買って所有する時代はもう古い!?暮らしを小さくする「新しい物の持ち方」

今までは「必要な物は買わなきゃ手に入らない」と思っていたけれど、実は買う以外の選択肢も増えているんです。手間、お金、収納スペースも不要になる、2つの「新しい物の持ち方」をご紹介します。

【借りる】シェアしたり、使い放題のサブスクを賢く使う

年に数回しか使わない物や維持費がかかる物は、必要なときだけ借りるのも小さく暮らす工夫の1つ。

【洋服】クローゼットの中がいつも新鮮になりました

「服を買わずに新しい服を着たい」欲を満たしてくれる、服のサブスクサービスを夫婦で活用。オフシーズン用の収納スペースもいらないから心も家もスッキリ。
香村薫さん（愛知県　42歳）

￥8,000／月で4着選べる
返却時のクリーニングも不要

【セレモニー用スーツ】年1回しか着ないならレンタルが正解でした

長男の入学式用に買った2万円のスーツが、5年後の長女のときには流行遅れ……。出番の少ない高額な服より、そのとき似合う物を借りるほうが◎。
かーさんさん（福岡県　35歳）

ブランド品も選べる

【車】収入が不安定な今、固定費削減の新しい選択

コロナ禍で夫の月収が10万円ダウン。元々は車の購入を考えていたけれど、購入費だけではなく維持費の負担も大きいと判断して「カーシェア」を選択。
パープルさん（大阪府　34歳）

￥840／月　24時間乗り放題
15分から利用できるプランも

自転車もマンションのシェアサイクルを利用

【庭】市民農園を借りたら食費もレジャー費もコンパクトに

野菜は特売で買えば節約にもなるしラクだけど、あえて市民農園を借りて野菜作り。育てた野菜を子どもと収穫する体験は、レジャーにも食育にもなります。
堀江麻衣さん（神奈川県　39歳）

￥5,000／年　
無農薬野菜も食卓に

【家電】ずっと最新型が使えるんです

掃除機と電動歯ブラシは、使用頻度やコスパを比べてサブスクを選択。掃除機はいつでも最新型を利用できておトク。電動歯ブラシでいつもていねいなケアができるので、歯科医療費も減らせました。
サンキュ！アンバサダーくぅちゃんさん（東京都　40歳）

￥880／月
故障しても、無料で交換してもらえる

￥280／月　
意外と高いヘッドの交換も定期的にできる

サブスクサービスは"期間限定"で試して使いこなせるか見極めて

サブスク（一定期間、使い放題）は、まず「1カ月だけ」など期間を決め、契約解除方法を確認してから試してみて。家族が定期的に使っているか、元がとれそうかを判断してから継続しましょう。

by丸山晴美さん

【共有する】家族で同じ物を使えば、いくつも買う必要なし

小さく暮らす人は、"1人1つずつ"という考えを手放していました。大人用・子ども用、男性用・女性用など、分けなくてもいいんです。

【アウター】シンプルなデザインだから何年先も着られます

アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」のアウターは、丈夫で長もち。この先も息子と共有できるように、シンプルなデザインを選びました。
武田理絵さん〈仮名〉（北海道　43歳）

【スキンケア】買いそろえなくていいから洗面台もスッキリ

家族全員分のスキンケア用品をそろえると、収納スペースも購入費も必要に。わが家は、大人も子どもも使える肌にやさしい製品を選んで、家族で一緒に使っています。
能登屋英里さん（東京都　41歳）

髪にも体にも使える「プロダクト」のワックス(家族で共有)と「無印良品」の化粧品(夫と共有)

【ファッションアイテム】2人で1つなら最高に使い倒せます

身長が同じくらいになった小学生の長男と、カジュアルデザインのキャップ、バッグ、パーカーを共有。2人で一緒に使うから、値段以上に楽しめます。
かーさんさん

息子と

【漫画】発売日がイベントに｡家族の会話が増えました

漫画は家族で読み回し。買った人が初めに読む権利があり、みんなが読み終わったら感想を言い合います。共通の趣味のおかげで家族仲も円満。会話が多い暮らしに幸せを感じます。
サンキュ！アンバサダー　臼井愛美さん（東京都　34歳）

【机の引き出し】スペースも文房具の量もコンパクトになりました

学習机を兄弟で２台並べるとスペースが必要になるから、シンプルな机を2つ並べて引き出しは共有。文房具の量も片づける手間も半分になります。
めむさん（福島県　40歳）

＜教えてくれた人＞
消費生活アドバイザー　丸山晴美さん
主婦のやりくりに精通し、時代に合った疲れないやりくりや効率のいい貯め方を提案。テレビやラジオ、雑誌、講演などで活躍中。

参照：『サンキュ！』2021年6月号「自然と貯まる小さくても豊かな暮らし」より。掲載している情報は2021年4月現在のものです。撮影／キムアルム、砂原文、林ひろし、山本あゆみ　構成・文／出下真紀　編集／サンキュ！編集部

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