家事の裏ワザ!洗濯で色移りしたときの対処法
2020/05/30
洗った洋服を洗濯機から取り出してみたら、ほかの色が移ってしまっていたことはありませんか。色移りに気づいたら、できるだけ早く対処する必要があります。
暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、洗濯で色移りしてしまったときの対処法、および色移りさせないための洗い方についてお伺いしました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
色移りしたら、時間を置かずに再度洗濯
色移りした洗濯物は乾いてしまうと、その色が定着してしまい、落とせなくなってしまいます。色移りに気づいたら、できるだけ時間を置かずに対処するのがポイントです。
40~50℃程度のお湯を用意し、そこに洗濯洗剤を規定量の2倍入れます。さらに、あれば衣類用の酸素系漂白剤を加えて、30分程度浸け置きしておきます。これで色が落ちていることが多いですが、まだ残っているようであれば、再度お湯を替えて浸け置きしましょう。洗剤をざっと流してから、最後に洗濯機で普通に洗濯して、干せば完了です。
白い衣類であれば、漂白剤もOK
真っ白な衣類に色移りしてしまったときは、塩素系漂白剤、もしくは還元系漂白剤を使って落とすことも可能です。塩素系漂白剤は毛やシルク、アセテートといった素材には使用できませんが、還元系漂白剤は使えます。ただし、いずれも強い漂白作用があるため、少しでも柄があったり、色のついたボタンや飾りなどがある場合は使用しないでください。また、生地を傷めてしまうこともあるので、長時間漬けておくのはやめましょう。
水に指定量の塩素系漂白剤を入れて、30分程度浸け置きします。色が落ちていたら、洗濯機で普通に洗濯をしましょう。
色移りさせないための洗濯事前準備
色移りしたものをかわかしてしまったあとは、クリーニング店に持ち込んだとしても、落とせないことが多いです。お気に入りの洋服が残念な結果にならないためにも、洗濯前に色移りを防ぐ準備をするようにしましょう。
色落ちしやすい素材は綿や麻、シルクといった天然繊維で、ポリエステルやナイロンといった化学繊維、また天然繊維と化学繊維の混紡素材は色落ちしにくいです。色落ちしやすい素材で、色の濃い衣類は、最初の洗濯から数回は単独で洗うようにしましょう。
何度か洗濯を繰り返した衣類でも、色柄物と白っぽい物はわけて洗うことをおすすめします。また、色の濃いものは洗濯ネットに入れて洗うことで、洗濯機の中でほかの衣類と擦れ合うことが減り、色落ちや色移りを防ぐことができます。
また、一人暮らしや家族の人数が少ないなどで、色柄物と白物をわけるほどの量がなかったり、二回洗濯機を回す時間がない場合には、色移り防止シートが便利です。洗濯物といっしょに入れて洗濯機を回すと、シートが色素や汚れを吸着してくれるため、一度に洗濯することができます。
洗濯物を干すときにも注意!
洗い終わったときに色移りしていなくても、濡れた状態の洗濯物を干さずに、そのまま重ねておくことで、色移りしてしまうことがあります。また、干したときに洗濯物同士が触れ合った状態でも同様です。
洗濯が終わったら、できるだけ早く広げて干すことが大切です。また、できるだけ間隔を空けて干したり、色の濃いものの隣に薄いものを干さないようにするなど、干しているときに色移りが起こらないよう注意してください。
※塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜると、塩素ガスが発生し死亡事故に繋がる可能性があります。絶対に酸性の洗剤と混ぜないでください。また、脱脂性があるので、素手で作業をすると手が荒れてしまう可能性があります。使用時にはゴム手袋をつけましょう。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。