【管理栄養士監修】「海鮮丼」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/11/17
この記事では「海鮮丼」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
海鮮丼を食べると太りやすい?
ダイエット中の人は日常の食事に気を遣うことも多いでしょう。一見ヘルシーに思える海鮮丼は、魚の種類やごはんの量によってもカロリーや糖質量は異なるため、一概にダイエットに向いている食事とは言い切れません。
カロリーの低い魚を選ぶなど、工夫をすることでダイエット中でも食べやすくなるでしょう。
海鮮丼1杯あたりのカロリー
ご飯260gを使用した海鮮丼1杯あたり(500g)のカロリーは、790kcalです。
今回のカロリー計算でモデルにした海鮮丼の具には、マグロ、イカ、ハマチ、タコ、クルマエビ、タイ、ウニ、いくらに厚焼きたまごが使われています。
海鮮丼の炭水化物量は?
炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。糖質は私たちの体と脳を動かす不可欠なエネルギー源ですが、消費しきれなかった糖質は中性脂肪に変わり、体内に蓄積されてしまいます。そのため、とりすぎには注意しましょう。
ご飯260gを使用した海鮮丼1杯の炭水化物は101.4g、そのうち糖質は99.9g含まれています。海鮮丼の糖質量の大部分はご飯に由来しています。海鮮丼1杯に使われるご飯260gのカロリーは437kcal、炭水化物は96.46g、糖質は95.68gです。
割合でいうと、海鮮丼のカロリーの約55%、糖質量の約96%はご飯によるものです。カロリー、糖質をコントロールするなら、ご飯の量を調節する必要があります。
海鮮丼の糖質量を比較
海鮮丼のカロリーや糖質量などを、握り寿司やほかの丼ものの糖質量と比較してみましょう。
●海鮮丼(500g):790kcal|101.4g|99.9g
●握り寿司(389.5g・8カン):588kcal|85.81g|84.06g
●牛丼(416.5g):771kcal|112.7g|110.62g
●親子丼(468.5g):684kcal|113.75g|111.78g
※左から順に1食あたりの重量、カロリー、炭水化物量、糖質量
丼ものはいずれも高カロリー、高糖質ですが、今回比較した中では海鮮丼がもっとも高カロリーであることに注意しましょう。
海鮮丼を食べる際のポイント
ここからはカロリーの気になるかた向けに、海鮮丼を食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などに海鮮丼を食べたくなった際の参考にしてください。
ご飯の量を調整する
海鮮丼のカロリー・糖質を抑えるには、ご飯の量の調節が必須です。すでに触れましたが、海鮮丼のカロリーの約6割と糖質の9割以上はご飯によるものです。カロリー、糖質の気になるかたは、まずはご飯の量を見直しましょう。
外食の際は、ご飯を少なめに注文できるケースもあります。すべての店舗で少なめを注文できるとは限りませんので、事前に確認しておくとよいでしょう。
具材選びを工夫する
お肉に比べてヘルシーな魚介ですが具材を選ぶことによって、よりダイエットに適した海鮮丼にできる可能性があります。
ハマチやトロのように濃厚な味わいで脂質の多い種類よりも、エビやホタテなどの淡泊で脂質の少ない種類を多めに使うなどの工夫をすると、カロリーを抑えられるでしょう。
さらに、海鮮丼には醤油をかけて食べるのが一般的です。醤油に含まれる塩分を摂取しすぎるとむくみの原因になる可能性があるため、かけすぎないように注意しましょう。
有酸素運動をする
ダイエット中に海鮮丼を食べてしまったら、有酸素運動がおすすめでしょう。有酸素運動には、酸素とともに血糖や脂肪をエネルギーとして消費し、代謝を活発にする効果が期待できます。継続することで、肥満や糖尿病などの生活習慣病対策にも役立ちます。
ジョギングや水泳などの激しい運動だけではなく、散歩や掃除なども工夫次第で有酸素運動になります。自分に合った方法で有酸素運動を取り入れてみましょう。
海鮮丼を食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
海鮮丼のカロリーや糖質量は上の具材がヘルシーであっても、丼に盛るご飯の量によって変動するため、ダイエット中には気をつける必要があります。
また、さまざまな工夫をしても食べすぎてしまっては元も子もありません。食べすぎに注意して、ほどほどに楽しみましょう。