【管理栄養士監修】賞味期限切れの「落雁(らくがん)」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/11/21
落雁(らくがん)はお供え物として扱われるだけでなく、お茶菓子として食べることもあります。米粉などのでんぷんに水飴や砂糖を混ぜて色づけし、型に押して乾燥させた非常に水分の少ない干菓子なので、傷みにくく長期保存に適しています。
しかし、保存方法を間違えるとすぐに傷みが始まってしまうこともあるので、賞味期限と保存方法については把握しておきましょう。
落雁の賞味期限は?
一般的な落雁の賞味期限は、1カ月のものから1年近いものまであります。しかし落雁は和紙やフィルムなどの包装の種類や、商品などによって賞味期限に差があるので、必ずパッケージに記載されている賞味期限を確認するようにしましょう。
なお、落雁と呼ばれるものには、あんこなどのほかの食材と合わさっているものや、乾燥させずにしっとりとした食感で食べる「生落雁」と呼ばれる種類もありますが、それらの日持ちは1カ月未満のものが多いです。
この記事では、そういった生落雁を除く、一般的な落雁について紹介していきます。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだ落雁の特徴
賞味期限はおいしく食べられる期限の目安です。そのため、賞味期限をすぎてもその商品はすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状況によっては早く傷んでしまうこともあります。
落雁の賞味期限がすぎていて、食べられるかの判断に迷った場合は、必ず状態の確認をしましょう。もし、傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:カビが生える
落雁は砂糖が多く使われていて、水分も非常に少ないので、傷みにくいとされています。しかし、落雁は湿気に弱く、梅雨の時期には劣化しやすくなります。湿気を吸収した落雁は水分を含むことになるため、場合によってはカビが発生してしまう可能性があります。
また、カビが発生すると落雁は黒や緑、灰色などに変色します。このような状態になると食べられないので処分するようにしましょう。
特徴2:形がくずれている
落雁は湿気に弱いので、湿気を吸収するほど傷みやすくなります。また、湿気を吸収した落雁は、水分を含むため、柔らかくなって形を維持できなくなります。そのため、湿気を吸収した落雁はサクッとした食感もなくなってしまい、本来のおいしさが失われてしまいます。
そのような状態になった落雁は、無理して食べない方がいいでしょう。
賞味期限が半年すぎた落雁
落雁は主に「落雁粉」や「寒梅粉」などと呼ばれる米粉や砂糖などでつくられていて、非常に水分が少なく傷みにくいので、長期保存に適したお菓子です。そのため、正しい方法で保存されていれば、賞味期限を半年すぎても食べられる可能性はあります。
ただし、保存状態によっては傷んでいる場合もあるので、食べることは避けた方がよいでしょう。もし、どうしても食べたいのであれば、見た目や臭い、味などはよく確認して、自己責任で判断するようにしましょう。
落雁の保存方法
賞味期限は、未開封のまま正しい方法で保存されている場合を想定して日付が設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限が前後することもあります。
また、賞味期限が短くなってしまうと、それだけ傷みも早くなってしまいます。落雁の品質をできるだけ長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
常温で保存する
落雁は基本的に常温保存となります。ただし、落雁は湿気と光に弱いので、これらを避けて保存するようにしましょう。
もし、湿気を吸収してしまうと食感が悪くなり、光に当てると色褪せてしまうので、梅雨や台風が多い時期は湿度が高くなりやすいので、とくにラップに包むなどして落雁の保存には注意が必要です。
正しく保存ができていれば、賞味期限はパッケージに記載されている日付に従うことになります。
冷蔵で保存する
落雁は湿気と光を避けて保存する必要があります。そのため、落雁は冷蔵庫での保存も可能です。ただし、冷蔵庫で保存する場合には結露に注意する必要があります。
落雁が水分を吸収してしまうと、急激に品質が保てなくなってしまいます。そのため、落雁を冷蔵庫で保存する場合には、密閉容器に入れてから、冷蔵庫に入れるようにしましょう。また、食べる分だけを取り出したら、すぐに残りは冷蔵庫へ戻すようにしてください。
賞味期限切れの落雁には要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限がすぎたからと、すぐに食べられなくなるわけではありません。また、落雁は傷みにくいお菓子です。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されています。そのため、保存状況によっては賞味期限は短くなることもあります。
そのため、もし賞味期限切れの落雁を食べる際には状態をよく確認して、無理してまで食べないようにしましょう。