【管理栄養士監修】賞味期限切れの「金平糖(こんぺいとう)」はいつまで食べられる?傷んだ時の特徴や保存方法を解説!
2020/10/30
金平糖(こんぺいとう)は保存食として扱われていた歴史があり、長期間日持ちするお菓子で賞味期限を越えても保存状態がよければ食べることが可能と言われています。正しい保存方法や傷んだ際の特徴について説明します。
金平糖の賞味期限は?
金平糖は元々保存食で、長期間日持ちするお菓子であると言われています。
昔懐かしいお菓子の1つである金平糖。みなさんも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
彩りが鮮やかで、結婚式の引出物など、高級和菓子として昔から親しまれています。金平糖の賞味期限は、半年から1年と表示されているものがほとんどですが、大量生産されたものではなく、職人の手でつくられた金平糖であれば、常温で数年の保存が可能と言われています。
また、大量生産された金平糖でも、非常食として乾パンといっしょに入っている場合は、5年の賞味期限がつけられることもあります。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を越えても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
金平糖が日持ちする理由
金平糖は、グラニュー糖などの砂糖を使ってつくられます。砂糖は、細菌が生育するために必要な水分を奪うことから繁殖できない環境となっており、賞味期限がありません。主な原材料が砂糖である金平糖も、同様に日持ちすると言えるでしょう。
一般的に、保存状態がよければ金平糖は数年持つと言われています。
傷んだ金平糖の特徴
金平糖は、夏場など暑い季節でもあめ玉のように溶けたりする可能性は低いですが、ほとんどのメーカーでは直射日光や高温多湿を避けて保存することを推奨しています。
開封後に湿気に触れるような状態で保存していると、水分を含んだ部分から細菌などが繁殖したり、カビが生える可能性があると言われているためです。
開封後でなくても、直射日光の当たる場所や、かなりの高温になる場所に置いていた場合は、溶けてしまうことも考えられます。
特徴1:形がくずれている
一般的に溶けにくいと言われている金平糖ですが、ほとんどのメーカーで、直射日光や高温多湿を避けて保存することを推奨しています。
そのため、直射日光の当たる高温多湿の環境で保存していると、上記に述べたように溶け出してしまう可能性があるようです。
特徴2:カビが生えている
金平糖は、未開封のまま保存状態を良好にすることで日持ちが期待できますが、湿度のある環境では傷みやすくなります。
金平糖に水分が付着すると、そこから細菌などが繁殖しカビが生える可能性も。カビが生えた食べ物を口にすると、腹を下すことがありますので湿気に気をつけて保存し、万が一カビが生えた際は口にしないように気をつけましょう。
賞味期限が1年以上すぎた金平糖は食べられる?
金平糖は元々保存食や非常食として扱われているため、賞味期限が1年以上を越えても食べられる可能性はあります。ただし、大量生産されたものと職人がつくったものでは、品質に差があるため注意が必要です。
もし、賞味期限が1年以上越えた金平糖を口にする際には、未開封必須であることと、見た目や臭い、味を確認した際に問題がない場合に限ってあくまで自己責任のもと、口にするようにしましょう。
金平糖は常温で保存しよう
飴はもともと高温と多湿に弱いお菓子です。
金平糖も同じく溶けたり湿気に触れることがないように、基本はチャックのついた袋や缶などの密閉できる容器に保存するようにしましょう。
冷蔵や冷凍をしても、賞味期限が変化するわけではないため、高温多湿を避けた場所を選んで常温保存するようにしましょう。
金平糖の活用方法
金平糖の主原料はグラニュー糖でできているため、コーヒーや紅茶の砂糖代わりに活用することも可能です。
また、スイーツの飾りつけなどにも使えるようです。色とりどりの多様な形をした金平糖を使用することで見た目も華やかになり、来客時などに使うとよいでしょう。
賞味期限切れの金平糖 には要注意!無理して食べないようにしよう!
一般に賞味期限を越えても食べられる場合もあると言われている金平糖ですが、金平糖に限らず多くの食品には必ず賞味期限、消費期限が記載されています。
この期限は、正しい保存方法をすることが一つの条件となっています。
もし、賞味期限切れの金平糖を食べるときはあくまで自己責任のもと、少しでも異変を感じたら無理をしないようにしましょう。