その裏ワザ大丈夫?実はNG!掃除のプロがやらない掃除法3つ
2024/07/18
今、世の中ではさまざまな「掃除の裏ワザ」が紹介されていますよね。便利な裏ワザが多い中、実はNGなものもあるって、ご存知ですか?
今回は、家を整えるためのヒントを発信する整理収納アドバイザーのせのお愛さんに、「やらない掃除」を教えてもらいました。
1.なんでも分解して掃除しない
『エアコンや洗濯機、トイレやIHコンロなど、なんでも自分で分解して掃除する』というのは、たまにSNSで見かける裏ワザですが、実は取扱説明書に「分解しないでください」と明記してある事が多いんですよね。
例えば、よく見かける浴槽エプロンの分解掃除。筆者宅は一般的なユニットバスですが、取扱説明書には「水漏れやケガのおそれがあるので外さないでください」と明記してあります。
エアコン、洗濯機の取扱説明書にも、大きく「分解禁止」の文字。(火災・感電・けがのおそれ)トイレのタンクも、分解できるタイプばかりではありません。
素人判断で分解するのは危険。どうしても汚れが気になる場合は、専門知識のあるプロに頼りましょう。
2.冷蔵庫の上にラップをしない
『冷蔵庫の上にラップをして汚れを防ぐ』これも、よく見かける予防掃除の裏ワザですよね。
しかし、大手メーカー数社の取扱説明書を調べてみると、放熱スペース確保のため、冷蔵庫の上に直接ものを置くことは禁止されています。排気口が上部にない冷蔵庫の場合でも、ラップで覆ってしまうのはおすすめしません。
それよりも、1~2カ月に1度、ササッとほこりを取る方が実は簡単!冷蔵庫の近くにハンディモップを掛けておけば、30秒で終わりますよ。
3.なんでもオキシ漬けしない
裏ワザというより、もはや定番となっている『オキシ漬け』。酸素系漂白剤のオキシクリーンで漬けおきして、汚れやにおいを落とす掃除法です。
万能な洗剤というイメージのオキシクリーンですが、使えないものも多いので注意が必要です。
正直、全て覚えるのは面倒ですよね。使えないものを覚えるよりも、使えるものの中から「これとこれ!」と決めてしまう方が、簡単で確実です。
筆者宅でも、洗濯、上靴洗い、タオルの消臭など、使い道を限定して、基本的にそれ以外には使用しないようにしていますよ。
みんながしているから正しいわけではない
みんながしていること=正しいとは限りません。間違った方法で掃除すると、故障の原因や、思わぬケガに繋がる可能性も。
掃除は、取扱説明書や使用上の注意に従って、自分のできる範囲でやりましょう!
■執筆/せのお愛…自分も家族も機嫌よく過ごせる、家を整えるためのヒントを発信する整理収納アドバイザー。クリンネスト1級の資格も保有している。
編集/サンキュ!編集部
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
【オキシクリーンが使えないもの】 水洗いできないもの、ウール・ウール混紡、ペルシャ製カーペット、革製品、畳、宝石、大理石、シルク、サビ、金属全般、ジュート・チーク材・仕上げ木材等