地球に優しく、なによりおいしい!くず野菜からとる出汁「ベジブロス」って知ってる?

2020/05/29

家庭料理をこよなく愛するサンキュ!STYLEライターapricot projectです。毎日続けられるおいしいレシピを発信しています。

コストをかけずに今すぐ始められて、栄養たっぷりで、おいしくて、アレンジ自在で…地球にも優しい「ベジブロス/野菜だし」のご紹介です。とても簡単につくることができて、毎日のお料理にも取り入れやすいのでぜひお試しください。

ちょっとまった!野菜の皮やヘタ、捨てないで。

毎日お料理をしていると出る「野菜くず」。野菜の皮やヘタ、どうしていますか?

わが家でしていることは…
1.そもそも野菜は皮ごと食べる。
2.あえて皮を厚めにむいて、ピクルスやきんぴらにする。
3.長ねぎの青いところはお肉の臭み消しに使う。
4.ブロッコリーの芯やキャベツの芯はフライにする。
5.使い切れない端っこを集めてかき揚げにする。
…など、食べてしまうことが多いです。

が、忙しかったり毎日のお料理に追われていると、手をかけられないときもありますよね。
そんなときは「とりあえず保存!」しておきましょう。

すぐに使わない野菜の皮やヘタは「そのまま冷凍保存」か「干して小さくしてから冷凍保存」します。

保存した野菜くずは「ベジブロス/野菜だし」に。

保存した野菜くずがある程度集まったら、鍋に入れ、浸る程度の水を加えましょう。
中火にかけて沸騰したら煮立ちを止めて、弱火でコトコト20分程度。
野菜全体がくたーっとして「もう栄養全部だしきりました」という感じになったら、

ザルで濾してでき上がりです。

野菜だけなのに、しっかりと色づいてふわっと優しい香りがします。味もまさにさまざまな野菜からのおいしさと栄養が混じりあった、じんわりとほっとする味。初めてつくるときはドキドキするかもしれませんが「ポトフ」をうすーくした味、というとイメージしやすいかもしれません。

おすすめ野菜くずは…

皮やヘタや種の部分…と、さまざまな野菜を使うことができますが、
個人的には「セロリの葉」と「長ねぎの青い部分」を入れるとおいしいと思っています。

セロリの葉も長ねぎの青い部分も、わが家では食べてしまうことが多いので「野菜くず」ではないのですが、ベジブロスをつくるときのために常にストックしているほどです。


アレンジ自在!手抜き料理も栄養満点に。

後ほど栄養価については触れますが、ベジブロスには野菜の栄養がたーっぷり含まれています。茹でたりすると、流れ出てしまう栄養素も、スープになればまるごと摂取できるのでうれしいですよね。

使う野菜にもよりますが、ベジブロスは旨味はあるのに癖がなく、さまざまなお料理にアレンジできます。定番のポトフを始めとしたスープはもちろん、毎日のお味噌汁やカレー、ミートソースなどに使っても。

品数を揃えられなくても、栄養素がぎゅっと入っていると思えたら安心ですよね。

農薬が気になる場合は…

皮ごと食べるのって農薬が気になる…というかたもいるかもしれません。
私の場合は、無農薬のお野菜を買ったり、酢水で洗ったり、野菜用のたわしを使って丁寧に洗ったりすることで心配を和らげています。

栄養抜群!&食品ロス削減で人も地球も元気に。

野菜くず、野菜くず…と言ってしまいましたが、実は野菜の皮やヘタや種の部分ってすばらしいのです。

野菜の皮は陽の光をたっぷりと浴びていた部分だし、土の中で野菜を守っていた強い部分。そして種はこれから野菜になるための栄養がギュッと詰まった部分。「くず」と言ってしまうのは申し訳ないくらい貴重な部分で、活用しないで捨ててしまうのはもったいないのです。

本来、次の新しい野菜へと命をつなぐために実った野菜。一度手にしたら、できるだけ端から端までむだにすることなく口にして、私たちの元気につなげたいですよね。

記事を書いたのは…apricot project
小学校2年生の長女と年中の長男の母。日本全国のものづくりを訪ねて勉強&商品開発をしています。軽やかな気持ちでキッチンに立つ」ことをモットーに家庭料理のアイデアを発信します。

※IHクッキングヒーターをご使用の場合は、説明書を確認し、指定の油量を必ず守って調理してください。
※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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