街のあちこちにあふれるパン屋さん。その中でもひときわ目立つのは、「高級生食パン」のお店。長時間出歩くのも憚られる今、なかなか手に入れられない高級生食パンを、なんとか手に入れる方法はないかしら?
焼かれたパンがなぜ「生」なのか?
ここ数年人気の高級「生」食パン。お値段が高いから高級なのはなんとなくわかるけど、どうして「生」なのでしょうか? 料理研究家でベーカリーで働いたこともあるゆーママさんに聞いてみました。
「食パンというとトーストで焼いてから食べるのが一般的ですが、高級生食パンと言われているものは、生のままでもおいしく食べられるパンのことです。そして、その食感口当たりが生のような滑らかで口溶けが良いことが特徴的。耳まで柔らかく、しっとりもちもちなのが特徴です」
どうしても食べたい!食べてみた!
そんなことを言われたら、生食パンを食べてみたくなるもの。さっそく買ってみてみると…袋から漂うあま~い香り。ずっしり重みもなんだか重厚感。
触ってみると確かにふわっふわです。指で押してもぐいーん!と押し返してくる強さったら。そして、なんといっても、断面のなめらかできめ細やかな様にもうっとり。味は普段食べている食パンより、ほんのり甘く、こくも感じられます。生で食べられるから手でちぎって食べているうちに、、、気づいたらあっという間に、1斤ぺろりと胃の中へ。
高級生食パン……恐ろしい子…(月影先生出現)。
なかなか手に入れられない、でも、もっと食べたい。
もっともっと食べたい!!!でも今はもう、行列には並べない。ちょっとお高めだから毎日は食べられない……。そんなかたに朗報。またまたゆーママさんから素敵な言葉が!
「高級生食パンだって、おうちで作ることができるんですよ。」
な、な、なんと…!? でも、パン作ったことないし、発酵とか混ぜるのとか本格的で無理そうだし……しかも、高級生食パンの材料なんて、手に入れられなさそう。。。
ホームベーカリー不要! 型も不要! 難しい作業ゼロ!
「生地の材料はスーパーですべて揃えられますよ。こねるのだって簡単。ボウル一つでこねられますし、型がなければパウンドケーキ型を使えば、あの四角い形に焼けちゃいますよ~」
それは、ぜひ作ってみたい!ということで、高級生食パンの作り方をご紹介!
しっとりリッチ生食パンの作り方
●材料(16×6×高さ6㎝のパウンド型1台分)
強力粉…150g
A(牛乳〈常温〉80g、生クリーム〈常温〉30g)
砂糖…20g
塩…3g
ドライイースト…5g
バター(食塩不使用)…10g
打ち粉(強力粉)…適量
●下準備
・耐熱容器にバターを入れ、電子レンジで15 ~20秒加熱して溶かす。
・パウンド型にサラダ油(分量外)を薄く塗る。
・耐熱容器にAを入れてラップを掛け、電子レンジで50秒ほど加熱して人肌に温める。
・プロセス4の後、オーブンは200℃に予熱する。
●作り方
1.耐熱ボウルに強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れたら、ドライイーストをめがけてAを加え、ドライイーストのつぶつぶ感がなくなるまでなじませる。
2.スプーンでざっくり混ぜ、溶かしバターを加えてさらに混ぜて生地をまとめる。
3.3分こねたらボウルにふわっとラップを掛け、2カ所すき間を空けて電子レンジで15秒加熱する。さらに3分ほどこねてひとまとめにする。
4.ボウルにラップを掛ける。室温に夏は30分、冬は60分おき、発酵させる。
5.打ち粉をふった作業台に生地を出し、2等分して丸める。ふんわりラップを掛けて、そのまま10分ねかせる。
6.生地を丸め直して、丸めた部分を下にしてパウンド型に入れ、霧吹きか指で軽く水をか
ける。そのまま30~60分ねかせ、型の高さより少しふくらむまで発酵させる。
7.霧吹きか指で軽く水をかけて、200℃に予熱したオーブンで5分焼く。オーブンをいったん開けて熱を逃がし、160℃に下げてさらに10分焼く。
かわいすぎるパンが目白押し!
サンキュ!6月号の別冊付録「今日は、おうちでパンを焼こう」では、高級生食パンのほかにもホットケーキミックスで作れる映え映えフルーツデニッシュや、電子レンジ15秒の発酵でできちゃうパンなど、かわいいパンが勢ぞろい!お子さんと一緒に作って焼けるピザも載っています。見ているだけでもワクワクしちゃいますよ。
おいしくて、かわいくて、いいにおいのパン。おうちで作ることができたら、もっともっと楽しめそうです。
撮影/市原慶子 取材・文/Mun