「休息」の「息」ってどういう意味?身近な漢字に隠された意外な意味とは
2021/06/26
みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう?」と思ったことはありませんか?
よく使う漢字の中には、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。
そんなちょっと面白い漢字のひみつを、漢検準一級を持つサンキュ!STYLEライターのdanngoさんが紹介します。
「休息」の「息」ってどういう意味だろう?
「運動の効果を高めるには、適度な休息も必要だ」
休息という言葉はこのような使われ方をします。「息」といえば普通、呼吸する時に体を出入りする空気である「いき」をさします。「吐息」という言葉ではこの意味で使われていますよね。
では「休息」は休む時の「いき」なのでしょうか?少し違うような気も……。
どうしてこの漢字を使うのかわかりますか?
実はこういう意味がありました!
「息」という字には「やすむ」という意味があります。つまり「休息」というのは、単純に「やすむ」という意味なのですね。
「息」という字には他の意味も数多くあります。
「利息」の場合は「利子」の意味、「姑息」ではわずかな時間、「息災」では止めるという意味で使われています。
「息」は心臓と自(はな=鼻のことです)の形を合わせてつくられた字と言われているので、もともとの意味は呼吸する「いき」なのですが、派生してたくさんの意味ができたようですね。
いかがでしたか?想像とは違っていたでしょうか、それとも予想通りでしたか。漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。
ぜひ、時間のある時に誰かに話して楽しんでくださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。