キャベツ、セロリ、ほうれん草…切るだけでOK!野菜の冷凍保存法

2020/02/01

野菜の値段の高騰が続く昨今。安いときに買いだめしておきたいけれど、保存方法に悩む人も少なくないはず。そこで提案したいのが野菜の冷凍保存。暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、野菜を上手に冷凍保存するコツを教えてもらいました。

野菜を切っただけで冷凍&調理の基本

野菜は一度茹でてから冷凍保存するというのが一般的ですが、野菜の種類やその後の調理法によっては切ってそのまま冷凍することもできます。そこで今回は冬が旬の野菜を中心に、“切っただけ”でできる冷凍保存の方法と調理法をご紹介します。

調理したい大きさに切ってから保存

一度冷凍した野菜を後から切ることはむずかしいです。冷凍前に使いたい調理に合わせた大きさに切りましょう。

水けをしっかりと拭き取ってから保存

野菜は一度洗ったあとで冷凍しますが、そのときについた水けはペーパータオルなどでしっかりと拭いてから、フリージングバッグで保存します。水けがついたままだと霜が多くつき、料理が水っぽくなってしまうことがあります。

生のまま食べる野菜は冷凍にあまり向かない

冷凍した野菜は自然解凍すると、色や食感が変わります。解凍後の野菜は柔らかくなり、生のままのときと同じ味や食感にはなりません。加熱調理で使うか、あえて変化した食感を楽しむ調理をしましょう。

解凍せず、凍ったまま調理する

多くの野菜は解凍時に変色や変質をするため、凍ったまま加熱調理することで、冷凍前の状態に近く調理できます。なお、冷凍野菜は生の野菜よりも、火の通りが早いので、短時間で仕上げるようにします。

ほうれん草・小松菜の冷凍保存方法

調理に合わせて切り(ざく切りなど)、フリージングバッグに平らに入れて冷凍します。

加熱調理するときは、凍ったまま使います。ほうれん草・小松菜ともに味噌汁やスープなど煮込んで食べるのが向いています。

また、ほうれん草はさっと茹でて和え物やおひたしにしたり、油で炒めてもおいしく食べられます。小松菜は冷凍後筋が残るため、それらには向きません。

白菜・キャベツの冷凍保存方法

調理に合わせて切り(ざく切り・千切り・みじん切りなど)、フリージングバッグに平らに入れて冷凍します。

加熱調理するときは、凍ったまま使います。キャベツ・白菜ともに味噌汁やスープなど煮込んで食べるのに向いています。

また、さっと茹でたり、熱湯をかけて解凍し、水けをよく絞り、マリネや漬物などにすることも可能。解凍後の白菜・キャベツは味がよく染み込みます。

炒め物もできますが、白菜・キャベツならではのシャキシャキとした食感はありません。キャベツは芯の部分の筋っぽさが気になるので、炒め物にするのであれば、芯は外して保存します。

玉ねぎの冷凍保存方法

調理に合わせて切り(ざく切り・千切り・みじん切りなど)、フリージングバッグに平らに入れて冷凍します。

加熱調理するときは、凍ったまま使います。味噌汁やスープなどに入れると、とても柔らかく仕上がります。また、さっと茹でたり、熱湯をかけて解凍し、水気をよく絞り、お酢やオリーブオイルなどで和えると、短時間で味のよくしみたマリネができます。

冷凍した玉ねぎを炒めると、短時間であめ色の玉ねぎ炒めを作ることができます。

ブロッコリーの冷凍保存方法

小房に分けて、フリージングバッグで冷凍します。

加熱調理するときは、凍ったまま使います。熱湯で茹でたり、電子レンジで加熱して使います。煮込み料理や炒め物にするときは、凍ったまま加熱します。すぐに柔らかくなるので、ごく短時間の加熱でOKです。

冷凍に向かないもの(レタス・セロリ・水菜)

サラダなど生で食べることが多く、その食感を生かしたいレタスやセロリ、水菜は冷凍保存に向きません。冷蔵室での保存をおすすめします。

長く保存するコツは、濡らしたペーパータオルや新聞紙で包み、ポリ袋かラップに包んでから冷蔵室に入れること。セロリは葉と茎を切ってから保存してください。

◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

公式サイト:https://www.kawano-maki.net/
料理教室インスタグラム:https://www.instagram.com/tudukurasu/

 
 

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