リビングルームでくつろぐアジアの母と娘

【高齢者の防犯】家族の合言葉を決めておこう!60代でも多数被害に

2023/08/14

親世代に伝えよう!警視庁から聞いた、特殊詐欺の手口や家族を詐欺から守る3つのテクニックをご紹介。高齢者をターゲットにした犯罪手口は年々巧妙になっています。ふだんから十分に注意を!

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知識をつけて予防しよう!高齢者をターゲットにした特殊詐欺の手口

黒い服を着た黒い顔をした若い大人。意図しない詐欺師は、モバイルを使用しています。詐欺師の呼び出し。詐欺。モバイルラケット。電話でハッカーハイジャック.携帯電話アカウント詐欺
Diy13/gettyimages

手口を知っておけば、いざというとき「詐欺かも?」と気づける可能性大!

オレオレ詐欺

古いダイヤル黒い電話
bocco/gettyimages

親族を名乗り、「かばんを置き忘れた。小切手が入っていた。お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る。

預貯金詐欺

銀行の通帳を見てびっくりした高齢者
kazuma seki/gettyimages

警察官や銀行協会の職員を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」とだましたり、役所の職員と名乗って「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」と言って、暗証番号を聞き出し、キャッシュカード等をだまし取る。

還付金詐欺

現金機、男性のクローズアップ
Image Source/gettyimages

医療費、税金、保険料等について、「還付金(戻ってくるお金)があるので手続きしてください」と言ってATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる。

キャッシュカード詐欺盗

緑色の背景に隔離された白いクレジットカードを持つ女性の手。クローズアップ。クリスマスプレゼント購入。クロマキー画面。プラスチック製のギフトカードモックアップと女性の手。広�
Marina Demidiuk/gettyimages

警察官や銀行協会、大手百貨店の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」と言い、すきを見てカードをすり替えて盗み取る。

最近増えている新たな手口

mapo/gettyimages

架空料金請求詐欺

有料サイト(アダルト動画や占いなど)について、「未払いの料金がある。今日中に払わなければ裁判になる」などとメールやハガキ(封書)で知らせ、金銭等をだまし取る。高齢者だけでなく、幅広い年齢層が被害にあう可能性が!

サポート詐欺

パソコンなどで動画やwebサイトなどを見ているときに、「ウイルスに感染」などと警告表示と連絡先が出て、ウイルス除去のサポートという名目で現金の振り込みや電子マネーカードの購入を要求する。

「私は大丈夫」じゃない!?だまされた人の約25%が60代!

令和4年に都内で起こった特殊詐欺の件数は3218件。そのうち約26%を占めるのは「還付金詐欺」です。被害者は半数以上が70代ですが、60代も約25%と大勢います。「うちの親はまだ若いからだまされない」と過信するのは危険です。

※出典/「令和4年版東京の犯罪」(警視庁)

家族を詐欺から守る3つのテクニック

年配の女性日本茶
paylessimages/gettyimages

1 お金の話が出たら電話を切らせる

知らない番号や非通知の番号の電話には出ず、犯人と直接会話しないこと。つい電話に出てしまい、お金やキャッシュカードの話が出たら、いったん電話を切り、家族や友人に確認してもらう。

2 家族の合言葉を決めておく

電話では顔が見えないため、声を聞き間違えてしまうことも。あらかじめ家族だけがわかる合言葉を決めておくと安心。また、ふだんからまめに親と連絡を取って、気軽に相談してもらえる状態に。

3 詐欺ワードを覚えておく

下記のワードが出たら「詐欺かも?」と疑わせる。

・会社のお金を使ってしまった
・携帯を落とした
・株で失敗した
・誰にも言わないでほしい
・すぐにATMに向かって
・キャッシュカードの交換が必要
・クレジットカードが不正に利用されている
・還付金がある

参照:『サンキュ!』2023年8月号「警視庁に聞いた!23年最新防犯対策Book」より。掲載している情報は2023年6月現在のものです。イラスト/オオカミタホ 取材協力/警視庁 取材・文/杉澤美幸 編集/サンキュ!編集部

 
 

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