日本の伝統的な菓子「妖怪」と温かい日本茶

【管理栄養士監修】「羊羹(ようかん)」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ

2021/11/17

この記事では「羊羹(ようかん)」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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羊羹を食べると太りやすい?

和菓子である羊羹は、高価なものから安価なものまで数多く存在します。オーソドックスなつぶあんやこしあんを使ったものから、栗、抹茶、ごま、さつまいもなど味の種類もさまざまです。

羊羹は、洋菓子で頻繁に使われるバターやクリームなど脂質の高い材料を入れなくてもつくれるお菓子です。しかし、糖質量は少なくないため、ダイエット中に食べるには注意が必要です。

羊羹のカロリー

伝統的な和菓子、羊羹蒸し蒸し栗砂糖小豆
bonchan/gettyimages

一口に羊羹といってもさまざまな種類があります。

ここからは練り羊羹、水羊羹と栗羊羹の3種類のカロリーを比較してみましょう。

練り羊羹のカロリー

練り羊羹1切れ(50.4g)のカロリーは、109kcalです。

練り羊羹の主な材料は小豆、砂糖、寒天、水の4つです。寒天を溶かした水に小豆でつくったあんと砂糖を混ぜ合わせ、練ってつくることから練り羊羹と呼ばれるようになりました。私たちが「羊羹」と聞いてイメージするものは、一般的には、この練り羊羹を指すことが多いでしょう。

水羊羹のカロリー

水羊羹1個(211g・8cm角1個)のカロリーは、156kcalです。

水羊羹の主な材料は練り羊羹と同じく小豆(こしあん)、砂糖、寒天、水の4つです。ほかの羊羹と比べて水羊羹は水の割合が多く、口当たりのよいつるんとしたゼリーのような食感が特徴です。

栗羊羹のカロリー

栗羊羹1切れ(70.6g)のカロリーは157kcalです。

栗羊羹には寒天を使う練り羊羹タイプと、蒸してつくる蒸し羊羹タイプがありますが、今回紹介しているのは練り羊羹タイプのものになります。練り羊羹の要領で、固める際に栗の甘露煮を加えてつくられます。

カロリーの低い羊羹は?

上記3つの羊羹を、同じ100gの重量にした場合のカロリーを比較してみましょう。

●練り羊羹:216kcal
●水羊羹:74kcal
●栗羊羹: 222kcal

当然ですが、同じ重量で比較すると水分量が多い水羊羹が群を抜いて低カロリーです。大きさに極端な違いがなければ、水羊羹を選んだ方がカロリーが抑えられると考えていいでしょう。

羊羹の炭水化物量は?

日本の伝統的な菓子「妖怪」と温かい日本茶
Wako Megumi/gettyimages

炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。糖質は私たちの体と脳を動かす不可欠なエネルギー源ですが、消費しきれなかった糖質は中性脂肪に変わり、人体に蓄積されてしまいます。そのためとりすぎには注意が必要な栄養素といえるでしょう。

前述した重量の3種類の羊羹の炭水化物量と糖質量は、以下のとおりです。
●練り羊羹:25.26g(23.9g)
●水羊羹:30.28g(25.15g)
●栗羊羹:36.63g(34.7g)
※括弧内は糖質量

なお、100gあたりで比較した場合の糖質量は、練り羊羹が47.42g、水羊羹が11.92g、栗羊羹が49.15gです。カロリーで見たときと同様、水分量の多い水羊羹がもっとも低糖質という結果になりました。

羊羹の糖質量を比較

羊羹の炭水化物と糖質量をほかの和菓子と比較してみましょう。すべて100gあたりで計算しています。

●ういろう:44.1g(44g)
●どら焼き:48.72g(46.43g)
●もなか:51.59g(46.95g)
※括弧内は糖質量

水羊羹を除いて、糖質量はほかの和菓子よりも羊羹の方が少し多く含まれています。練り羊羹と栗羊羹は糖質の多い食べ物といえるでしょう。

羊羹を食べる際のポイント

お菓子のご館
GI15702993/gettyimages

ダイエットをしているときに食べ物を我慢しなければと思えば思うほど、食べたくなってしまう人もいるでしょう。羊羹はカロリーや糖質量が少なくはないため、食べすぎることで肥満を招く原因となってしまいます。

どうしても羊羹が食べたくなってしまったときの注意点をいくつかまとめているため、参考にしてみてください。

食べる時間を意識する

これは羊羹以外にもいえることですが、ダイエット中にどうしても甘いものを食べたくなった際は、食べる時間を意識しましょう。活動量の多い昼間に取り入れるようにし、夜遅くには食べないようにしましょう。

また、15時のおやつといわれるように、この時間帯は脂肪を体にためる働きをするたんぱく質の量が体内に少なくなるので、太りにくいとされています。

食べる量を調整する

市販されている羊羹は、1本丸ごと販売されているものもよく見かけます。一度にたくさん食べてしまわないように、先に切り分けておくのがおすすめです。また、ミニサイズや個包装になっているものもあるため、それを選ぶのもよいでしょう。

食べる量を調整して、カロリーや糖質を摂取しすぎないよう気をつけましょう。

砂糖不使用の羊羹を選ぶ

羊羹には砂糖が含まれているため、それに伴い糖質が高くなります。糖質はとりすぎると太ってしまう原因になるため、糖質制限中は砂糖不使用のものを選んで購入するとよいでしょう。

また、市販のものを買うのではなく、自分で羊羹を手づくりするのもひとつの手段です。使用する砂糖の量を減らしたり、砂糖よりも糖質が低い甘味料を使用するなど、自分でアレンジすることで糖質を減らせるでしょう。

羊羹を食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう

羊羹
Promo_Link/gettyimages

ダイエット中であっても、好きなものを我慢するのは至難の業です。少しだけと思いながらも、ついたくさん食べてしまうこともあるでしょう。しかし、食べすぎは砂糖の過剰摂取となり、肥満や生活習慣病になる危険性もあります。

食べる時間や量を決めておき、温かいお茶といっしょに少しずつゆっくりと食べるようにしたりして、羊羹を楽しみましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。

※参考にしたサイト

 
 

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