裕福なママ友の正体は詐欺師!?近寄ってはいけない!家庭崩壊の可能性もある「危険ママ友」の特徴
2023/11/14
お子さんがいるかたは避けては通れない「ママ友社会」。ママ友がいて助かることがある反面、面倒なことも少なくないため、ふだんから一定の距離を保ってママ友と付き合う方も多いと思います。
しかし、ママ友の中には「一定の距離」どころか「絶対に近づいてはいけない」危険なタイプもいるそうです。家庭崩壊にもつながりかねないトラブルをもたらす……そんな「危険ママ友」とは、どんな人なのか?
「恋人・夫婦仲相談所」の所長で、過去には大規模ママ友サークルを運営していた経験もある三松真由美さんに、実際にあった「危険ママ友」によるトラブルを紹介してもらいます。
親近感を抱いたママ友はまさかの詐欺師だった!?
望未さん(仮名)が出会った危険ママ友は、息子が入っている少年野球チームのチームメイトのママA子。その野球チームは都内でも比較的名門で、ふだんの練習はもちろん、練習試合や合宿、大会出場などの行事も多く、そのたびに遠征費はもちろん、応援や差し入れなど何かと出費がかさむそうです。
「月会費はまあまあなのですが、バットやグラブなどの道具が高いですし、ユニフォームやバッグなど、チーム指定のグッズの購入も結構な出費になります。そのせいか保護者は富裕層が多いんです。でもうちは夫が中小企業勤めの庶民なのでゆとりはないのですが‥…1人息子の夢のためにがんばっています。だから、ハイブランドを身に着けて外車で子どもを送迎しているママたちとは話が合わないことが多いんです」
そんな望未さんが唯一親近感を持ったのが、望未さんより1か月後に入ってきたA子でした。
「A子の夫は小規模な商店勤務ということで、彼女も地味な服装で控えめなタイプ。グイグイとマウントを取ってくるあっち世界のママたちに辟易していた私にとっては、話しやすい相手だったんです」
送迎や試合の応援など一緒にいる機会を通じて仲良くなった望未さんとA子でしたが、望未さんには、気になっていた点があったと言います。
「A子は少額のお金を私から借りることが多かったんです。『あ、今日は現金持ってこなかったから、3,000円ちょっと貸して』とか『月謝を忘れてきちゃったから、悪いけど立て替えてくれない』とか。1回数千円~1万円未満なので“無理”とは断りにくく、結局お金を貸していました。そして私が『この間のお金を返して』というと、『忘れてた。ごめんねー。ありがとう』と謝って返してくれるのですが、こちらから言わないと決して返してくれません」
貸しているお金が気になりつつも、会うたびに返済の請求をするのも、友人関係を壊しそうと悩んでいた望未さん。でもある時A子が泣きながら電話をかけてきて、夫が交通事故で入院することになり、急にお金が必要なので10万円貸してほしい、と言ってきました。
望未さんは「また借金か……」と思ったものの、10万円なら夫に相談しなくても用立てできる額だし、夫の入院という非常事態なら仕方がないと自分の貯金から用立てて、カフェでお金を渡しました。
数日後、突然A子はクラブを辞めました。LINEも返信がこなくなり、携帯の番号もつながらない。クラブの運営者にA子の住所を聞いてその場所に行ってみたものの嘘の住所なのです。なんとなく聞いていた夫の職場もうろ覚えで探すのは無理。
「考えてみれば、A子と仲良くなってから半年程度だったのですが、知っていたのはLINEと携帯番号ぐらい。ほかのことは何も知らなかったんです。でも、子どもはたしかに野球に来ていたし。まさかこんな風に騙されるとは思いませんでした。警察に届けたら夫にもばれて絶対に怒られそうですし、泣き寝入りしかないかなと思っています。
お話を聞いたとき、「え?そんな犯罪めいたことがあるの?」と思いました。しかも子どももいるのに逃げるなど、できるのですね。小学校のPTAではなく外部のクラブだったからわかりにくいことは確かです。まさに犯罪です。
どんなに少額でも友人間のお金の貸し借りはトラブルの元。1回は良しとしても度重なる場合は、きっぱり断ってください。「借金癖のあるママ友」は詐欺師の可能性があるという教訓です。
働いていないのに裕福な生活をするママ友のアブナイ素顔
聖菜さんが出会った危険ママ友は、娘の幼稚園ママ友のB子。近所に住むB子の娘と聖菜さんの娘が仲良しなため、幼稚園が終わった後にどちらかの家で子どもたちが遊ぶことが多く、お互いの家を行き来するようになりました。聖菜さんがスーパーにパートで行くときにはB子が聖菜さんの娘も一緒に幼稚園から連れて帰り、パートが終わった聖菜さんがB子の家に迎えに行くまで預かってもらうこともあったそうです。
「B子は特にパートをしている様子はなく、たいてい家にいました。夫は輸入雑貨の商売をしていると言っていましたが、この辺りでは一番新しい、広めのマンションに住んでいます。いまどき専業主婦だなんて、よっぽど夫の稼ぎがいいんだろうなと羨ましく思っていました。
また、B子は聞き上手で、私がパートの職場の人間関係の悩みを相談しても、親身になって聞いてくれました。私が毎回パートの愚痴をこぼすので、あるとき『そんなにつらいパートなら辞めちゃえば』と言い出したのです。『うちはパートで稼がないとやっていけないのよ。何もしなくていいあなたが羨ましいわ』と言ったところ、B子は『私だって何もしていないわけじゃないのよ。ちゃんと家で稼いでるのよ!』と言い出したんです」
B子の話によると彼女は自分のSNSを介して、血液がさらさらになり、がんの予防にもなるというサプリメントを紹介し、その紹介料などで「どんどん稼いでいる」とのこと。B子は「まずは、オンラインセミナーで話を聞いてみて」と聖菜さんをセミナーに誘ってきました。
「1人が不安だったら私も一緒に参加してあげるわ」と熱心に進められた聖菜さん。「じゃあ、聞くだけだね」と参加したところ、オンラインセミナーにはたくさんの参加者がいました。
出てきた講師は、サプリの効能について熱く語った後、会員になってサプリを購入し、さらに人に勧めると紹介料を1人当たり10万円払うと説明していました。
セミナーの中では講師の話に続き「友人に紹介したら、今あるガンが小さくなったと泣いて喜ばれた。紹介してよかった」「自分が紹介した友人がさらに人を紹介することでどんどん紹介料が増え、そのお金を株の投資に回してさらに増やしている」などの体験談が続き、気が付くと聖菜さんは会員になって、お試しのコースを契約することになってしまいました。
「私自身はとくに健康に不安があったわけではないのですが、両親は2人ともガンを経験していて、特に父は胃を全摘しています。遺伝的な要素を考えると、自分がガンにかかりやすい体質では……と不安に思っていたことは否定できません。サプリは1年分を一括契約だったのですが、分割払いだったので毎月の支払いはジムの月額利用料ぐらい。まあ許容できる出費かなと思えたんです。もちろん紹介料10万円が魅力的だったことは否定できません。紹介が1件取れれば、最初の購入分を引いてもまだ十分儲けがあるから、すぐに回収できそうと思いました。スーパーのような立ち仕事ではなく、家にいてスマホで情報発信するだけで稼げるというのが魅力的に感じたんです」
最初は「お試しコース」だけだったサプリも、さらに効果の高いプレミアムコースを購入するなど、聖菜さんの月々の支払いは少しずつ増えていきました。そしてもちろん、自身のパート先の同僚にサプリを勧めますが、なかなか会員になってくれる人が増えません。
そのたびにB子は「健康は誰でも必要としているものだから、必ず売れる」「サプリは飲み続けるものだから、相手が買い続ける限り一生儲かる」などと聖菜さんの背中を押します。さらには「トップセールスの人が顧客を獲得するコツを教えてくれる、非公開の特別セミナーを受講してみたら」などと、さらに有料セミナーへの参加も勧めてきます。
結局、妻がマルチ商法にはまっていると気づいた夫がこの状態を辞めさせるまでに、貯金を取り崩して数十万もお金を使ってしまったそうです。夫婦仲にもヒビがはいったのは間違いありません
「簡単に儲かる」「確実に儲かる」と「儲け話を持ち出してくるママ友」、こんなママ友は超リスキーママです。
ちょっとでも「おかしい……」と感じたら距離を置く勇気を!
今回紹介したどちらのケースとも、話を聞くと「なんでわからなかったのよ」と突っ込みたくなりますが、人の気持ちの弱さに付け込み、上手に仲良くなってくる危険ママ友は当事者には気づきにくいものです。
とくに子ども同士が仲良く遊んでいたりすると判断が鈍ります。ちょっとでも「この人の行動、おかしい…‥」という空気を感じたら、距離を置く勇気を持ちましょう。
◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。