お掃除のプロが5分あったらやることってなに?「習慣化」で日々の家事がラクになる
2024/02/27
暮らしのなかで生まれる、5分などのちょっとしたスキマ時間。ついダラダラとスマホを見てしまいがちですが、この5分を有効活用することで部屋のキレイを保つことができるんだとか。
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんに教えてもらいました。
部屋のキレイを保つ秘訣はスキマ時間の行動にアリ!
すべての掃除に言えることですが、汚れは放置する時間が長くなればなるほど、落とすのに手間がかかります。5分などのスキマ時間を活用したら、とりあえず目に入った汚れをサッと処理する。
そういった習慣を積み重ねることで、結果的に掃除や片づけにかける時間が減り、暮らしに余裕が持てるでしょう。
スキマ掃除を習慣化させるポイントは?
スキマ時間の有効利用を習慣化するためには、どんなことを意識すればいいでしょうか。
1つめはこまかく決めすぎず、気づいた時にすぐにできるように掃除用具を取り出しやすいところに置くことです。もう1つは「ついで」の活用です。
キッチンでは、調理が終わったあと汚れが固まらないうちに五徳をさっと拭く。使い捨てのシートを使うとクロスの後始末の必要がなく気軽にできます。排水口も食器洗いの「ついで」に行うといいでしょう。
浴室は入浴した「ついで」にさっとお掃除。お湯が温かいうちはキッチン同様、汚れがまだ固まっていないのでさっと洗うだけできれいにできます。できれば排水口もゴミを捨て、きれいにしておきましょう。最後に使い終わったタオルでウロコ汚れやカビを助長する水滴を拭き取るだけ。
まだまだある、5分あったらやってほしいお掃除習慣!
「ついで」以外にも5分あればやれることはたくさんあります。いずれも完璧にする必要はなく、ピンポイントにそこだけやればOK。以下、具体的に紹介していきましょう。
●テーブルの上をキレイに!
スキマ時間で、テーブルの上に置かれたものを片づけてしまいましょう。その際、効率よく時間を使うためにものの定位置を決めておくのがおすすめ。
郵便物、学校のお便り、リモコンなどそれぞれにトレイを用意し入れるだけ。探しものをする機会が減ります。
テーブルの上が片づいているとまわりが散らかっていてもスッキリ見えるようになります。気持ちがいいと感じるとほかのところにも目を向けられるようになり相乗効果も期待できます。
すぐに使いたいティッシュペーパーはマジックテープを使って机の裏側に貼ったり、フックを使いサイドにかけたりしましょう。また、ボールペンや充電器などは机の脚に粘着式の収納ポケットを利用し片づけると便利です。
それでもものが多い場合はワゴンを用意することをおすすめします。ここでも定位置を決め、そこに戻すだけ。急な来客時もワゴンを移動させれば、慌てることもありません。
自分でやる時間がなければ、食事準備するタイミングでお子さんにお願いするのもいいでしょう。家族も巻き込むことで習慣化に繋がります。
●クローゼットも5分で整う!
ふだんは閉じていて目につきにくいため雑多になりやすいクローゼットですが、季節の変わり目は整理整頓を行うチャンスです。たとえば出かける前の5分を使って、効率よく片づけてみるのはいかがでしょう。
まず、ハンガーがけのものは季節ごとに並べる。その際、一番取り出しやすい場所には使用頻度の高いものをかけるようにしましょう。
洗濯物を畳んでクローゼットに戻すのが億劫ならハンガーで干し、そのままクローゼットに吊るすだけでも構いません。ストレスを感じない収納方法に気づくことで、がんばらなくても整ったクローゼットが保てるはずです。
クローゼットが整っていると、お出かけ前の洋服選びも楽しくなりますし、帰宅後にクローゼットを開けたときも気持ちがいいですよね。
■教えてくれたのは・・・西田美保さん
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお客さま宅で、定期家事代行サービスを提供。これまでに延べ1,500件のサービスに従事している。現場で培った家事代行・整理収納サービスの経験を活かし、新人スタッフの教育・研修トレーナーも担当。
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