スペシャル企画②~腸内環境を整えて“大崩れしない”体づくりを目指す2023年に!

2023/02/22

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。2022年は「フェムテック」という言葉がだいぶ浸透してきたように思います。この番組では女性特有の健康問題について、最新のテクノロジーを活かした商品やサービスだけでなく、解釈の幅を拡げて、人間が本来持つ体の機能の向上も目指しています。今回は2022年のレギュラー放送で特に反響が高かったテーマやゲストをお迎えし、読者の皆さんにスペシャル企画としてお届けします。

腸内環境のスペシャリスト・森永乳業・古田雄一郎さんにお聞きします!

<ゲスト>
●古田雄一郎さん Yuichiro Furuta
森永乳業(株)食品素材統括部 販売企画機能性グループ マネージャー。
1996年麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、森永乳業入社。酪農部で生乳取引や飼料販売などを経て、子会社の(株)クリニコで医療食販売や在宅医療事業などに従事。2010年より機能素材事業部で機能性素材販売などBtoB事業を行う。2015年以降も、所属部門の業務を引き継いだ食品素材事業部にて、機能性素材の販売企画に携わり、2022年4月より現職。https://www.morinagamilk.co.jp/

Q.「腸内環境」をわかりやすく教えてください

「口から食べたものは、食道、胃、吸収する小腸を通り、その先に大腸があり、そこは地球上のどんな場所よりも菌が密集していて、40兆個の腸内細菌がいます。この腸内細菌がつくり出した環境のことを“腸内環境”といいます。大腸は重さ1.5kgくらいと言われており、みなさんが食べたものを利用して、人間の体ではつくり出せないビタミンなどをつくって、私たちの体をサポートしてくれます。腸内環境が整った状態なら、お通じの状態がよい方向に働きますし、血液もたくさん腸はめぐっているので、全身によい影響があります。近年では「脳と腸の関係」、「免疫は腸に7割集中している」といった研究も進んでいます」

Q.健康のために大切なこと。覚えておくといいことはありますか?

「人間という生きものが大事にしなくてはいけないのが、恒常性と言われていて “大崩れしない” ということです。日々いろいろなものを食べたり、接触したりするので、常に同じ状態を保つことは難しいです。そういう意味で ”大崩れしない“ 生活!という事が大切なんです。
 “大崩れしない“ということに役立っているのが有用菌と言われる人の体に悪さをしない菌です。中でも代表的な有用菌がビフィズス菌です。ビフィズス菌が出す酢酸といういい物質が大腸で腸の動きを高めたり、全身に対して炎症をおさえたりする作用があります。体にとって非常にいい物質なので、ビフィズス菌をとっていただくことで、体全体のバランス、恒常性が整う可能性が高まります。女性の体のなんとなくの不調、肌、お通じなどにもよい影響を与えると思います」

Q.自分の腸内環境を簡単に知る方法ってありますか?

「身近なことでは、毎日のお通じで確認することができます。お通じの状態としては、黄金色でバナナ状のスッとした感じで、毎日同じような時間帯にしっかり出れば、腸内環境が良い状態だと言えます。見える化というのは健康にとって大事ですし、トイレは貴重な腸内環境をチェックできる場所だと思います」

Q.2023年、古田さんが発信したい健康テーマは?

「今年の最大のテーマは、“大崩れしない体” です。コレが正解とか、これが最高にいいこと!ということはわかっていませんので、毎日ビフィズス菌をとっていただくことがおすすめです。ビフィズス菌は元々お腹の中にいて定着していますが、実は食べた菌は1週間くらいでいなくなることがわかっています。ですから毎日とることができるヨーグルトなどの食品はおすすめです。手軽なヨーグルトを毎日、楽しんで食べることで、体をいい方向に導き、健康な一年にしていただきたいです」

記事まとめ/わたしのカラダLab 編集

 
 

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