忙しい年末、大掃除を「サボる」としたらどこ?プロに聞いてみた
2019/12/28
年末最後のひと仕事「大掃除」。とは言え、ただでさえ忙しい時期なので、完璧にやりきるのはむずかしい…とお悩みの人も多いのでは。
そこで今回は、大掃除で「ここならサボっても大丈夫」というポイントを、家事代行サービスを展開するカジタクに所属する山口さんに教えてもらいました。
■教えてくれたのは・・・片付け名人の山口さん
大掃除、もし「サボる」なら「冷蔵庫」!
大掃除は、1年の汚れを落として心身ともに新しい気持ちで新年を迎えるためにするものですから、できれば丁寧にやりたいところ。しかし、年末はイベントが盛りだくさんの時期でもあります。「とてもすべてはやりきれない」という人も多いでしょう。
そこで、もしどこか「サボる」としたら……片づけの専門家としては「冷蔵庫」を提案します。
というのも、年末はお歳暮に頂いたものや、クリスマス・お正月に向けての食材など、1年のなかでもとくに中身が多い時期。無理に掃除をしようとすれば、手間がかかりすぎるうえに、食材の出し入れが多いため汚れもつきやすくなります。
古い食材の処理は積極的に行いつつも、大掃除は、年が明けてご馳走のシーズンが終わって食材が少なくなったころを見計らって行うのが、効率的と言えるでしょう。
逆に大掃除をサボっちゃダメな場所は?
クリスマス、大晦日、お正月など、イベントが盛りだくさんな年末年始。家庭にもよりますが、ふだんより人の出入りが多くなる時期でもあります。
つまり、自宅に来る人が必ず目にする場所は、大掃除をサボらないほうがいいポイントとなります。具体的には「玄関」「廊下」、一軒家であれば「階段」も外せません。
これらのポイントをしっかり掃除するのがむずかしい場合は、以下のことをやるだけでもだいぶキレイさが違ってくるでしょう。
まずは玄関。最初に、玄関のドアを拭いてみましょう。汚れの少ない内側を拭いてから、次に外側を拭きます。タタキはふだん掃くだけのかたが多いと思いますが、年末はぜひ、水拭きしてみましょう。捨ててもよい古いタオルを濡らして固く絞り、隅々まで拭きあげます。
その流れで玄関から続く廊下や階段も、きれいに拭きましょう。使い捨てのドライシートで埃や髪の毛などを取り除いてから、ウエットシートで拭けば大丈夫です。
もし段ボールやいろいろなものが廊下や階段にある場合は片づけて、すっきり何も置かないようにしたいものです。万が一災害などに見舞われたときの避難通路にもなりますので、廊下や階段にものを置きがちなら、この機会にぜひ見直しをおすすめします。
また、気持ち的な面のお話になりますが、「神棚」「仏壇」がお家にあるのであれば、こちらも年内にしっかりと掃除しておきたいところ。年内がむずかしければ、年始に初詣へ出掛ける前に掃除するのでもOK。埃を取りのぞき、お花やお水も取り替えておきましょう。
掃除は汚れを落とすだけでなく、心を洗うものでもあると筆者は考えています。忙しいことは重々承知ですが、可能な限り大掃除の時間を設けて、気持ちよく新年を迎える準備をしておきたいですね。
協力・・・