【管理栄養士監修】賞味期限切れの「チャーシュー」は冷蔵保存でいつまで食べられる?手づくりの場合は?
2020/10/15
この記事では賞味期限切れのチャーシューはいつまで食べられるか、手づくりの場合の期限などについて紹介します。チャーシューが傷むとどう変化するのか。臭いや見た目、状態がどうなるのか気になるかたも多いのではないでしょうか。ぜひ読んでみてください。
チャーシューの賞味期限は?
チャーシューには、焼豚と煮豚があります。本来、これらは別物ですが、日本ではどちらもチャーシューと呼んでいることが多いでしょう。お店で売られているチャーシューや、ラーメンのトッピングなどのチャーシューも、つくり方ではほとんどが煮豚です。
ですが、本場の中国では、炙り焼きをした豚肉をチャーシューと呼びます。市販されているチャーシューの賞味期限は、包装の状態や加工の違いによって変わるため、購入された商品に書かれている期限を確認しましょう。
手づくりチャーシューの賞味期限の目安
手づくりチャーシューの賞味期限は、5日~1週間程度と言われています。殺菌作用がある生姜や香辛料などを使うことで、日持ちがしやすくなると言われています。
ラップに包んだり、密閉容器などに入れて冷蔵庫で保存しますが、調理時の衛生状態などによっては早く傷むこともあるため、賞味期限に関わらず、なるべく早めに食べるようにしましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限が過ぎて傷んだチャーシューの特徴
これまで、チャーシューの賞味期限について説明してきました。では、賞味期限が切れるとチャーシューにはいったい、どのような変化が現れるのでしょうか。ここからは、その変化についてご説明していきます。
特徴1:ぬめりが出る
チャーシューの腐敗が進むとヌルヌルやネバネバといったぬめりが出てくる場合があります。空気中には多くの細菌が存在しており、食べ物にそれらが付着して増殖し、食べ物を栄養源として分解しながら食用に適さない状態へ変えていくことを腐ると言います。
触った感触がネバネバしている場合は食べないように気をつけた方がよいでしょう。
特徴2:異臭がする
傷んだチャーシューからは、酸っぱい臭いやアンモニアの臭いがするとされています。ほかにも、納豆のような臭いがするとも言われています。食べ物が腐ると、嫌な臭いがしたりする原因は、増殖した細菌の種類や、その細菌がつくり出す成分によって異なります。
特徴3:味が変化する
傷んだチャーシューからは、異臭だけでなく、酸っぱい味や不快な味もする場合があります。これも細菌の増殖によるものや、開封済みの場合は、空気に触れて脂が酸化されることが原因として考えられます。
チャーシュー自体が腐り、変な味がしている場合は絶対に食べないようにしましょう。
チャーシューの保存方法
では、チャーシューはいったい、どのように保存すればよいのでしょうか。ここからは、冷蔵・冷凍保存の方法をご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。
冷蔵庫で保存する
開封済みのチャーシューを冷蔵庫で保存した場合は、何回かに分けて食べるのであれば、使いやすい量ごとに切って、小分けにラップに包んでおくといいでしょう。
清潔なラップに包んだチャーシューは、さらに密閉容器やジッパーつきポリ袋などに入れて保存します。ジッパーつきポリ袋の場合、空気は必ず抜きましょう。手づくりの場合も同様に、空気にできるだけふれさせないようにしましょう。
タレといっしょに保存すると、肉に味がよく染み込むので濃い味が好きなかたにはおすすめです。また、別々に保存すると言うのも1つの手です。タレが染み込みすぎるのが嫌と言うかたにはこちらの方法もよいでしょう。
開封済みのチャーシューや手づくりのチャーシューは、いずれも数日間は冷蔵庫で保存ができるといわれていますが、風味などが変わらないうちに早めに食べ切ることをお勧めします。
冷凍庫で保存する
チャーシューを冷凍庫で保存した場合は、3~4週間が保存の目安とされています。冷凍する場合も、使いやすい量に小分けして、空気にふれないように密閉することが大切です。
ラップでチャーシューを包み、その上でジッパーつきポリ袋に入れ、密閉を徹底することが味を劣化させない方法とされています。
タレは別で冷凍する方が一般的とされ、ジッパーつきポリ袋などで冷凍庫内で漏れないようにしっかりと口を閉めて保存するようにしましょう。
食べ切る目安としては、3~4週間以内ですが、冷凍焼けの可能性があります。食材の水分が抜けて、食感がパサパサになる、味や風味が落ちることがあるので早めに食べる方がよいとされています。
チャーシューをつくるときの注意ポイント
調理のときに、気をつけなければならないことは、食中毒菌のウエルシュ菌です。ウエルシュ菌は、肉を使って加熱調理し、空気に触れずに置いておくことで増殖しやすくなり、腹痛や下痢などの症状を引き起こします。
そのため、塊肉を使ってチャーシューを手づくりする場合は、注意が必要です。食中毒を避ける対策は、加熱後に温かい状態で室温に長時間放置しないこと、塊を切り分けたり、バットなどにのせて氷を当ててできるだけ早く冷ますことなどが大切とされています。
賞味期限切れのチャーシューには要注意!無理して食べないようにしよう!
開封済みや手づくりのチャーシューの賞味期限は、冷蔵庫で1週間程度、冷凍庫では3~4週間程度と言われています。しかし「賞味期限がまだ大丈夫だから」ではなく、できるだけ早めに食べることが安全においしく食べる方法でしょう。
つくるときも多くつくりすぎず、食べられる分だけつくるとそこまで期限を気にしなくてもよいでしょう。
賞味期限切れや、間違った保存方法によっては、味の劣化が急激に進んだり、食中毒などの危険性も出てくるため、チャーシューの色、臭い、見た目に何か変化が見られれば無理して食べないように注意しましょう。