【韓国ドラマ】『恋慕』ロウン(SF9)主演!王になる運命を背負った少女の波乱の人生を描いた甘く切ない宮廷ロマンスを韓ドラマニアが徹底解説!
2025/01/15
190cm近い身長と端正な顔立ち!その高いビジュアル力で特別な存在感を放つロウンは、アイドルグループSF9のメンバーとして人気を博す一方で、俳優としても最前線で活躍しています。
そんなロウンが初めて挑んだ本格的な時代劇ドラマ『恋慕』。
死んだ兄の代わりに王になる運命を背負った少女の壮絶な人生が描かれた、甘く切なく心揺さぶられる宮廷ロマンスを、韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
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あらすじ:双子に生まれたばかりに…波乱の人生を歩むことになった少女の運命は!?
時は朝鮮時代。王妃が世孫(王の孫)となる子供を出産しましたが、生まれてきたのは男の子と女の子の双子。
当時「双子は不吉なもの」とされていたため、双子のうち女の子だけが生まれなかったものとして命を狙われ、その事実を知る者も左議政ハン・ギジェによって抹殺されてしまいました…。
時が経ち、成長した世孫イ・フィは自分と全く同じ顔をした宮女タミと出会い、交流を持つようになります。しかし左議政はタミが死んだはずの双子の女の子だと気付き、再び命を狙うのです。
そしてそんなある日、タミになりすまして宮中を抜け出していたフィは、タミと勘違いされ殺されてしまいます。その事実を知った王妃は一連の出来事を隠し、タミにフィの身代わりになるよう命じるのでした…。
それから10年。死んだ兄の運命を背負いフィとなったタミ(パク・ウンビン)は、女であることがバレないよう傲慢な態度で宮女たちを遠ざけ「氷のように冷たい世子様」と呼ばれるようになっていました。
そんな中、まだタミだった幼い頃に恋心を抱いていたチョン・ジウン(ロウン)が、フィの新しい司書として現れてしまい…!?
陰謀渦巻く宮中で絶対にバレてはいけない秘密を抱えた世子フィと、その秘密を知らないまま世子を守ろうと誓うジウン。彼らを待つ結末とは!?
見どころ:カッコいいパク・ウンビンと可愛いロウンの逆転ケミにキュンキュン!
見どころ1:恋する乙女感が出ちゃうロウン演じるチョン・ジウンが可愛過ぎる!
15歳で科挙(官僚登用試験)に合格するほど頭脳明晰なジウンですが、父親との確執が原因で官僚になる道を選ばず、庶民のための医院を運営していました。
しかし父親の思惑により、司書(サソ)という世子に学問を教える役職に就くことになります。
ジウンが自分の初恋の人だと気付いたフィは、ジウンを遠ざけ辞職に追い込もうと様々な試練を与えますが、その聡明で柔軟な頭脳、執念深さや度胸で乗り切ってしまうジウン。
出世にも興味がなく、風のように自由に楽しく生きていたいと考えているのがジウンの魅力で、陰謀渦巻く宮廷の中でも誰かに揺さぶられることもなく、誰かに取り付くこともなく、正しいと思う道を突き進む強さをと誠実さでフィに仕えていきます。
そしてフィが抱える秘密を知らないまま、徐々にフィに対して特別な感情を抱いていることに気付くのです。これは単なる忠誠心なのか、それとも…!?
フィをうっとりと見つめて胸をときめかせたり、甘えるように駆け寄ってきたり、その想いを隠しきれずに所々出てきてしまう「恋する乙女ジウン」は見逃し厳禁!
懐に入るのが上手く可愛いジウンと、フィのピンチに必ず現れ命をかけて守ろうとするカッコいいジウンの両極端な魅力をぜひお楽しみください!
見どころ2:最優秀演技賞女優パク・ウンビンが演じる世子様に女性たちも心奪われる!
本作は男性に扮した女性が主人公である、いわゆる「男装女子ドラマ」です。
韓国では男装女子ドラマが数々ありますが、筆者の個人的な感想としては、これまで観てきた男装女子作品の中で、本作のパク・ウンビン演じるイ・フィが最も凛々しく逞しく男らしかったと思います。
王位継承者という貫禄と品格と余裕、他を寄せ付けない冷たいオーラがあり、威厳を感じさせる声や話し方、剣術をこなし馬を乗りこなす姿まで。
どこを切り取っても美しく勇ましいその姿には、男として生きるだけではなく一国の王として生きていく覚悟が滲み出ていました。
筆者はふと同性であることを忘れ、心奪われている瞬間がありました。
パク・ウンビンは幼い頃から子役として活動し、現在30歳ながら35本以上のドラマに出演。多くの経験と実績を積んできた超実力派です。
最近では2022年のドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で、主人公である自閉スペクトラム症を持つ弁護士ウ・ヨンウを演じ高い関心を集めましたが、その演技力・表現力の振り幅には驚かされるばかりです!
パク・ウンビンは『恋慕』でKBS演技大賞でミニシリーズ部門女子最優秀演技賞・女性人気賞・ベストカップル賞withロウンを受賞、さらに第49回韓国放送大賞最優秀演技賞にも輝いています。
見どころ3:美しい情景と音楽が盛り上げる、胸キュン名場面がいっぱいです!
最近の韓国時代劇は情景を美しく映し出す演出が目に留まりますが、そんな中でも本作は特に印象に残るような名場面が多いと思います。
色彩豊かな宮廷や韓服、たくさんの緑や花々、ぼんやりと雰囲気を出してくれる灯籠など、一つ一つのシーンがとにかくロマンティックなのです!
宮廷を舞台にした時代劇ではストーリーが宮廷の中で進んでいくため情景が代わり映えしないイメージを持っている方も多いかも知れませんが、本作はそのイメージを変えてくれのではないでしょうか。
うっとりと見惚れてしまう美しい名場面の中から、あなたのお気に入りシーンを見つけてみてください!
そしてその情景を盛り上げるのが美しい音楽です。
本作のOSTにはSUPER JUNIOR-K.R.Yや、『星から来たあなた』『青い海の伝説』『太陽の末裔』など韓ドラ史に残る名作でもOSTを歌っているLYn(リン)や、女性ソロ歌手として長年最前線で活躍しているペク・チヨンなど、豪華なアーティストが参加しています!
そしてジウンを演じるロウンも「No Goodbye In Love」という曲を歌っています。
時代劇の雰囲気にぴったりな、しっとりとしてエモさを感じる楽曲たちも要チェックです!
筆者の感想:男装女子であることを忘れ、没入できる作品でした!
「秘密がバレてしまわないか」とドキドキハラハラし、「許されない恋」が切なさを募らせ、「性別を超えた愛」に感動する…。男装女子ドラマならではの設定が視聴者の感情を大きく揺さぶり、それこそが男装女子ドラマの人気の理由なんだと改めて感じました。
またこれまでの男装女子ドラマではヒロイン役が可愛く美し過ぎるため、「男に見える」ことに無理を感じる瞬間も正直ありました。
しかしながら本作では男装女子が世子であり他を遠ざけることができるという立場や、パク・ウンビンの凛々しい美しさや並外れた演技力のおかげで、その違和感をおぼえる瞬間がなく没入することができたと思います。
そして作品ごとに魅力を上塗りしてくるロウン!本作ではあざと可愛さが大爆発でした!ロウンの演技には見ている人を笑顔にする不思議なパワーを感じます。
親しみを感じさせるのに、決して無礼には感じさせない!そんな絶妙な境界線を持っているのがロウンの魅力であり、好印象を与える理由。本作でもそんな演技で楽しませてくれました。
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明するだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。Instagramは「jumistyle99」。