毎朝のお弁当づくりで負担になりやすいのが、「今日なにを入れるか」を考える時間です。迷う工程をへらしておくと、朝の流れがぐっとスムーズになります。
そこで今回は、考える手間を少なくする「お弁当づくりの仕組み化」について、家で取り入れやすい3つのコツを時短家事スペシャリストのaidogがお伝えします。
迷わない仕組みで朝がスムーズに
忙しい朝は、冷蔵庫の前でしばらく固まってしまうほど、何を入れるか迷ってしまうことがあります。同じようなメニューが続いてマンネリを感じやすいのも、お弁当づくりの悩みのひとつ。
実は、この「ゼロから考える時間」こそが負担の原因です。「考える」から「選ぶだけ」に変える工夫を取り入れると、朝の流れがぐっと軽くなります。
コツ1:3つの「固定パターン」をつくる
毎朝ゼロからメニューを考える必要がなくなる、取り入れやすい工夫です。あらかじめA・B・Cの3つのパターンを用意しておくと、「今日はAにしよう」とすぐに決められ、迷う時間がぐっと減ります。
パターンは細かく決めなくて大丈夫。ざっくりした組み合わせで十分です。
例としては、
A:たんぱく質中心(焼き鮭・卵焼き・ゆで卵 など)
B:レンチン中心(ミートボール・冷凍野菜・冷凍唐揚げ)
C:丼もの(そぼろ丼・鮭フレーク丼・焼肉丼)
というように、朝の自分の気力や時間に合わせて「選ぶだけ」にすると、ぐっとラクになります。
コツ2:お弁当食材の「置き場所」を決めておく
どこに何があるか探す時間をへらすには、食材の置き場所を決めておくのが効果的です。冷蔵庫・冷凍庫にそれぞれ“お弁当用コーナー”をつくると、必要なものがすぐに見つかり、朝の流れがスムーズになります。
例えば、冷蔵スペースなら、ケースをひとつ用意して「お弁当に使う食材だけ」をまとめて入れておくと迷いません。
作り置きおかずは、冷蔵庫を開けてすぐ手が届く1段目に置いておくと、詰める作業がぐっとラクになります。
冷凍庫では、お弁当用のおかずを立てて収納するのがおすすめです。唐揚げや野菜などの冷凍食材を定位置に立てておくと、開けた瞬間に選べて、探す手間がなくなります。
「ここに行けば全部そろう」という動線ができることで、朝のお弁当作りのスピードが大きく変わります。
コツ3:迷った日は「お弁当おかずリスト」から選ぶだけにする
時間がない日や気持ちが追いつかない朝は、メニューを考えるだけで手が止まってしまうことがあります。そんなときに助けてくれるのが、「お弁当おかずリスト」です。
これは、お弁当に入れやすいおかずをあらかじめ書き出しておくシンプルなメモのこと。卵焼き、ウインナー、冷凍唐揚げ、ブロッコリー、鮭フレーク、ミートボール、そぼろ、きんぴらごぼうなど、自分の家でよく使う定番食材を中心にまとめておきます。
朝はこのリストをサッと見るだけで、「今日はこれとこれでいこう」とすぐに決められるので、ゼロから考える手間がぐっと減ります。迷う時間がなくなることで、忙しい日の負担も軽くなり、作業がスムーズになりますよ。
「選ぶだけ」の仕組みがあると、どんな朝でも気持ちに余裕が生まれるアイデアです。
「選ぶだけ」の工夫で気持ちが軽くなる
考える時間が減るだけで、お弁当づくりはぐっと軽くなります。
3つの固定パターンを決めること、食材の置き場所をそろえること、おかずリストを用意しておくこと。この仕組みがそろうと、朝の迷いが自然と減り、気持ちにも余裕が生まれます。
無理なく続けられる工夫を取り入れて、忙しい朝を少しでも心地よく過ごしてみてください。
◼︎執筆/aidog
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)、時短家事スペシャリスト。YouTubeやInstagramでは、暮らしをラクに整える掃除のコツや、自分時間を生むための時短家事アイデアを発信しています。
編集/サンキュ!編集部