【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ちんすこう」はいつまで食べられる?
2020/08/30
ちんすこうはメーカーによって設定されている賞味期限が異なります。本記事では、賞味期限が切れてもちんすこうは食べられるのか、傷んだちんすこうにはどのような特徴がみられるのかなどをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ちんすこうは賞味期限がすぎても食べられる?
沖縄の定番土産の1つでもあるちんすこうは、沖縄旅行に行ったときに購入したり、友人や知人などからもらったりすることがあります。
ちんすこうはお菓子なので、すぐに賞味期限は切れないと油断をしてしまい、気がついたときには賞味期限がすぎていたという経験をした人もいるでしょう。
ちんすこうは賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、消費期限と賞味期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた食べ物などが、記載されている「年月日」まで「安全に食べることのできる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
【保存方法別】ちんすこうの賞味期限は?
賞味期限は正しく保存されていた場合を想定して、その日にちが設定されています。そのため、保存方法によってはちんすこうの賞味期限が前後することもあり、パッケージに記載されている賞味期限よりも早く賞味期限を迎えてしまうこともあります。
ちんすこうを安全においしく食べるためにも、どのような状態で保存すれば、どのくらい賞味期限を延ばせるのか把握しておくようにしましょう。
未開封のちんすこうの賞味期限
未開封のちんすこうの賞味期限はメーカーによっても異なりますが、3カ月くらいのものが多いです。中には、1カ月ほどのものから半年も賞味期限が設定されているものもあるため、パッケージに記載されている期限に従いましょう。
ただし、未開封でも正しく保存ができていなければ、ちんすこうが傷んでしまうことがあるため、指定の保存方法を守って管理してください。
開封ずみのちんすこうの賞味期限
開封した場合は、パッケージに記載されている賞味期限に関わらず、早めに食べきる必要があります。
商品によっては、外の袋とは別に1つ1つ別の袋に入っている場合もあります。その小袋が未開封であれば、パッケージに記載されている賞味期限が有効です。
賞味期限がすぎて傷んだちんすこうの特徴
賞味期限がすぎても、ちんすこうはすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状況によっては早く傷んでしまうこともあります。
そのため、賞味期限はあくまでも正しく保存していた場合の目安として考え、賞味期限がすぎているのであれば、必ずそのちんすこうの状況を確認しましょう。
もし傷んでいれば、ちんすこうにはいくつかの特徴が見られるようになります。
特徴1:ベタベタする
傷んだちんすこうは、さわるとベタベタするようになります。
ちんすこうの材料にはラードが入っています。油は酸化が進むと粘り気を持つことがあるので、ちんすこうも賞味期限がすぎて時間が経ったり、開封して空気や光などに当ててしまうと、ラードの酸化によって品質を落としてしまう可能性があるのです。
特徴2:変色
ちんすこうの材料であるラードの酸化が進むことで、ちんすこうが変色することがあります。
湿気の多い所で保存したり、袋が破れている場合には、ちんすこうが湿気を吸収して酸化が進みやすくなります。その場合、本来の食感や味などは失われている可能性があります。
特徴3:異臭
焼き菓子は高温で加熱されるため、水分が少なく傷みにくいお菓子ではあります。しかし、ラードを含むちんすこうは、その油が酸化されてしまうと異臭がするようになります。
ちんすこうは傷むと、見た目やニオイに変化が出るため、もし賞味期限切れのものを食べるのであれば、しっかりと状態を確認しましょう。注意しないと、体調をくずしてしまう可能性があります。
【日数別】賞味期限切れのちんすこうはいつまで食べられる?
賞味期限は、品質を保っておいしく食べられる期限の目安です。そのため、賞味期限が切れても、味や風味は落ちるものの、すぐに食べられなくなるわけではありません。
しかし、賞味期限がすぎたちんすこうを食べる判断は、自己責任となります。日数別の判断基準を紹介しますので、参考にしてみてください。
賞味期限が1~3日すぎたちんすこう
未開封で正しく保存しているちんすこうであれば、賞味期限が1~3日すぎていても、食べられることは多いです。
ただし、保存状態によってはちんすこうが傷んでいる場合もあるので、状態を確認してから食べるようにしましょう。
賞味期限が1週間すぎたちんすこう
ちんすこうは正しく保存ができていれば、1週間ほど賞味期限がすぎていても食べられることが多いです。
しかし、ラードが使われているため、酸化が進んだものを食べてしまうと体調をくずしてしまう可能性があります。
それでも食べるのであれば、見た目やニオイなどをよく確認して、自己責任で食べるようにしましょう。
賞味期限が1カ月すぎたちんすこう
賞味期限が1カ月もすぎるとラードの酸化が進み、その品質は保てなくなっている可能性があります。ただし、賞味期限内に冷凍保存した場合は、常温保存のものよりも酸化が抑えられていて1カ月ほどであれば食べられる可能性が高いです。
商品にもよりますが、平均的なちんすこうの賞味期限は3カ月ほどと長いので、賞味期限を切らせてしまう前に、おいしく安全に食べましょう。
ちんすこうの正しい保存方法
正しく保存ができていなければ、パッケージに記載されている賞味期限よりも早く食べられなくなることがあります。
ちんすこうのおいしさを長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておきましょう。
常温で保存する
ちんすこうにはいろいろな商品がありますが、どれも基本的に常温での保存が可能です。
ただし、直射日光と高温多湿を避けて保存する必要があるため、キッチンの棚や机の引き出しなど、暗くて涼しい場所を確保して保存しましょう。見えないところに保存する場合は、忘れないように気をつけてください。
冷凍庫で保存する
ちんすこうは冷凍保存も可能です。そのまま自然解凍するだけでなく、電子レンジで少し温めて食べるという人もいます。
また、ちんすこうを砕いてアイスやヨーグルトなどに混ぜるようなアレンジもできます。ちんすこうの保存やアレンジのために冷凍庫を活用しましょう。
賞味期限切れのちんすこうには要注意!無理して食べないようにしよう!
ちんすこうは賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されているので、保存状況によっては賞味期限が短くなることもあります。
また、多くのメーカーは賞味期限内に食べきることをすすめているので、賞味期限切れのちんすこうを食べる際には状態をよく確認して、無理して食べないようにしましょう。