「韓国語のパボヤってどういう意味?」
「パボヤのおちゃめな活用方法があれば知りたい」
このように、韓国ドラマなどで耳にした韓国語のひとつであるパボヤに対して疑問や興味を持っている人もいるのではないでしょうか。
本記事ではパボヤの基礎的な知識とともに、友人や恋人に活用できるパボヤのおちゃめな活用方法の例文を紹介します。
この記事を読むことで、韓国語のパボヤの意味や馬鹿にしない使い方を知ることが可能です。その知識をもとに、韓国ドラマでパボヤが使われたときにやり取りの意味を理解できるほか、実際に韓国に行ったときに友人などと楽しく会話できるでしょう。
韓国語に興味があるという人は、ぜひこの記事をチェックしてください。
パボヤの意味
韓国ドラマのセリフやK-POPの歌詞に使われる表現のひとつに、パボヤという言葉があります。韓国語でパボヤとは、「お馬鹿さん」という意味の言葉です。
ハングルで書くと「바보야(パボヤ)」で、「바보(パボ)」の部分がお馬鹿さん、「야(ヤ)」の部分は名前を呼ぶときやため口のときにつきます。このことから、友人同士など親しい相手同士で気軽に使うケースが多いです。
ただし使う相手を間違えたり、そのままの意味で悪意を込めてしまったりすると相手を侮辱する悪口として受け取られてしまいかねないため、韓国でよく使われているパボヤの使い方を知っておくことが大切です。
パボヤのようにパボを活用した言葉
「お馬鹿さん」という意味を持っている韓国語はパボの方であり、パボヤはあくまでもため口調に活用されたものです。韓国ではパボという言葉を活用した言葉がいくつかあり、場面や状況によって使い分けています。
ここからはパボを活用した言葉をいくつか紹介するため、参考にしてください。
パボヨッソ
パボに「~だった」という過去形の意味を持つ「였다(ヨッタ)」をつけることで、パボヨッソという言葉になります。これは「馬鹿だった」という意味になり、喧嘩した後や自分の非を認めて反省、謝罪をするときなどに用いられることが多いです。
ちなみに敬語表現として、語尾に「ヨ」を加えるとパボヨッソヨ(馬鹿でした)と丁寧な言い方にすることもできます。
パボイムニダやパボエヨ
パボヨッソヨと同じくパボの丁寧語として利用されているのが、「바보입니다(パボイムニダ)」と「바보예요(パボエヨ)」の2つです。
どちらも「馬鹿です」という意味の韓国語で、日常会話で使う場合はパボエヨ、よりかしこまった丁寧な表現がパボイムニダと、分けて使われています。ふだん使いされているパボエヨの方が一般的です。
パボカッタやバボチョロム
期待していた自分への落胆や責めるような意味合いで用いられているのが、「바보 같아(パボカッタ)」です。「같다(カッタ)」は「~みたい」という意味で、別の言い方としては「바보처럼(バボチョロム)」もあります。
なおバボチョロムは、「バボチョロム チョンジク(馬鹿みたいに正直)」のように使うことが多いです。
恋人や友人に活用できるパボのおちゃめな例文
パボヤなどパボの活用された言葉はそのまま使ってしまうと悪口と取られてしまうなど、誤解を生みやすい傾向があります。とくに目上の人に対して使ってしまうと、相手を怒らせてしまう可能性があるため注意が必要です。
ただし恋人や友人などの気軽な関係の人に対しては、おちゃめに使うことで楽しい会話にできるでしょう。ここからは、恋人や友人に活用できるパボのおちゃめな例文をいくつか紹介します。
パボチョロㇺ ネ マㇺ ソゲン オンジェナ ノインデ
「바보처럼 내 맘 속엔 언제나 너인데(パボチョロㇺ ネ マㇺ ソゲン オンジェナ ノインデ)」は、「馬鹿みたいに心にいつも君が」という意味のフレーズです。
日本語訳からわかるように、このパボは相手に対してではなく自分に対して使っているところがポイントです。また、パボチョロㇺは「~みだいに」「~のような」と訳せるため、後に形容詞や動詞、形容動詞を持ってくることで活用の幅が広がります。
ナ パボチョロム
「나 바보처럼(ナ パボチョロム)」は、「わたし馬鹿みたい」という意味のフレーズです。「나 (ナ)」はわたしという意味のフランクな言い方で、TWICEの「Like a Fool」という曲でも使われています。
似たようなフレーズとして、「나는 바보 같아(ナヌン パボカッタ)」というものもあります。
ネガ ノルㇽ オットッケ イジョ パボヤ
「내가 너를 어떻게 잊어 바보야(ネガ ノルㇽ オットッケ イジョ パボヤ)」は、「あなたのことを忘れられないのにバカだなあ」という意味のフレーズです。
友人同士でふざけて使うこともありますが、基本的には恋人のようにお互いに信頼がある仲のよい関係だからこそ使えるフレーズだと言えます。使うシーンや相手を考えなければ誤解を生みかねないため、注意が必要です。
親ばかという意味の韓国語は?
日本では子どもに対して愛情が強すぎる、夢中になりすぎてしまう人のことを親ばかと呼びますが、韓国にも親ばかを意味する言葉があります。
ただし「親ばか」という言葉そのものはなく、韓国語では娘を「딸(ッタル)」、息子を「아들(アドゥル)」と言うことから、娘ばかを「딸바보(ッタルパボ)」、息子ばかを「아들바보(アドゥルパボ)」と言い分けます。
これらの言葉はあくまで親ばかを意味するものであり、娘や息子など子どもをばかにしている言葉ではないという点を理解しておきましょう。
パボヤを使うときは悪口にならないように注意しよう
韓国語のパボヤは「お馬鹿さん」という意味であるため、韓国では基本的には悪口として認識されています。ほかにも「馬鹿みたい」という意味の「パボカッタ」など、活用がいくつかあるのも面白いところです。
親しい相手や自分に使うことが多く、悪口ではない言い方やおちゃめなフレーズがあるものの、使い方や相手を間違えてしまうと誤解を招いたり相手に不快な思いをさせてしまったりするでしょう。
パボヤを使うときはただの悪口にならないよう、この記事で紹介したおちゃめな活用例を参考にして使ってみましょう。