【管理栄養士監修】賞味期限切れの「フィナンシェ」は冷蔵保存でいつまで食べられる?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/10/30
フィナンシェは焼き菓子なので日持ちしやすいお菓子です。しかし、フィナンシェにも賞味期限はあり、傷んでしまうこともあります。そのため、フィナンシェをおいしく、安全に食べるためにも、正しい保存方法と賞味期限について把握しておくようにしましょう。
フィナンシェの賞味期限は?
フィナンシェの賞味期限は、1週間ほどと短いものから、3カ月以上日持ちするものまでさまざまです。フィナンシェの原材料、製造方法、包装状態などによって賞味期限は異なります。そのため、必ずパッケージに記載されている賞味期限を確認するようにしましょう。
また、賞味期限は未開封で正しく保存されていた場合を想定して設定がされているので、もし開封済みの場合は賞味期限に関わらず、早く食べきる必要があります。
手作りフィナンシェの賞味期限の目安
フィナンシェは日持ちしやすい焼き菓子ではありますが、手作りの場合は市販のもののように保存料を使うことがなかったり、特殊な包装をしたりなどしないことが多いため、それほど日持ちはしないと言われています。
そのため、フィナンシェを手作りした場合は、3〜5日を目安に食べきるようにしましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
フィナンシェが日持ちする理由
フィナンシェに限らず、焼き菓子は基本的に賞味期限が長いと言われています。これは焼き菓子が砂糖を多く使用して、じっくりと火を通して焼きあげて作られているためです。
また、種類によってはお酒が使われていることもあり、その場合はさらに賞味期限が延びることがあります。
賞味期限が過ぎて傷んだフィナンシェの特徴
賞味期限を過ぎても、その食品がすぐに食べられなくなるわけではありません。特に、フィナンシェは焼き菓子でもともと日持ちします。しかし、フィナンシェも開封後や、保存状態が悪ければ早くに傷んでしまうこともあります。
そのため、賞味期限が過ぎているのであれば、必ずそのフィナンシェの状態を確認しましょう。もし、フィナンシェが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:カビが生える
フィナンシェのような焼き菓子は傷みにくいと言われています。しかし、未開封であれば賞味期限は長めのフィナンシェでも、開封して空気に触れる状態になると、雑菌やカビが繁殖することがあります。カビが見られた場合は、カビが生えていない部分も含めて食べるのはやめておきましょう。
特徴2:異臭がする
フィナンシェは、時間が経つと異臭がすることがあります。異臭の原因の1つに、原材料に使用されているバターの酸化が考えられます。
油脂が酸化することで、脂っぽい臭いや酸っぱい臭いが発生しやすくなり、味に変化が出ることもあります。
酸化したバターなどの油脂類は体に良くありませんので、異臭や、味の変化を感じた場合は食べないようにしましょう。
賞味期限が1週間過ぎたフィナンシェは食べられる?
フィナンシェは焼き菓子で、もともと日持ちしやすいです。そのため、未開封で正しく保存ができていたフィナンシェであれば、賞味期限が1週間ほど過ぎていても食べられる可能性はあるでしょう。
ただし、フィナンシェに使われている油脂の酸化が進んでいる可能性もあるので、もし賞味期限が1週間ほど過ぎているフィナンシェを食べるのであれば、見た目や臭いなどはよく確認して、自己責任として判断するようにしましょう。
フィナンシェの保存方法
賞味期限は、正しい方法で保存されている場合を想定して設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限を縮めてしまうこともあります。また、賞味期限が短くなってしまうことで、傷みも早くなってしまうでしょう。
フィナンシェは日持ちのしやすいお菓子ですが、そのおいしさを長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
常温で保存する
フィナンシェは基本的に常温で保存することができます。ただし、直射日光と高温多湿を避けて、涼しい場所で保存しましょう。
そのため、未開封で、暗くて涼しい場所で保存したフィナンシェの賞味期限はパッケージに記載された日付に従うことになります。なお、開封済みのフィナンシェの場合は、2~3日持つ可能性もありますが、風味の良いうちに早く食べきるようにしましょう。
冷蔵で保存する
暑い季節などでは、冷暗所を確保することがむずかしくなる場合があります。そのようなときは、フィナンシェを冷蔵庫で保存するようにしましょう。ただし、冷やすことによって本来の食感と変わる場合があります。
未開封の状態でフィナンシェを冷蔵庫で保存した場合は、パッケージに記載された賞味期限に従うことになります。開封済みの場合は、1つずつラップで包み、密閉容器に入れて保存し、4〜5日を目安に食べきりましょう。
冷凍で保存する
フィナンシェは焼き菓子なので冷凍保存をすることで、1カ月ほど保存することが可能です。冷凍保存をする場合も1つずつラップで包み、密閉容器に入れて保存しましょう。
しかし、冷凍していても風味は損なわれていきます。そのため、できるだけ冷凍してから2週程度の間に食べきるようにしましょう。
賞味期限切れのフィナンシェには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限が過ぎたからと、その食品がすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されていますので、保存状態によっては賞味期限は短くなることもあるでしょう。
また、多くのメーカーは賞味期限内に食べることを勧めているため、もし賞味期限切れのフィナンシェを食べる際には状態をよく確認して、無理をしてまで食べないようにしましょう。