〈パリのおうち拝見〉「ベランダで朝ごはん」「日中はベッドをソファに」1LDKで心地よく暮らす
2023/08/17
自分を大切にしながら生き生きと過ごす――。そんなフランス・パリでの暮らしを心から楽しんでいる日本人の日常をご紹介。そこにあるのは決して無理をせず、自分の身の丈に合わせて「人生を楽しむ」心地よさです。
フランスってこんな国
国土面積は約55万キロ平米で西ヨーロッパで一番広い。人口は約6800万人で日本の約半分。首都のパリは洗練されたファッション、芸術、豊かな食文化、歴史ある街並みで世界中の観光客から人気。
パリの物価の例
ランチ:約4360円(前菜・メイン・デザート3品のお手頃価格なビストロ)
コーヒー:スターバックスのカフェラテ1杯 約701円
牛乳:1L 約367円
卵:10個入り 約1027円(オーガニック)
キャベツ:1玉 約622円
鶏胸肉:100g 約578円
ティッシュ:1箱 約413円
家族3人+1匹。35平米のアパルトマンで心地よく暮らす
パリ中心部の1LDKに家族と暮らすとのまりこさん。自分らしさを楽しむパリ暮らしの工夫を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
フォトエッセイスト とのまりこさん
パリ在住21年目。大手出版社勤務を経て03年単身渡仏し、パリを拠点に活動。東京・西荻窪にフランス雑貨店「Boîte(ぼわっと)」がある。日本人の夫と長男の3人家族。
◎House DATA◎
・パリ15区
・賃貸(60年代築のアパルトマン)
・1LDK(35平米)+地下倉庫
・家賃 1000ユーロ
限られたスペースを最大限に使うワンルームライフの朝昼晩
パリに暮らして21年目。すっかり現地の暮らしになじんでいるとのさんですが、「フランスはとても物価が高いので、洋服は定番の物を長く着て小物でアクセントをつけたり、家具や食器も手頃なブロカント(日本でいう古道具)を取り入れたり。外食も高いので、もっぱらホームパーティーで家族や友人との時間を楽しみますね」と日本との違いを教えてくれます。
そんなとのさんが暮らすのはパリ中心部にある1LDKのアパルトマン。家族3人で暮らすには手狭なのでは?と感じますが、白い家具と大好きなフランス雑貨を上手に組み合わせて、狭さを感じさせないおしゃれで機能的な空間に。そんな1LDKでのパリ流・暮らしの工夫を詳しく紹介します。
Morning ベランダも部屋の一部!街を見下ろし朝ごはん
パリの街を見下ろすベランダは家の中の特等席。天気がよい日はベランダのテーブルに朝食を並べて朝の爽やかな空気を感じながら子どもと一緒に朝ごはんを楽しみます。
Daytime 備え付けのベッドをソファにして広々空間
日中はベッドをソファにして空間を有効利用。大きな窓が開放感を演出して、部屋を広々と見せてくれます。ソファ脇には夫婦のクローゼットと、とのさんの仕事コーナーが。
Night 料理よりも食事そのものに時間をかけて過ごす
フランス人にとって、家族との食事は1日の中で最も大切な時間。料理を作っている時から寝る直前まで、おしゃべりしながらゆっくりと食事を楽しむのが定番。国民的冷凍食品店のPicard(ピカール)も大活躍。
※価格は編集部調べ。1ユーロ=約155.95円で計算(23年6月末時点)
参照:『サンキュ!』2023年9月号「小さくて豊かなパリの暮らし」より。掲載している情報は2023年7月現在のものです。撮影/とのまりこ、Yas 構成・文/工藤千秋 編集/サンキュ!編集部