おいしい野菜の選び方!「男爵は大きすぎない」「きゅうりはお尻がふくらんでいない」
2023/07/09
食材ロスを減らして節約につながる!野菜をおいしく食べきるコツを青髪のテツさんに教えてもらいました。じゃがいもやにんじんなどの選び方から食べ方までをご紹介!さらに上手な野菜の冷凍術も必見です。
じゃがいも
【選び方】皮にしわがなく、緑色に変色していない物を!
【保存の仕方】キッチンペーパーで包んでチルド室で2週間おくと、糖度が倍になる!
基本はキッチンペーパーで包んで常温保存。甘くしたい場合はチルド室へ。「糖度が上がる分、焦げやすくなるので煮もの系におすすめです」。
【食べ方】皮つきのまま食べれば栄養たっぷり!
皮は身よりも、カルシウムや鉄分が豊富。「皮ごとカットして、オーブンでカリカリに焼くとおいしい!調理の手間も省けます」。
にんじん
【選び方】軸は小さくて細長く色が濃いほうがうまい!
【保存の仕方】シワシワになったにんじんは水に入れて1~2日おけば元どおり!
へたまで浸かるように、全体を水につけて冷蔵室に置くと、水分を吸って元の食感に。基本は、キッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、冷蔵室で立てて保存。
【食べ方】炒めものにすればβ-カロテンの吸収率UP
β-カロテンは熱に強く油に溶けやすいので、炒めものにすると効率よく摂取できる。生で食べるならオイルドレッシングをかけて。
レタス
【選び方】巻きがゆるく、軽い物が柔らかくておいしい!
【保存の仕方】キャベツと同じく、つま楊枝を刺して成長を止めよう
しんの奥まで刺して成長を止め、ポリ袋に入れて冷蔵室へ。2分の1や4分の1カットの物は、しんに近い内葉から食べると長もちする。
【食べ方】しなしなになったら、50℃のお湯で洗ってシャッキリさせると◎
ボウルやバットにちぎったレタスを入れ、お湯を注ぎ1分。その後冷水に浸せばシャキッと感が復活。サラダの下ごしらえにも。
きゅうり
【選び方】「痛っ!」となるくらい、イボがツンツンの物
【保存の仕方】キッチンペーパーで包んで立てて野菜室へ
畑に実っているときと同じように立てて保存。半分に切ったペットボトルを使うと便利。
【食べ方】1カ所アク抜きをするとおいしくなる
へた側を数cmカットし、切り口どうしを20秒以上こする。出てきた白いアクを洗い流すと、スッキリした食べやすい味に。
とうもろこし
【選び方】ひげが多いほど粒がぎっしり詰まってる
【保存の仕方】皮つきのまま野菜室に立てて!
キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存。常温保存だと甘さが落ちてしまうので、なるべく早めに。
【食べ方】ゆでなくてもOK!皮つきのままレンチンがラク
反対側の皮を残してお尻に近い部分をカット。ラップをせず600Wの電子レンジで約5分チン。粗熱を取り、頭の部分を引っ張ると皮がむける。
トマト
【選び方】お尻に白いスターマークがある物が甘い!
【保存の仕方】へたを下にして野菜室へ
へた側の身は硬く、いたみにくいため下にする。キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存。
【食べ方】シワシワのミニトマトはお湯につければプリプリに!
お皿やボウルに入れて50℃のお湯を注ぐと、あっという間に復活!ちなみにミニトマトは、へたを取って保存すると長もちしやすい。
おいしく冷凍すればさらにムダが減る!上手な野菜の冷凍術
2~3日以内に使う予定がない野菜は、栄養が落ちていない新鮮なうちに冷凍しましょう。ポイントは、急速で冷凍して、加熱調理をすることです。自然解凍はNG。野菜の細胞が破壊されて、食感が悪くなるからです。
1 薄切りや一口大にカットする
厚みがあると冷凍に時間がかかり、食感が悪くなるので、薄く、または小さく切って重ならないように保存。特に根菜類など分厚い野菜は注意。
2 下味つけや塩もみをする
調味料が細胞に入り込んで、いたみを防いでくれる。また、肉などの具材とたれを一緒に入れると、あとは炒めるだけなので時短に。
3 水分はとにかく拭き取る
水分がついていると冷凍に時間がかかるうえ、霜がつくと味や食感をそこねやすい。キッンペーパーでしっかりと水分を拭き取って。
<教えてくれた人>
青髪のテツさん
スーパーの青果部に10年以上勤めた経験から、Twitterやブログで野菜の知識を発信するインフルエンサー。著書に『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)など。
参照:『サンキュ!』2023年7月号「最強の野菜食べきり図鑑決定版」より。掲載している情報は2023年5月現在のものです。イラスト/omiso 構成/岡部さつき・前田菜々子(風讃社) 取材・文/前田菜々子(風讃社) 編集/サンキュ!編集部