家事代行サービスは何ができる?メリット・デメリット、選び方などを解説!

2018/10/30

掃除や洗濯、料理、片づけ、買い物などの家事を代わりにやってくれる家事代行サービスが人気です。でも、面倒な家事を任せられたら助かるとは思うものの、「家事にお金をかけるなんてモッタイナイ気がして…」「他人が家に入るなんて抵抗があるなぁ」なんて思ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

そこで暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに家事代行サービスのメリットやデメリットについて伺いました。

家事代行サービスでは、どんなことがお願いできる?

一般的には掃除や洗濯、料理や片づけ、買い物など、日常の家事をお願いすることができます。家事代行サービス事業者によっては、子どもの送り迎えやペットのお世話などを請け負うところも。なお、料金の相場は1時間当たり3千円前後で、利用時間は最低2時間~というところが多いです。

家事代行サービスと似たものに、ハウスクリーニングがあります。家事代行サービスの掃除は家庭で使われている洗剤や掃除用具を使い、決められた時間内で行うもの。換気扇やエアコンなど専門的な技術の必要な掃除はできません。また、契約の時間内で、かつ家庭の清掃用具を使って可能な範囲の掃除なので、頑固な汚れは落としきれないこともあります。

一方、ハウスクリーニングは時間に制限がなく、業務用洗剤や専門の道具を使い、依頼された箇所がキレイになるまで掃除を行います。1箇所当たりでの料金となっていて、例えばエアコンクリーニングであれば、1台1万円前後が相場。一度に支払う料金としては、ハウスクリーニングの方が高くなることが多いです。

仕事や育児に忙しく、毎日の掃除に手が回らなくなっているような場合には、家事代行サービスを。また、日頃掃除をしないような箇所をまとめてやる大掃除をより専門的にお願いしたいという場合には、ハウスクリーニングが向いています。

家事代行サービスを使うメリットは?

家事代行サービスのいちばんのメリットは、時間的にも気持ち的にも余裕ができること。「やらなきゃいけないとはわかっているけど…」と見て見ぬふりをしていた家事が片づき、自分の苦手な家事をやらなくてすむとなれば、ストレスも軽減されます。

特に育児中の共働き家庭では家事が回らなくなることが多く、何もかも手いっぱいで、どこから手をつけていいのかわからないという人も。それが家事代行サービスを利用したことで、「心にゆとりができて、子どもに向き合う時間が取れるようになった」という声はよく聞かれます。

また、ハウスクリーニングのほうがより専門的な掃除とはいいましたが、家事代行サービスのスタッフもプロです。スピードも速く、作業もていねいで、自分で掃除するよりもはるかにキレイになることが多いです。料理や洗濯、片づけなどをお願いする場合でも同じことがいえます。

家事代行サービスにはデメリットもある?

家事代行サービスを利用するときに何より不安なのが、他人を家の中に入れること。物がなくなったり、壊されたりしないのか、見られたくない場所を勝手に探られたりしないのかといった心配があるかもしれません。特に不在時に家事をお願いする場合は、鍵を預ける必要があるため、より不安感は高くなります。

また、自分の希望がきちんと伝わっているのか、満足のいく仕上がりになるのかといった点も気になるところです。

実際のところ、こういったトラブルはゼロではありません。ただ、大手の事業者であれば、盗難や破損に対する損害賠償保険に入っていることがほとんど。また、利用者の不安を解消するために、スタッフに対する教育制度も充実させています。

今、家事代行の人気が高まっていることもあり、新しい事業者や格安のサービスが増えています。少しでも安く利用したい気持ちもわかりますが、どの事業者を利用するのかは値段だけで判断せず、サービス内容や契約内容を確認したうえで申し込みましょう。

家事代行サービスはどうやって選んだらいい?

家事代行サービスの利用には、スポットプランと定期プランがあるのが一般的です。スポットプランはそのとき1回限りの利用方法で、「仕事が繁忙期だから、今週中に一度掃除をしておいてほしい」「引っ越し後の片づけを手伝ってほしい」といったときに便利。

定期プランは継続して、「週に1回来てほしい」という利用方法です。値段的にはスポット利用の方が割高になります。また、交通費や年会費などがかかる場合もあるので、合計でかかる費用を確認するようにしましょう。

インターネットで検索すると、多くの家事代行サービスが見つかります。気になる業者が見つかったら、まずはお試しプランを利用するのがおすすめです。定期的に利用したいのであれば、いくつかのサービスをお試ししたうえで選ぶのもいいでしょう。実際にやりとりをしたり、作業を見たりすることで、相性や信頼性など、より安心して任せられるサービスが見つかるはずです。

◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

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