【管理栄養士監修】賞味期限切れの「八ツ橋」はいつまで食べられる?冷蔵や冷凍したものは?
2020/10/22
京都のお菓子として有名な八ツ橋。米粉を主原料としてつくられ、焼いてパリパリとした食感の「八ツ橋」と、蒸してモチモチとした食感の「生八ツ橋」があります。それぞれの賞味期限、正しい保存方法、傷んだ特徴などについて説明していきます。
八ツ橋の賞味期限は?
八ツ橋とは、京都の古くから親しまれているお菓子で、おみやげとしても定番。八ツ橋の賞味期限は、製造メーカーやお店によって賞味期限は異なり、井筒八ッ橋本舗は120日、聖護院は90日、本家西尾は60日となっています。
長いところで120日、短いところで60日とバラツキがありますが、平均して90日前後でしょう。八ツ橋は、焼くことによって水分が少なくなっているため、比較的日持ちが長くなっています。
生八ツ橋の賞味期限は?
やわらかい食感が人気の、生八ツ橋の賞味期限は10日前後です。井筒八ッ橋本舗は15日、聖護院は12日、本家西尾は7日と、メーカーやお店によっては5日以内の消費期限が表示されていることもあるため、おみやげに渡すのが1週間先になりそうな場合は、店に確認するとよいでしょう。
八ツ橋の生地となっている米粉の特徴として、水分を吸収しやすくもちっとした食感がありますが、乾燥すると硬くなりやすいため、開封後はなるべく当日中に食べましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだ八ツ橋の特徴
京都のおみやげとして人気の八ツ橋ですが、賞味期限がすぎてしまうとどのような変化が出てくるのでしょうか。
ここからは、傷んだ八ツ橋の特徴を紹介していきます。
特徴1:カビが生える
カビは25℃前後を好み発生すると言われています。カビにとっての養分となる場所は増殖しやすく、八ツ橋の生地である米粉も養分となり賞味期限切れの八ツ橋を常温でおいておくとカビが発生します。
とくに、生八ツ橋にはカビが繁殖する条件の1つである水分も含まれているため、八ツ橋に比べて傷みやすい可能性があります。
生八ツ橋同士が引っつかないようにまぶしてある粉や、生地に練りこんである食材によっては、カビと見分けがつきにくいこともありますので、表面の様子をよく確認するようにしましょう。
もし、カビが生えている場合は、同じパッケージに入っているほかの八ツ橋にも注意しましょう。
特徴2:異臭がする
賞味期限がすぎた八ツ橋や生八ツ橋には、カビの発生よるカビ臭や、腐ったことによる腐敗臭など異臭が発生することがあります。
湿気の多くなる時期や、気温が高くなる時期には、とくに傷みやすくなるので、保存する場所はなるべく涼しくて湿気のこもらない場所を選ぶようにしましょう。八ツ橋から異臭がする場合は、無理をせず食べるのは控えましょう。
賞味期限が1週間すぎた八ツ橋は食べられる?
賞味期限とは、おいしく食べられる期間のことです。そのため、賞味期限が切れたからと言って、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限が切れる前に食べるのが、品質や健康面から見るとよいでしょう。
食品は適切な保存をしても必ず時間の経過とともに劣化していきます。とくに、もともとの賞味期限が短いものほど、早く傷むことが考えられます。
八ツ橋、生八ツ橋どちらもメーカーが指定している賞味期限以内に食べるようにし、もし、賞味期限が切れた八ツ橋を食べる場合は、事前に状態をしっかりと確認し、自己責任で判断しましょう。
八ツ橋の保存方法
では、八ツ橋はどのように保存するのがよいのでしょうか。ここからは、八ツ橋の保存方法についてご紹介していきます。
常温で保存する
生八ツ橋は、生という表記から、冷蔵保存が必要と思われるかもしれませんが、ご飯と同じく、冷やすと硬い食感に変わってしまいます。そのため、常温で直射日光を避けて保存するようにしましょう。なお、通常の八ツ橋も常温保存が適しています。
冷蔵で保存する
生八ツ橋は、米粉からつくられており皮が硬くなりやすいため、基本は常温保存です。メーカーは冷蔵保存をすすめていませんが、夏場の暑い日などに常温での保存に不安を感じる場合は、食感が損なわれてしまいますが、冷蔵庫に保存する人もいます。
なお、冷蔵専用でつくられた生八ツ橋もあるので、その場合は冷蔵保存するようにしましょう。
冷凍で保存する
常温保存が推奨されている生八ツ橋は、冷蔵保存と同じく冷凍すると皮が硬くなります。そのため、メーカーは冷凍保存をすすめていませんが、開封後や賞味期限内に食べきれない場合、風味などは落ちやすくなりますが冷凍するという人もいます。
食べるときは、室温に置いて自然解凍し、できるだけ早めに食べたほうがよいでしょう。
賞味期限切れの八ツ橋には要注意!無理して食べないようにしよう!
八ツ橋の賞味期限に関連することをご説明してきました。
京都の人気和菓子「八ツ橋」は、皆さん一度は食べたことある、また食べたいと思うお菓子でしょう。おいしく、品質のよい安全な状態で食べるには、メーカーが指定する賞味期限や消費期限を事前に確認し、保存方法や期限を守って、おいしく安全なうちに食べるようにしましょう。