布団の「天日干し」でよくやるアレ、じつは逆効果だった!?
2024/06/04
当たり前のようにやっている家事が、じつは間違っていたとしたら?そんな「NG家事」について、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する家事代行スタッフに教えてもらいました。
今回紹介するのは、布団の天日干しでよくやる行為についてです。
「布団叩き」はやっちゃダメ!
よく晴れた日にお布団を「天日干し」。そのあとにすることと言えば……布団叩きでバンバンがよく知られた行動ですが、じつはコレまったくイイところナシなんだそうです。
「布団叩きはダニの死骸やフンを細かくまき散らし、布団自体を傷める原因にもなるので逆効果になります」(カジタク・家事代行スタッフ、以下「」内同)
では、叩かなければOKなのかというと、そう話は簡単ではないそうです。
「天日干しをすれば布団に溜まった湿気は取れるかもしれませんが、ダニのフンや死骸を除去することは不可能です。では、どうすれば正しい布団ケアができるのでしょうか?おすすめは布団掃除機の利用です。布団掃除機は、すぐれた吸引力でダニそのものはもちろん、布団に残ったダニの死骸やフンまで吸引してくれます」
布団のダニを退治したいなら「高温」でケア!
加えて、ダニ退治という点においては布団掃除機以外にもやれることがあるそうです。
「ダニの弱点は高温です。50℃を超えるとダニはかなり衰弱し、65℃以上の環境下なら死滅するとされています。なので、天日干しではダニを死滅させるほどの高温にはならず、長時間干していても、ダニが駆除できるのは表面のみと考えられています。本格的に布団内のダニ退治をしたいのであれば、65℃以上のスチームアイロンの使用や、ダニ駆除剤を布団に吹きかけるのが効果的です」
ただし、布団の奥深くにある死骸やフンは布団掃除機を使っても対応が難しいとのこと。だからといって、布団掃除機を利用しなくてもいいというわけではありません。
「布団掃除機をかける目的は、ダニの退治だけではありません。日常的なお手入れとして、布団に付着したチリや埃をこまめに吸い取れば、毎日気持ちのよい布団で眠ることができます」
ちなみに「天日干し」で布団を叩くのはNGですが、「天日干し」をすること自体にはちゃんと意味があります。
「天日干しで布団の湿度が低くなれば、布団の中でダニが増加することを防ぐことができます。なお天日干しのコツですが、目安は30分から1時間程度。裏面も忘れずに行うようにしましょう」