日本の沢庵皿します。

【管理栄養士監修】賞味期限切れの「沢庵(たくあん)」は冷蔵保存でいつまで食べられる?傷んだときの特徴や保存方法を解説!

2020/10/21

たくあんは、大根を使用した漬物の一種で、保存食としてつくられてきました。しかし、たくあんにも賞味期限はあり、場合によっては傷んでしまう可能性があります。今回は傷んだたくあんの特徴や、正しい保存方法についてご紹介します。正しい保存方法を把握しておいしく食べましょう。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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【種類別】たくあんの賞味期限は?

黄色い日本の伝統漬物大根とスライス
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たくあんは漬物なので、保存食でもあります。しかし、たくあんにも賞味期限はあります。パッケージに記載されている賞味期限は必ず確認しましょう。

賞味期限は、正しい方法で保存する場合を想定して設定されています。そのため、保存方法によってたくあんの賞味期限が前後することがあります。また、たくあんの種類によっても賞味期限が異なります。

塩押したくあん・糖絞りたくあん

たくあんには、塩や糖液に漬けて水分を抜いた後に塩やぬかなどに漬け込む「塩押し」や「糖絞り」という製法があります。スーパーなどで市販されているたくあんの多くは、この製法でつくられたもので、「新漬けたくあん」と呼ばれることもあります。

商品によって賞味期限は異なりますが、これらの大まかな賞味期限の目安は3カ月ほどです。

干し大根のたくあん

塩押しや糖絞り以外に、大根の水分を天日干しすることで抜いた、昔ながらの「本漬けたくあん」という製法もあります。干し大根を塩とぬかなどで一定期間漬け込んでつくられ、コリコリとした歯ごたえが特徴です。

天日干し大根の賞味期限は3~4カ月のものから、なかには1年に設定されているものもあります。塩分濃度によって保存期間が変わり、手作りなどで長期保存用に漬けられたものは、食べる前に塩抜きが必要な場合もあります。

賞味期限と消費期限の違い

日本の沢庵皿します。
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ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。

賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。

お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

賞味期限がすぎて傷んだたくあんの特徴

賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。長期保存が可能なたくあんも、保存状況によっては早く傷んでしまうことがあります。

賞味期限がすぎているのであれば、必ず状態を確認しましょう。もし、たくあんが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。

特徴1:ぬめりが出る

たくあんは傷むとぬめりが出てきます。干し大根のたくあんであれば、原材料に使われているぬかや昆布由来のぬめりの可能性もありますが、傷みによってぬめりが出ている場合もあるので注意しましょう。

たくあんのぬめりは、雑菌が繁殖している可能性があります。とくにひどい状態のものは、触ると糸を引くこともあります。ぬめりが発生したたくあんを食べることは危険です。

特徴2:カビが生える

たくあんは発酵が進むと乳酸の影響で表面に白い斑点が現れることがあります。この場合は、問題なく食べられます。しかし、たくあんの白い斑点はカビが原因の場合もあります。カビが発生すると、カビ臭さも同時に発生しやすいので、臭いも含めて判断するようにしましょう。

カビが生えたたくあんは、当然ながら食べられません。もし、発酵とカビの判断がつかない場合は、食べないのが望ましいでしょう。

特徴3:異臭がする

食材は傷むと異臭を放つものも多いです。たくあんも傷むと、酸っぱい臭いやアルコール臭など異臭を放つ可能性があります。そのため、強い異臭を感じた場合は、食べるのを避けたほうがいいでしょう。

もともと、大根に含まれる辛み成分が変化することで、たくあんには独特な香りがします。傷み始めは臭いでの判断が難しい場合もあるため、ほかの特徴とあわせて確認しましょう。

たくあんの保存方法

大根漬け
R-DESIGN/gettyimages

たくあんは正しく保存ができていなければ、賞味期限よりも早く傷んでしまうことがあります。たくあんのおいしさと安全性を長く保つためにも、正しい保存方法を把握しましょう。

冷蔵庫で保存する

市販されているたくあんの多くは、冷蔵庫で保存するとおいしく食べられます。保存時に注意することは、できるだけ空気に触れさせないことです。

未開封であればそのまま保存できますが、開封ずみのたくあんは空気に触れないように、ラップで包んで密閉できる容器などに入れてから冷蔵庫で保存しましょう。

冷凍庫で保存する

たくあんは開封すると劣化が進むため、冷蔵庫で正しく保存をしても3日を目安に食べきる必要があります。しかし、どうしてもたくあんが傷む前に食べきれないという場合には、冷凍庫で保存も可能です。

冷凍庫で保存する場合はラップに包み、ジッパーつき密封容器に入れます。食感は落ちてしまうものの、保存期間を延ばせます。

賞味期限切れのたくあんには要注意!無理して食べないようにしよう!

たくあん
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賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存している場合を想定しています。そのため、保存状態によって賞味期限は短くなることもあります。

また、多くのメーカーは賞味期限内に食べることをすすめているため、賞味期限切れのたくあんを食べる際には状態をよく確認して、無理に食べないようにしましょう。

※参考にしたサイト

 
 

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