ちょっと別名が多すぎない?難読漢字「石蒜」はなんと読む?
2023/09/12
日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「石」という字と、「くさかんむり」の下に「示」が2つある漢字がセットになった「石蒜」という言葉。
なんとなく難しそうな雰囲気ですが、「くさかんむり」があるから植物なのでしょうね。
じつは日本人の誰もが知っている花の名前です。たくさんの別名があることでも知られていますよ。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。
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正解は……
正解は「ひがんばな」でした!
秋の彼岸の頃に咲くことからこの名前がついた「ひがんばな」。少し前まで何もなかったところから急に茎がのびて花を咲かせるので驚くこともありますね。
その特徴から「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」という変わった別名があります。
サンスクリット語に由来する「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」を筆頭に、少なくとも100以上の別称があるとか(諸説あり)。
「石蒜」を音読みして「セキサン」と呼ぶ場合は、花ではなく球根の部分からつくられた薬のことをさします。とはいえ基本的にひがんばなの球根に含まれる成分は毒なので、注意が必要。
動物が毒を嫌うため、田畑や墓地に植えられることが多い花でもあります。
その影響で不吉なイメージがふくらみ、さまざまな地方で「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」などのちょっとこわい名前ができたとされています。
秋の深まりを感じさせるひがんばな。ながめて愛でるぶんには安全ですので、目で楽しみましょう。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。