指を交差を持つ主婦

手間も時間もかかってない?間違いだらけの玄関掃除

2021/02/26

玄関は家の顔ともいえる場所なので、つねにキレイにしておきたいですよね? でも、それほど長居する場所ではないので、リビングや水回りなどと比べると、つい掃除が後回しになりがちです。

また、掃除のプロによると、間違った方法で玄関掃除をしている人が意外と多いのだそう。
手順や方法を間違うと余計に時間がかかったり、汚れを落とすのが大変になってしまうので、ここは正しいやり方をきちんとマスターしておきたいところ。そこで今回は、間違いがちな玄関掃除のNGポイントと効率のいい掃除法をお掃除のプロに教えてもらいました。

■教えてくれたのは…お掃除達人のみけままさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパーで取材歴多数。大手ハウスクリーニング会社に15年勤務していた経験を生かし、家中の汚れをピカピカにするお掃除のスペシャリスト。レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーターも続出。タスカジさんや一般向けの講座の講師としても活躍中。『タスカジさんが教える最強の「家事ワザ」』(マガジンハウス)でも掃除ワザを多数紹介。

間違い① いきなり玄関掃除を始めるのはNG!

掃除を短時間で終わらせるには、段取りが肝心。掃除を始める前に、傘立てや外遊びグッズ、ベビーカーなど、玄関に置いてある物を別の場所に移動しましょう。掃除の邪魔になるのはもちろん、水がかかったり、汚れがついてしまう可能性があるので、まずはたたきに何もない状態にします。げた箱の中も掃除する場合は、靴やお手入れ用品など、げた箱にしまってある物もすべて別の場所に移動してから掃除を始めましょう。

マンションなどの集合住宅で、靴を玄関の外に出しておけない場合は、ベランダに移動するのがおすすめ。掃除している間に靴の陰干しができて効率的です。また、すべての靴をげた箱から出すこのタイミングで要・不要をチェックし、整理するといいでしょう。

間違い② いきなりたたきに水をまくのはNG!  

靴を脱ぐたたき部分は一般的にタイルのことが多いと思いますが、ここにいきなり水をまいたり、水拭きしたりするのはNGです。

大事なのは、乾いた状態で取れるゴミや汚れを先に除去すること! 乾いた状態なら簡単に取り除ける砂や土、ほこりなども、いきなり水でぬらしてしまうと粘着してこびりついてしまい、一気に落としにくくなってしまうので気をつけましょう。

間違い③ いきなりたたきを掃除するのはNG! 

ほこりは上から下へ落ちるので、掃除は高いところから低いところに向かってするのが基本。先にたたきを掃除し、そのあとにげた箱やドアを掃除すると、ほこりや汚れがたたきに落ちて二度手間になってしまいます。

玄関全体を掃除する際は、照明の傘やブレーカーなど高いところから始め、次にげた箱やドアまわり、最後にたたきの順に掃除をするとスムーズで時短になります。

間違い④ たたきに水を流して掃除を終了するのはNG!

たたきの汚れを落とし、最後にたたき全体に水を流して終了する人は多いかもしれません。でも、これもNG! たたきがぬれた状態で玄関を利用すると、靴底の汚れが付着しやすくなり、すぐに汚れてしまいます。仕上げにから拭きして水分を拭き取り、玄関ドアをしばらく開けた状態にしたり、扇風機で風を送ったりして乾燥させるのが正解。たたきが完全に乾いてから、玄関の物や靴を元に戻しましょう。

最後に乾燥させることが大事なので、玄関掃除をするなら晴れた日の明るい時間帯がベスト。出した靴を玄関先やベランダに並べて陰干しもできるので一石二鳥です。

効率的な玄関掃除の手順をマスター!

間違いがちな玄関掃除のポイントを押さえたところで、玄関全体を掃除する場合の効率的な手順をご紹介します。

まず、照明の傘やブレーカー、げた箱の上の飾りスペースなどのほこりを、ハンディモップやフロアワイパー用のドライシートなどでぬぐい取ることからスタート。次はげた箱の中やドアの掃除ですが、たたきと同じように、いきなり水拭きするのはNG。先に砂やほこりなどの乾いた汚れをほうきや古布などでかき出したり、はらい落としてから水拭きするようにします。

げた箱内のにおいが気になる場合は重曹水をスプレーして拭き、拭いたあとは扉をしばらく開けたままにして乾燥させましょう。また、げた箱のにおい対策にも重曹がお役立ち。空きびんなどに粉末の重曹を入れて、げた箱内にセットしておくと、脱臭剤や湿気取り代わりになって重宝します。

ドアは外側だけでなく、靴で押さえたりしがちな内側の下部分も意外と汚れているので要チェック。汚れがひどい場合はセスキ水をスプレーしたマイクロファイバークロスなどで水拭きし、そのあと仕上げのから拭きを。手あか汚れが気になるドアノブやインターフォンは、アルカリ電解水をスプレーして拭き取りましょう。

水を流せなくてもたたきをピカピカにする方法

たたきの掃除は最後に。まず、ほうきや掃除機などで砂やほこりなど乾いた汚れを取り除き、そのあとに水をまいたり、水拭きするようにします。

汚れがひどい場合は粉末の重曹をたたきに少量まき、水を少しずつかけながらブラシやスポンジでこすり落とすのが効果的。重曹は溶けにくいので、まく量を少なめにするのがポイントです。また、集合住宅で水を流せない場合、使う水の量は500mℓのペットボトル1本くらいを目安にすると、たたきがビショビショにならず、後始末がグンとラクになります。ピンポイントでこびりついた汚れがある場合は、その部分だけクレンザーを使ってこすり落とすのも有効です。

水拭きしたあとは、から拭きで水分を取り除いて仕上げます。たたきについた汚れは土や泥など頑固なので、水拭きもから拭きも、使い捨てできる古布や100均のダスターなどを使うのがおすすめ。仕上げのから拭きは、古布などを装着したフロアワイパーを使うとさらにラクになります。

ふだんの掃除のゴールを玄関にして、汚れをためにくくする!  

ふだん掃除機をかける際、各部屋→廊下の順に掃除機をかけたら、そのままの流れで最後に玄関のたたきの掃除機がけを習慣にすると、汚れがたまりにくくなり、キレイをキープしやすくなります。室内と同じノズルでたたきを掃除するのに抵抗がある人は、トイレットペーパーやキッチンペーパーのしんを斜めにカットしてノズル代わりに使うのも手です。

室内にフロアワイパーをかけるときも同様に、玄関でフィニッシュを。拭き掃除は軽い汚れからひどい汚れの順にすると効率的なので、フロアワイパーで室内を掃除した最後に、砂や土汚れが付着している玄関のたたきを拭き掃除すれば、真っ黒になった使い捨てシートを心置きなく捨てられて気分もスッキリ。たたきの材質によってはフロアワイパー専用のシートだと滑りにくいことがあるので、そんなときはマイクロファイバークロスや使い捨てできる古布などをヘッドに装着して掃除するといいでしょう。

玄関掃除用の手作りの掃除機のノズルやフロアワイパーに装着するマイクロファイバークロスなどは、あらかじめ玄関の一角にスタンバイさせておくと、ふだんの掃除の流れでより効率よく玄関掃除ができるようになります。

■タスカジ・みけままさんおすすめアイテム

ファブリーズ W除菌 無香料 アルコール成分+(プラス)(370mℓ)/P&G

「3D浸透除菌」の効果で、繊維の奥に蓄積した菌を除菌し※1、においを消臭。玄関に常備しておけば、脱いだ後の靴の消臭ケアに使えるのはもちろん、今の時期、帰宅時に上着やバ
ッグなどの布製品の消臭・除菌がすぐにできて重宝。トウモロコシ由来の消臭成分配合で、小さな子どもがいる家庭でも安心して使える。菌が気になる今の時期、除菌・消臭に大活躍しそう。
※1 特定の菌・条件下で試験。すべての菌に同様の効果が得られるものではありません。

■サンキュ!編集部おすすめアイテム

バルサン 虫こないもん 置くだけ(プランツ)/レック

火も電池もコンセントも不要の虫よけ剤。安心・手軽に使え、虫が飛んできたり、潜んでいそうな場所に置いておくだけで、虫よけや駆除効果を発揮。インテリアになじむかわいいデザインなので、雑貨感覚で玄関に置いておけるのが魅力。効果は約270日間と長く、QRコードから登録すると交換時期を自動でお知らせしてくれるのもうれしい。

ファブリーズ W消臭 玄関用消臭剤 スイート・ピオニー&ミュゲ(7mℓ)/P&G 

せっかくきれいにした玄関でも、においがしたら台無し。近年の日本の住宅は気密性や断熱性が高いので、靴のにおい以外にも家の中で発生したさまざまなにおいが混ざり合い、換気しにくい玄関にも漂っているのだとか。この〝玄関のにおい問題″を解決する玄関用の消臭剤が、ファブリーズから新登場! 独自の「360°消臭テクノロジー※1」によって、空気の流れが少ない玄関でも隅々までしっかりと有効成分を拡散。気になる生活臭を徹底消臭※2し、心地よい香りで包んでくれる。香りは「スイート・ピオニー&ミュゲ」、「フレンチ・リネン&ジャスミン」、「ホワイト・ティー&リリー」の3種類。コンパクトなサイズと洗練されたデザインで、場所をとらずに玄関を華やかに演出してくれる。
※1 香りパック裏側にある浸透膜全体から消臭・芳香成分が均等に拡散して、玄関の空間の隅々まで伝わる。
※2 すべてのにおいを消すものではありません。

協力・・・

タスカジ

多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー(タスカジさん)と、家事をお願いしたい人とをつなぐ、シェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービス。1時間1500円からで、プロフィールとレビューを見て依頼者自身が自分にピッタリのハウスキーパーを見つけ、依頼できるのが特徴。ハウスキーパーと直接やりとりして希望を伝えることで、自分や家族に合ったサービスや細かい要望もオーダーすることが可能です。

 
 

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