ソメイヨシノだけじゃない!遅咲きの桜を楽しもう!
2023/04/12
サンキュ!STYLEライターで気象予報士の坐間妙子です。
3月の記録的な暖かさに各地で観測史上最早となった桜の開花。
例年は大型連休ごろに見頃になる北海道でも、4月中には咲きそうです。
みなさんはお花見楽しみましたか?
日本で桜といえばソメイヨシノ。
気象庁の桜の開花発表もソメイヨシノで行われる地域が多いのですが、桜の種類は実に多いのです。
今回は、今からでも楽しめる、遅咲き桜をご紹介します!
八重咲きの華やかな桜「紅華」
「紅華」と書いて「コウカ」と読みます。
その名の通り、鮮やかなピンクで何重にも重なった花びらが華やかな桜です。
この記事の冒頭の花吹雪の写真も、この品種。
桜は品種同士の交配が起こりやすく、様々な品種が生まれています。
紅華は「オオヤマザクラ」と「サトザクラ」の交配から生まれたと言われているそうです。
遅咲きな上に花が長持ちなのが特徴です。
緑色が特徴「園里黄桜」
緑色の桜を見たことありますか?
有名なところでは「御衣黄(ギョイコウ)」や「鬱金(ウコン)」があります。
これは上野公園で撮影した桜です。
長野県須坂市で2001年に見つかった桜で、その場所の旧地名、園里村にちなみ「園里黄桜(ソノサトキザクラ)」と命名されました。
よくみると薄い緑に濃い緑のラインが入っている、なんとも芸術的な桜。
八重咲きなので、ボリュームもあってピンクの桜とはまた違う美しさがあります。
白くて華やかな「白妙」
「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」
という百人一首にも出てくる「白妙」。
(実は私の名前はこの句からいただいたそうですが、それは置いておいて…)
美しく、白い色、という意味の「白妙(シロタエ)」という品種の桜です。
「サトザクラ」の園芸品種で、白色の八重咲き。
そこまで珍しい品種ではなく、小学校の校庭で見かけたこともあります。
花は純白で八重咲き、大輪。
無垢なかんじが、白無垢やウエディングドレスを彷彿とさせます。
花の季節到来!いろいろな花を楽しもう!
異常な早さでやってきた桜の季節。
地球温暖化の影響を受けているわけですが、樹も夏の暑さによってだいぶ弱っているものが多いそうです。
毎年咲かせている樹でも、花の咲き方が弱っているものも。
四季折々の花を見られることに感謝しないといけないなと思う今日この頃です。
また、この暖かさの影響で、花々もどんどん咲き始めています。
チューリップに、ツツジも咲き始めました。
これらも品種改良が進み、いろいろな品種があります。
名前を知れば、花を見るのも楽しくなります。
桜のシーズンはもう終わりが近づいていますが、身近な桜をぜひ見てみてくださいね。
◆この記事を書いたのは・・・坐間妙子
気象予報士と防災士の資格を持つフリーアナウンサー。
ママ1年生として子育てと仕事に奮闘中!
四季を楽しみながら防災やSDGsについて発信しています。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。