ママ友LINEグループでの振る舞いに悩まされている人は多いのでは?ママ友LINEグループでのNGアクションについて、「恋人・夫婦仲相談所」の所長で、過去には大規模ママ友サークルを運営していた経験もある三松真由美さんに解説してもらいました。

ママ友LINEグループでのトラブル、どう回避すればいい?
NTTドコモ モバイル社会研究所が行った2022年1月の調査によれば、日本のLINEの普及率は10代~70代までの平均で81.6%に達し、TwitterやInstagramなど他のSNSを圧倒するシェア率だそうです。実際、新しい人と会ったときはメールよりもLINEを交換するほうがいまや一般的ですし、LINEグループを作って複数人が一度にやり取りするのも当たり前のこととなりました。
そんな身近なLINEだからこそ、利用の際には注意が必要です。とくにママ友同士のLINEグループ。
まずは「誘われる/誘われない」で悩み、誘われたあとは「入る/入らない」で悩み、そして入ったあとはその中での振る舞いが「正しいか/誤りか」に悩まされます。
そこで今回はママ友LINEグループでのトラブルを回避するために注意したいポイントをご紹介します。
1:馴れ馴れしい距離感はNG
カジュアルに会話ができるツールだからこそ、相手との距離感に注意しましょう。「自分が思っているほど、相手は親しみを感じていない」と心得て、ノリが悪いと思われようと丁寧な言葉遣いをするのが安全です。また言葉遣い以外に、スタンプにも注意。あまりにラフなスタンプの利用は、相手の気分を害する可能性があります。
2:個人LINEとグループLINEの使い分けができないのはNG
何でもグループLINEに投げる人がいますが、全員に通知を飛ばすほど大事な内容かどうか、送る前に考えるようにしましょう。とくにグループの人数が多い場合は、「誰かご存じないですか?」のようにふわっとした問いを投げても、全員既読無視な場合も少なくありません。「自分に関係のないメッセージが届くのは迷惑」と考える人もいることを知っておきましょう。
3:目立ちたがりはNG
ママ友のLINEグループでは、グループ内に話題を積極的に提供し、頻繁な発言でその場を仕切るボスが生まれがちです。それと同時に、声の大きいボスに追随する子分や、ボスに反発する対抗勢力も生まれてきます。そんなグループの中で平和的に過ごしたいならば「目立たない人」でいることがベスト。自分からは積極的に話題を提供せず、レスも真っ先につけず、集団に紛れてさりげなく送信。悪目立ちしないようにするのがかしこい振る舞いです。
4:長文・連投・思わせぶり発言はNG
ママ友のLINEグループでもっとも嫌われるのが長文投稿。10行を超えるようなメッセージは「読んでもらえない」と思っておいた方がいいです。連続してメッセージを投稿するのも嫌われアクションのひとつ。通知の嵐にみんなうんざりします。また、思わせぶりなつぶやきでみんなからレスをもらおうとする「構ってちゃん」もドン引きされること必須です。
5:動画・自撮りの添付はNG
投稿に添付の多い人も嫌われがちです。とくにそれが動画の場合は、データ消費量にも関わってきますので不快に思う人が多くなります。自撮りの投稿も家族LINEまでにしておきましょう。
5:スタンプ連打、にぎやかなスタンプ投稿はNG
前述のとおりスタンプ使いも慎重に行う必要があります。会話の最後にスタンプのやり取りが複数回続くといったことはしばしばありますが、それを楽しんでいるのは当人たちだけ。それ以外のメンバーは止まらない通知を苦々しく思っています。また、音の出るスタンプや動きのウザいスタンプを避けるのは大人なら当然のマナー。「ありがとう」ではなく「ありがとうございます」という敬語スタンプを選ぶのも、嫌われないコツです。
6:極端に早い or 遅いレスはNG
レスポンスを送る際は、グループメンバーの様子を見ながら、最適なタイミングを狙いましょう。「即レスでないと失礼では?」と思うかもしれませんが、あまりに即レスなのは「LINEしか見てないの?暇なの?」とあなたの評価を下げる可能性もあります。一方で「全員の確認を待ってから決める」といった意図の投稿に対して、いつまでもレスを入れないのも迷惑です。場の空気を読みながら「ほどほどのタイミング」で返信しましょう。
7:売り言葉に買い言葉はNG
短いメッセージをポンポンとやり取りしていると、だんだん言葉が雑になったり、キツくなったりしがちです。音声と違って文字では微妙なニュアンスが伝わらないので、同じ内容でも文字の方が冷たく受け取られやすく、売り言葉に買い言葉で感情がエスカレートすることがよく起こります。必ず、投稿する前に一呼吸おいて読み直してみましょう。
8:夜討ち朝駆けはNG
「電話は迷惑だろうけど、LINEならいいよね?」と、深夜や早朝に投稿・返信を行う人がいますが、電話だろうがLINEだろうが深夜、早朝の連絡は迷惑です。大勢が参加しているグループなら迷惑度も増大。「LINEだから」と甘えず、時間帯を考えてメッセージを送りましょう。
9:「ここだけの話」の投稿はNG
TwitterやFacebook、InstagramといったSNSは不特定多数に見られてしまうので、不用意な発言は炎上の元です。その一方でLINEはクローズドな場だから安心……とはいきません。LINEでの発言も簡単に拡散されると認識しておきましょう。「誰かの悪口」「ここだけの話」「私たちだけの秘密」も、すべてトーク画面のスクリーンショットによって、簡単に拡散されます。
「LINEの発言は必ず誰かの手元で記録され、拡散されるものだ」と考えれば、有効な拡散対策はただひとつ。「いつ誰に見られてもよい発言しかしない」ということです。「グループLINEへの投稿はTwitterで世界につぶやくことと同じ」くらいの覚悟で発言しましょう。
◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。