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「オーセンティック」の意味とは?使い方や類義語・対義語について具体的に解説

2022/06/17

「オーセンティック」とは「本物」「確かな」「正真正銘の」を指し、音楽や芸術、ファッション業界でよく使われることの多い言葉です。

この記事では、オーセンティックの意味や使い方、類義語・対義語について具体的に解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

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オーセンティックとは?

オーセンティックはファッション業界や音楽業界で使われることの多い言葉です。ここでは、オーセンティックの意味と語源について解説します。意味を理解することで正しく使えるようになりましょう。

オーセンティックの意味

オーセンティックは以下の意味を持ちます。

・本物であるさま
・確実な/確かな
・正真正銘の
・真正な
・本格的な
・信頼できる
・正統的であるさま

「オーセンティック」はさまざまなシーンで使われる言葉です。使う場面や状況に応じて少しニュアンスが変わってきますが、その真意はどれも「本格」「本物」を表します。

オーセンティックの語源

オーセンティックの語源は古代ギリシャ語の「authentes」からきています。authentesの意味は、「自らの権限で物事を実行する人」、「絶対君主」です。
これは、以下の単語にも派生した言葉であると言われています。

・automobile(自動車)
・automatic(自動の)
・authority(権威)

オーセンティックが使われる単語

ここでは、オーセンティックがよく使われる言葉について紹介します。普段はあまり耳にしない言葉ですが、使い方や意味を覚えておくとどこかで役に立つことがあるかもしれませんね。

オーセンティックファッション

名前の通り、ファッション業界で使われる言葉です。オーセンティックファッションの「オーセンティック」は、「本物の」「本格的な」「正統派の」という意味で使われます。

着こなしが本格的である、多くの人がそのファッションを正統派であると感じている場面で使われます。では、具体的にどのような服装のことをオーセンティックファッションと呼ぶのでしょうか。

一番分かりやすいのは、これまでの長い歴史がある正装といわれる、スーツやドレスがオーセンティクファッションの代表例です。

オーセンティックバー

カクテルを作るクールなプロのバーテンダーは、カクテルシェーカーを振ります。モダンなバーでアルコール飲料を作る本格的なバーマン。
herraez/gettyimages

オーセンティックバーとは「正統なバー」という意味です。多くの方がイメージしている本格的なバーカウンターがあり、ジャケットやベストを着用した専門的なバーテンダーがいる従来のバーの形のことを指します。提供しているものはお酒がメインであるため、食べ物のサービスがないことが多いです。

オーセンティックバーと比較されるものに、ショットバーがあります。ショットバーとは、ウイスキーやカクテルなどを1杯から注文できるシステムのバーです。オーセンティックバーよりカジュアルなバーであると一般的にはいわれています。

しかし、近年においては「〇〇バー」と呼ばれるさまざまなコンセプトのバーがあり、オーセンティックバーとショットバーとの境目が明確でなくなってきています。その理由として、オーセンティックバーとショットバーを分ける明確な定義はないためです。

オーセンティックリーダーシップ

オーセンティックリーダーシップとは、倫理観を重視し、自分の価値観や考え方に根ざして人を導くリーダーシップのことを指します。

提唱者の1人である米国メドトロニック社元CEOのビル・ジョージ氏は、オーセンティックリーダーシップの特性として以下の5つをあげています。

オーセンティックリーダーシップの特性

特性1:自らの目的を明快に理解している
→自分を尊重し信じており、自らが果たすべき目的を十分に理解している。

特性2:自分が重視する価値観や倫理観に対して、忠実に行動する
→外部に影響されず、自らが正しいと思える価値観、倫理観に基づいて、勇敢に行動することができる。

特性3:情熱的に人をリードする
→周囲には本音で語りかけ、ときには自分の弱みを隠さずに、全力で人をリードする。

特性4:人とのリレーションシップを構築する
→活気があり、互いが支援し合える人のネットワークをつくる。

特性5:自分に対する規律を守る
→自らを律し、特に学び続ける姿勢を持つ。


オーセンティックリーダーシップは、周りが自然に動き出すということでは理想的なリーダーシップであり、リーダーシップの王道ともいわれています。これからのリーダーシップ像に求められるものになるでしょう。

オーセンティックユニフォーム

スポーツのユニフォームで使われる言葉です。販売されているユニフォームには「オーセンティック」と「レプリカ」の2種類があります。その違いについては以下の通りです。

・オーセンティックユニフォーム
選手が実際に着用しているものとほぼ同じか全く同じ仕様になっているユニフォーム。軽さやフィット感などの耐久性を重視しているので、日常で使用するのには耐久性が低い。

・レプリカユニフォーム
商品性を高めたユニフォーム。素材や縫製などがオーセンティックとは異なる。日常での使用を考慮して耐久性が高くなっている。価格はオーセンティックより安く設定されている。

オーセンティックオイル

オーセンティックオイルで使われる「オーセンティック」は、不純物が含まれていないという意味で使用されます。髪の毛にも身体にも使用できる万能オイルです。

オーガニック成分が豊富に含まれており、保湿や保護力に優れたオイルとなっています。美容好きの方に注目されているオイルです。

形容詞として使う場合の一例

「オーセンティック〇〇」と単語として使用されることに加え、「オーセンティックな〇〇」と形容詞で使われることもあります。ここでは、「オーセンティックな〇〇」として使用する場合の一例を紹介します。

オーセンティックな音楽

ロックマン ギター プレーヤー
MAXSHOT/gettyimages

音楽の中では、「オーセンティックな音楽」「オーセンティックな音」と表現されることがあります。これらの表現はどこを基点と見るのかで意味合いが異なってくるのです。

例えば、クラシックにおいては余分な飾りのない正統派の演奏を指すのに「オーセンティックな音」と表現されます。ポップな音楽では、民族的であったりクラシカルであるときに「オーセンティックな音楽」と表すことが多いです。つまり、そのシーンの伝統を感じる音や音楽こそがオーセンティックな音や音楽になるのです。

また、音楽業界の中でオーセンティックが使われる場面の一例として「オーセンティック・スカ」があります。「オーセンティック・スカ」とは音楽ジャンルの1つです。1950年代にジャマイカで生まれたスカという音楽ジャンルの歴史の中で、最初の時期のことをいいます。スカは誕生して以来、時代の流れや場所によってさまざまな変化を遂げてきました。最初の頃のスカと区別するために「オーセンティック・スカ」と呼ばれるようになりました。

オーセンティックな芸術

オーセンティックな芸術とは正統派な芸術を指します。では、正統派な芸術とはどのようなものをいうのでしょうか。近年の芸術は、サブカルチャーが盛んになっています。サブカルチャーとは「比較的新しく出てきた独自性のある文化」のことです。

純文学やクラシック音楽などは、古くから受け継がれているため「オーセンティック」=正統派といえるでしょう。対して、漫画やフィギュアなどはこれまで受け継がれてきた文化ではなく、新しく出てきたものであり「サブカルチャー」といえます。

しかし、新しく出てきた全ての芸術品が「オーセンティック」ではないわけではありません。中には、サブカルチャーの芸術品であっても「オーセンティック」なものもあります。それは、「オーセンティック」な技法で生まれた作品は、サブカルチャーであっても「オーセンティック」と表現されるからです。

オーセンティックの類義語は?

オーセンティックの類義語には以下のような単語があります。

・ノビリティ(nobility)
・ジェニュイン(genuine)
・オリジナル(original)
・オーソドックス(orthodox)
・スタンダード(standard)
・クラシック(classic)
・トラディショナル(traditional)

それぞれの単語の意味は以下の通りです。

「ノビリティ」は貴族のような高潔さや気高さ
「ジェニュイン」は物などが本物の、間違いでない
「オリジナル」は2つの意味があり、①作品の原型・原物・元になるもと、②独創的・独自的で目新しいさま
「オーソドックス」は一般的に正統派と認められているさま
「スタンダード」は標準的であるさま
「クラシック」は古典的な、高尚な
「トラディショナル」は伝統的な、慣習的な

オーセンティックの類義語はたくさんありますが、それぞれ少しずつ違った意味を持っています。例えば、オリジナルの意味の一つに独自的といった意味がありますが、「オーセンティック」には「オリジナル」に含まれる独自といったニュアンスは含まれません。

このように、類義語はそれぞれ違った意味を持つため、状況を見極めて適切な言葉を選択する必要があります。

オーセンティックの対義語は?

オーセンティックの対義語には以下のような単語があります。

・偽物/フェイク(fake)
・レプリカ(replica)
・コピー(copy)
・モダン(modern)

オーセンティックの意味が「本物であるさま」であるため、「偽物/フェイク」「レプリカ」などは理解しやすいのではないでしょうか。一般的には「レプリカ」が使用されることが多い傾向にあります。

対義語の中に「モダン」という単語もありますが、なぜ対義語なの?とピンとこない方もいるかもしれません。「モダン」の意味は「近代的な」「今風でおしゃれである」です。「モダン」=偽物ではありませんが、新しいものを取り入れているという意味合いで「正統的」の反対語になるといえます。

オーセンティックの英語表記・発音は?

オーセンティックは英語で「authentic」と表記され、形容詞として使われます。名詞は「authenticity」であり、「確実性」「真正なさま」を表します。英語でも日本語と同じような意味で用いられます。
発音は「アセンティク(ɔːθéntik)」です。

まとめ

この記事を読むことで「オーセンティック」の意味や使い方を理解できたのではないでしょうか。「オーセンティック」という言葉は、これまでファッション業界や音楽業界で多く使用される言葉でしたが、近年ではさまざまな場面で耳にするようになってきました。

聞きなれない単語でも、きちんと意味と使い方を理解できることで適切な状況下で使用することができるようになるでしょう。また、相手の言っている言葉が分からないという状況に陥ることもなくなるはずです。ぜひこの記事を参考に活用していってください。

参考サイト

 
 

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