円均一にもスクイジーは販売されていますので、是非活用してみてください。
水拭きをした際に、スクイジーで水をきるほど水滴が残っていなければ、スクイジーは使わずに、水拭き、乾拭きの手順で仕上げてください。
4.窓枠の水滴を拭き取る
スクイジーで水をきった際、窓はキレイになっても、窓枠には多少水滴が残っています。窓枠だけはぐるっとマイクロファイバークロスで拭き上げていきましょう。
マイクロファイバークロスは、拭き跡も残りにくいので、拭き上げる際にはおすすめの道具です。繊維の長いタオルを使用すると、窓枠に繊維が残りやすく、仕上がりがキレイに見えないので、気をつけてください。
状況によって掃除方法に変化を
窓がある環境によって、汚れ具合も変わってきます。やり方もひとつではありません。水を垂れ流しできる場合の掃除方法をメインで紹介しましたが、状況によって掃除方法も変化させていきましょう。
軽い汚れの場合は、乾拭きのみでもOKです。乾拭きでキレイにならない場合は、水拭きと乾拭きで掃除しましょう。念入りにキレイにしたい場合や汚れが頑固な場合は、中性洗剤を活用して掃除をしていきましょう。
プロの業者もなんでもかんでも洗剤を使用することはしません。汚れている状況を見ながら、何を使うかを判断してみてくださいね。
■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。