親・私たち…年をとったら、どこに住むんですか?施設の違いをざっくり理解しよう
2022/05/25
いつかはくる老後、とくに高齢期の住まい問題。親、それから未来の私たちは、どこに住むのがいい?老後の暮らし事情に詳しいプロに、隅から隅まで聞きました。
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
老後の住まいやお金事情に詳しく、住み替えアドバイスなどを積極的に行う。国内外の高齢者施設へ足を運び、利用者の視点で見た細やかな情報を発信中。
老後の住まい選びで大切なのは、お金より「知ろうとすること」です
年をとって日々の家事が負担になったり、健康管理や自宅の管理が不安になったりしたら、有料老人ホームをはじめとした"高齢者向けの施設"で暮らすという選択肢があります。
「施設選びのポイントは、そこでどんな医療や介護が受けられるかを把握することです。高額でも医療施設との連携が不十分な場合や、看取りを掲げていても、実績があまりない施設も多いものです。
施設探しは情報戦。何か起こってから慌てて探しても不満が残るだけ。早めにリサーチを始めて、納得いくところを見つけて」(畠中さん)。
また、親の年金や貯蓄で入居一時金や利用料が払いきれるか、予算のシミュレーションも重要なチェックポイントの一つです。
施設の違いをざっくり理解しよう
介護の必要性や認知症の有無、予算によって介護施設は多くの種類に分かれます。状況によってどんな施設が考えられるか、早速チェック!
特定施設
正式には、「特定施設入居者生活介護」と呼ばれる事業の指定を受けた施設。「介護付」と名乗れ、24時間・365日の介護サービスが定額制で受けられる。
公的施設
地方公共団体や社会福祉法人が運営している介護施設。要介護度の度合いや所得によって変わるが、補助金が出ているため、一般に入居費用が抑えられている。
※主な高齢者向け施設であり、すべての種類を網羅しているわけではありません。
参照:『サンキュ!』2022年6月号「年をとったら、どこに住むの?」より。掲載している情報は2022年4月現在のものです。監修/畠中雅子 イラスト/七月マイ 取材・文/渡辺ゆき 編集/サンキュ!編集部