キンタロー。さんと断捨離トーク!「芸人と母親の両立。」

2021/05/31

やましたひでこ先生のご自宅(本物っ)に断捨離しているゲストを迎えてスペシャル対談!今月のゲストはものまね芸人のキンタロー。さん。1歳になったばかりの長女ちびキンちゃんを連れてのご訪問です~!

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捨てるのではなく「選ぶ」のが断捨離。続けるうちに、選ばれる人になる

やましたひでこさん
断捨離®提唱者。1954年生まれ。東京都出身。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得た「断捨離」を「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。BS朝日『ウチ、"断捨離"しました!』(毎週月曜夜8時)にレギュラー出演中。著書も多数あり、最新刊は『1日5分からの断捨離~モノが減ると、時間が増える』(大和書房)。

芸人と母親の両立。高いハードルを越えたい

キンタロー。さん
お笑い芸人。1981年生まれの39歳。愛知県出身。大学時代に競技ダンスをスタートし、卒業後は社交ダンスの道へ。講師なども経験した後、ヘルニア発症を機にダンス業界を離れ、幼い頃からの夢だったお笑い芸人をめざし始める。2011年、お笑いタレントに転身。元AKB48の前田敦子や光浦靖子などのモノマネでブレイク。2020年1月、第1子となる女児、通称"ちびキン"ちゃんを出産。

持ってるはずの物が見つからなくて新たに買ってしまう。だから、物が増える

キンタロー。(以下キン):以前、ひでこ先生の著書を読んで「ため込みやすい性格を変えたい!」と決意してから、自分なりに断捨離に挑戦しているものの、物がなかなか減らせなくて。先日、芸人仲間で断捨離マニアの平野ノラさんに家を見てもらったら「ひどすぎ!事件レベル!」とあきれられました……。
ひでこ:どんな状態なのかしら?
キン:ふだんはさわりもしないコンテナにエプロンが8枚も入っていたり、つめ切りが10個も発掘されたり。自分でも気づかないうちに、必要な分を大幅に超える量の物を持っていることが判明しました。
ひでこ:備蓄と買い溜めは違うの。使う量と頻度を把握したうえで必要な分をストックするのが備蓄。何も把握しないまま、ひたすら買いあさるのが買い溜めね。
キン:私は明らかに後者ですね……。
ひでこ:置き場所を把握していないと、いざ必要なときに見つからないですよね?でも探すより買ったほうが早いから、買ってしまう。で、物が増え続ける。
キン:まさにウチです……。
ひでこ:だったら、物を減らすこと。どこに何があるのかを把握できる量にまで減らせば、ラクに管理できますよね。
キン:まずは捨てることから?
ひでこ:いい質問。でも間違い。勘違いしている人が多いんだけど、断捨離の第一歩は捨てることではなく、選ぶことなの。何が必要で何が不必要なのかを選ぶ。それを繰り返すことで、選び方の精度が上がり、暮らしの質が上がるんです。

致命的なケガをして社交ダンスをやめたら物を捨てたみたいにスッキリした

キン:そうなんですね。「捨てなきゃ」とばかり思い込んでました!
ひでこ:ちゃんと選んで、ときには捨てるなりして管理しないと、エプロンやつめ切りのように「その場しのぎ」で買った物であふれちゃう。このままだとキンタロー。さん自身の意識が「その場しのぎ」になってしまうし、仕事の場でも「その場しのぎ」の要員として扱われるようになってしまうかもしれませんよ。
キン:え~!そんな芸人になりたくないです~!
ひでこ:大丈夫、自分はいくらでも変えられるし、思い立ったが吉日ですから。
キン:そう聞いて思い出しました。昔、大きな変化を味わったことがあるんです。子どもの頃から芸人になるのが夢だったのに、大学時代に芸の肥やしにと始めた社交ダンスにハマって、そっちの道に進んだんです。でも、8年間も必死で頑張ったのにうまくいかなくて、苦しんだ揚げ句に致命的なケガをして。神様が「もうやめろ」って言っているのかも……とスパッとやめたら、物を捨てたみたいにスッキリしました。
ひでこ:時間もお金も心も真剣に注いだだけに、ダンスへの執着は強かったはず。それを断捨離できたのは偉い!その結果、芸人としてブレイクしたんですね。

世間からの「母親らしく」の圧に心が折れそうな自分を変えたい

キン:でも実は今、芸人と母親であることをどう両立したらいいか、悩んでまして。子育てと仕事の両方をこなすハードさに加えて、芸人として以前と同じパフォーマンスをしても、母親でもある、というリアルがついてまわることで、前ほど笑ってもらえなくなっているのを肌で感じています。「母親なのに芸人を続けるなんて」と言われることもありますね。今のように中ぶらりんだと、まさに「その場しのぎ」でしか呼ばれない芸人になってしまうのでは?と不安で。
ひでこ:なるほど。それを解決するにはやっぱり選ぶこと。何を選ぶかっていうと、自分の思考なの。子どもがいるからできない仕事もあれば、逆にできる仕事もあると私は思うけれど、キンタロー。さんはどちらの考え方を選びますか?
キン:そうか、考え方を変えればいいんですね。あ!「母親だからこそできる笑い」を追求するとか?
ひでこ:そう!キンタロー。さんと同じく子育て中の人たちに向けて、共感からの笑いを提供するっていう新ジャンルを開拓する手もあるわ。
キン:なるほど~!勇気がわいてきました!
ひでこ:必要な物を選ぶことを続けていると暮らしの質が上がるとさっき言ったけれど、メリットはもう1つあって、選び続けていると、今度は選ばれる人になっていくんです。ママ芸人という今のキンタロー。さんの個性を最大限に生かすためにも、ぜひ、断捨離してみてくださいね。
キン:選ばれる人、まさに理想の姿です。断捨離が夢を引き寄せる行動だったとは……!これからもっともっとチャレンジしていきたくなりました~!

参照:『サンキュ!』2021年6月号「断捨離トークひでこの部屋」より。掲載している情報は2021年4月現在のものです。撮影/久富健太郎(SPUTNIK) 取材・文/志村香織 編集/サンキュ!編集部

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