冬こそチャンス!?仲良しアラフィフ夫婦がやっているスキンシップの実態とは

2022/11/26

アラフィフともなれば、夫婦のスキンシップも若いころにくらべて少なくなりがち。しかし、そのままでは夫婦関係も冷えていくばかりです。「スキンシップなんて恥ずかしい」と思っている人にこそやってほしいスキンシップについて、「恋人・夫婦仲相談所」の所長を務める三松真由美さんに教えてもらいました。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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じつは半数以上の妻がスキンシップを求めている!?

街角や公園でオトナカップルが手をつないで歩いている姿を見るとどう感じますか?筆者は「よっしゃ!」とうれしくなります。

というのも、夫婦仲相談所に寄せられる悩み相談では、スキンシップどころか、会話も無機質な事務的な会話しかないという類のものが増えているからです。自分たちを仮面夫婦と断言するかたもいます。

そんな相談ばかり聞いているので街の夫婦らしきカップルを観察していると、手をつながなくても夫が妻の背中に手を回す、対面から車が来たら守るような仕草をする、それだけでほのぼのしてしまいます。

リビングルームでおしゃべりするシニアカップル
maruco/gettyimages

少し前のデータになりますが、2018年に“リビングくらしHOW研究所”が既婚女性1,263人(平均年齢:44.6歳)を対象に行った「夫婦関係についてのアンケート」によると、「夫と外出時に腕を組んだり手をつないだりしていますか?」という問いに「よくする」もしくは「する」と答えた方は平均で39.8%でした。

じつはこの結果は年代によって大きな差があり、20代は67.9%であったのに対し、30代は49.5%、40代は36.2%、50代は26.6%と徐々に減少していきます。

一方、同調査では「本音を言えば、夫と腕を組んだり手をつないだりしたいと思いますか?」という設問もあって、そこでは「とてもしたい」もしくは「したい」と答えた人は平均で58.6%でした。これも年代別にみると、20代は86.2%、30代は67.7%、40代は56.0%、50代47.3%と減少していきますが、見方を変えれば、40代で約6割、50代で約5割の人が「夫とのスキンシップをしたい」という気持ちを持ち続けているということになります。

夫婦間のスキンシップは夫婦円満の重要なポイントであるとわかっていても、「希望」と「現実」には差があるのが実態。

そこで今回は、アラフィフでも照れ臭くないスキンシップの方法を実践しているカップルからうかがってみました。

ポイント1:言葉がけ+ポン

若いころと違い、普段からべたべたしているわけではないので、急に体に触れると相手がびっくりして引いてしまうようなことも……そこでおすすめなのは、言葉をかけながらそれに合わせてポンと体にタッチするやりかた。

「おはよう+肩にポン」「ありがとう+背中にポン」「大丈夫?+頭にポン」など、あいさつや気遣いの言葉などとボディタッチは相性がよく、黙って触るよりも、相手も違和感なく受け止めてくれます。「ポン」は強すぎないのがポイント。場合によってはそっと触れたり、優しくなでたりするのもアリです。

ポイント2:うれしい、めでたいときのハイタッチ

スポーツ観戦中や何かラッキーなことがあったとき、うれしい知らせを受けたときに「やったー!」とか「イェーイ」などと言いながら両手でするハイタッチも、照れ臭くないスキンシップのひとつ。

ハイタッチは、相手と目を合わせてからゆっくり行うのがコツ。周りにほかの人がいるなら、まずはほかの人とのハイタッチから始めて、その場をやらざるを得ない雰囲気に持ち込むと拒否されにくくなるでしょう。ノリのいいカップルだったら、ハイタッチからそのままの勢いで、軽いハグの流れにもっていくことも可能。

ポイント3:つぶやきながらバックハグ

前面からのハグはなかなかハードルが高いですが、バックハグなら目が合わないので照れずにできます。

ただし、これもいきなり抱き着くと驚いて逃げられたりするので「いつもありがとう」とか「がんばってね」とか「こうやってると安心」とかひとことつぶやきを添えて、そっとハグするのがおすすめです。頬を相手の背中にちょこっとくっつけるだけでもよし。

ポイント4:寒さを理由に手をつなぐ

これからの季節に有効なのが“寒さ”を理由にしたスキンシップ。「寒いねぇ」と言いながら体を相手に寄せたりするのは気軽にできる例です。そのほかには「手が冷たくなっちゃった」とか「どっちの手が温かい?」などと言いながら手をつないだり、そのままつないだ手をポケットに入れたりなどが自然な手つなぎ成功テクです。

ただし、つないだ手がガサガサでは魅力も半減ですので、手荒れのケアは十分に行っておきましょう。ハンドクリームの大人使いを。

ポイント5:並んで座って寄りかかる

動画を見る、家飲みをする、といったシーンはふたりの距離感が縮まる場面です。こんなときには向かい合って座らず、まずは並んで座ることからスタート。近くに座れば、笑ったついでに相手の腕や肩に寄りかかったり、頭を持たせかけたりといったスキンシップが、違和感なくできます。

手で相手に触れるより、自分の腕や肩で相手に触れる方が密着度も高く、かつ相手の体温が感じられ、リラックスできます。さらに、眠くなってきたり、酔いが回ってきたりしたら(あるいは、本当はそうでなくてもそのようなふりをして)、相手の腿にパタンと倒れこんで、そのまま膝枕をしてもらう、といった発展技に持ち込むことも可能です。

ポイント6:マッサージや肩もみ

ご紹介した中ではもっともセクシーなスキンシップなのが、マッサージや肩もみ。「仕事で1日中PCを使っていて、肩こっちゃった」「スマホ見過ぎで首がいたくなった」「昨日寝違えて……」など、何かしらの理由をつけて、相手からのスキンシップを誘い出してみましょう。

逆に女性がマッサージする側に回る場合、力が必要な肩もみよりも、手のひらなどを揉む「ハンドマッサージ」がおすすめ。手と手が触れ合うことや視線を合わせやすいことから、その場の空気がぐっとセクシーになります。手から手首にかけては10を超えるツボがあると言われていますので、そのウンチクを話題にできて、会話が途切れにくいことも、ハンドマッサージがおすすめの理由です。

いまやるかやらないかで、10年、20年後の夫婦関係に差が出る!

旧カップルのお客様の笑顔
byryo/gettyimages

「西洋人じゃあるまいし、この年でスキンシップなんかできない」そんな凝り固まった概念は捨てましょう。コロナ禍で、多くの行動様式がガラリと変わったではありませんか。筆者に言わせれば、夫婦間の行動様式シフトをアラフィフ世代がやらずしていつやる、です。

いまシフトしておかねば、人生100年時代のあと50年を、事務的な会話しかしないムッツリ夫婦で過ごすことになります。そんなのは心の健康にもよくないですね。

スキンシップ=恥ずかしいと決めつけず、日常の行動や言葉と組み合わせ、まずは軽いものからトライしてください。「スキンシップを頑張らないとできない夫婦なんて……」と落ち込む必要はありません。多くのカップルがそうです、安心して今日からコツコツ積み重ねてください。いまから10年後、20年後にスキンシップをやっている夫婦とやっていない夫婦の差はくっきりと浮き彫りになるでしょう。


◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

三松真由美さん最新刊「夫とだけ、感じません」発売中

出典:Amazon

 
 

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