ボールペン汚れの染み抜き方法は水性・油性で異なる!

2019/02/14

夫の真っ白なワイシャツについた、ボールペンのインクのシミ。すぐに拭けば簡単に落ちると思っていませんか? 実はボールペンのインクは、顔料、接着剤、有機溶剤などが含まれていて、シミの中でも特に落とすのが難しいと言われています。では一体どうすればきれいにシミが落ちるのでしょうか。
今回は家事アドバイザーの藤原千秋さんに、ボールペンのインクの染み抜き方法を教えていただきました。

そのシミは水性?油性?

ボールペンのインクの種類は「水性」と「油性」に大きく分かれます。シミの種類によってシミ抜きの方法も異なるので、汚れを落とす前に、水性・油性どちらなのかを確認してから行うといいでしょう。

シミ抜きの前に、洗濯表示を確認して

家でシミ抜きするときは、その衣類が水洗いできるかどうか必ずチェック。水洗いできない素材の場合、無理にシミ抜きの処理をしようとすると繊維にダメージを与えたり、輪ジミの原因になることも。
お気に入りの服やデリケート素材の服にシミをつけてしまった場合は、無理に自分で対処しようとせず、クリーニングに依頼することをおすすめします。

「水性ボールペン」の染み抜き方法

水洗いできることが確認できたら、さっそく染み抜きにトライ! まずは水性ボールペンのインクの染み抜きをご紹介します。

<用意するもの>
■ 台所用洗剤
■ 布
■ 歯ブラシ

1.シミをたたいて落とす

シミがついた部分を裏返し、下にあて布を敷きます。水でぬらした布で、シミ部分を裏側からたたき、あて布にシミを移しましょう。

2.台所用洗剤をつける

1で落ちない場合は、台所用洗剤をつけた歯ブラシでたたき、下に敷いたあて布にシミを移します。

3.ぬるま湯ですすぐ

シミが落ちたら、水洗いをして洗剤をすすぎましょう。

「油性ボールペン」の染み抜き方法

続いては水性よりも少し厄介な「油性ボールペン」の場合の染み抜き方法。油汚れにパワーを発揮するベンジンを使って行います。

<用意するもの>
■ ベンジン
■ 台所用洗剤
■ 布
■ 歯ブラシ

1.シミをたたく

ベンジンを含ませた布でシミをたたいてなじませ、油分を取り除きます。

2.台所用洗剤をつける

色が残ってしまう場合は、台所用洗剤をつけた歯ブラシでたたきます。

3.ぬるま湯ですすぐ

ぬるま湯でもみ洗いして、洗剤をすすぎましょう。

まとめ

服についたボールペンのシミを自分で落とすのは、決して簡単ではありません。でも正しい手順で染み抜きすれば、目立たないくらいまで落とせることもあるので、諦めずにチャレンジしてみて! シミを見つけたときは時間をおかず、くれぐれも早めにケアをしましょう。

教えてくれたのは・・・藤原千秋さん
家事・掃除・住宅アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て、2001年よりAll About「住まいを考える」ガイド。家事にまつわる記事のライター・アドバイザー・コラムニストとして、雑誌をはじめ数多くの媒体で活躍中。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』他。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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