数えてみたら60着持っていた。買い物大好きだった50代の、リアル・クローゼット

2023/04/20

気になるあの人のお家にお邪魔して、見せてもらうのは「棚」と「引き出し」と「冷蔵庫」の中。今回は、著述家でトップブロガーの中道あんさんの「クローゼット」を拝見します。

オールシーズンの洋服をクローゼットに吊るして収納

中道さんは自宅のリフォームをするにあたり、嫁入り道具だったタンスを処分して、クローゼットを作りました。
「私のものはここに入るだけで十分」と考え、すべての服とカバンがここに収納されています。しかも、いつも7〜8割収納になるようにしているのだそう。

「ぎゅうぎゅうに詰まっていると、着たいものが見つからないし、存在を忘れてしまう服も出てきます。クローゼットを開けるたびに自己嫌悪にもなるし、しまいには頭の上から何か降ってきたり…。結局、たくさん洋服を持っていたって、体は一つなんだし」。

アイテムを一つ一つ見直して処分をすすめたところ、「数えてみたら、洋服はだいたいオールシーズンで60着くらいになりました」。

増えてしまいがちなバッグ類も、旅行用、お出かけ用、冠婚葬祭用、大小のトランクと、用途ごとに1アイテムを基本にしています。

ニット類以外はほとんど吊るす収納。ジーンズは、100円ショップのS字フックにベルト通しを引っ掛けて吊るしている。

良いものを知っている世代だからこそ、洋服は大切に扱う

そういう中道さんですが、若い頃はお買い物もよくしていたそう。

「私たちの時代って、購買意欲も旺盛でしたよね。ヨーロッパのブランドものも頑張って手にしたりしていました。そういう意味では、いいものを知っているところはあると思います。今になってもその経験は生きていて、定番を大切に長く使うことが多いかな」。

洋服は手入れしながら着る。洋服ブラシと毛玉取りはすぐに手に取りやすいよう、クローゼット内にスタンバイさせている。

今でも、まめに洋服の整理はしているという中道さん。生地が傷んできたり、1年以上着ていなかったりするものは、クローゼット内に置いた「いらないもの袋」へ分けておきます。

「私は面倒くさがりなので、メルカリで売ったりするのは苦手なのですが、捨ててしまうのはさすがにもったいないので、買取に出しています。先日は14着処分して全部買取りしてもらいました。寄付になるようなものに出すこともあります」。

最後まで大切に扱ってあげるのも洋服を楽しむコツなのかもしれません。

処分候補の洋服を入れる袋をクローゼットに常備。「娘のファストファッションのコート以外は全部値段がつきました」。

衣装ケースは浅いものに限る。ピラティスのウェアもすぐに取り出せるから習慣に

ニット類など、吊るすのが難しいものはクローゼット下の衣装ケースへ。浅い衣装ケースに入れるのもポイント。深いケースだとどうしても底の方のものが見えなくなってしまいますが、これなら見やすく、忘れてしまう服がなくなりそうです。

たたんで縦に並べるのも意外と手間な場合も。薄い衣装ケースなら、少しずらしながら洋服をしまうことで、行方不明になってしまうこともなし。

衣装ケース下段には、スポーツウェアが収まっていました。

「2年続けているピラティス用のウェアを入れています。だいたいユニクロかな」。
「”おばさん”が本気で筋トレしたらどうなるだろうという好奇心と、自分への期待からはじめた」というピラティス。
「楽しくてハマってしまい、気がつけば2年続けていたという感じです。月に6回ほど、トレーナーさんと仲間とで和気あいあいと続けてきたのがよかったと思います」。

なんと内臓脂肪面積がここ十年間のうちで最低値になり、53歳のときより33%も減ったそうです。じつに脂肪面積の3分の1が消失したことになります。体重は変わっていないとのことで、筋肉がしっかりついたようです。

60歳を目前に、心も体も進化し続ける中道あんさん。年齢を重ねたからこそ豊かに生きる先駆者として、ますます注目の存在です。

中道あんさんPROFILE
著述家、アメブロ公式トップブロガー。1963年、大阪府生まれ。26歳で結婚し、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。2019年、正社員から「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。現在は長男とコッカースパニエルとの3人暮らし。ブログ「女性の生き方ブログ! 50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』(KADOKAWA刊)他がある。
23年3月、新刊『「誰かのために」を手放して生きる』(自由国民社)https://amzn.asia/d/7yFM3yj を上梓。

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