ユーフォルビアの魅力とは?育て方と選び方をわかりやすく解説
2024/09/26
「ユーフォルビア」という名前を聞くと少し難しそうな植物に感じるかもしれませんが、実は育てやすくて初心者にもおすすめの植物です。
棘のある独特のフォルムはインテリアやお庭のアクセントにもぴったり。「観葉植物を育ててみたいけど、すぐに枯らしてしまいそう…」と心配している方こそぜひチャレンジしてみてほしい植物なんです。
この記事では、ユーフォルビアの基本的な情報や育て方、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
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ユーフォルビアとは?
ユーフォルビアは、世界中に約2000種類以上が確認されているトウダイグサ科ユーフォルビア属の植物です。
その種類の多さは「植物の宝庫」ともいわれているほど。トゲがあってサボテンによく似た外見の品種や、鮮やかで個性的な花を咲かせる種類など、その多様性がユーフォルビアの大きな魅力です。
個性豊かなフォルムでインテリアプランツとしても高い人気を誇り、室内外のどちらでも手軽に取り入れることができる植物として親しまれています。
注目したい品種には「ユーフォルビア・オベサ」と「ユーフォルビア・トリゴナ」が挙げられます。
「ユーフォルビア・オベサ」は丸みを帯びたフォルムが特徴的。トゲがないため扱いやすく、初心者でも育てやすい品種です。
「ユーフォルビア・トリゴナ」は、縦にすらりと伸びるスタイリッシュな姿が特徴で、空間をモダンに演出します。
ユーフォルビアは丈夫で手間がかからないだけでなく、ユニークな見た目でインテリアやお庭のアクセントにもなる植物。
これからガーデニングに挑戦したいと考えている方におすすめの種類です。
ユーフォルビアの魅力と特徴
種類ごとにさまざまな見た目があるのがユーフォルビアの魅力。
たとえばサボテンのようにトゲがあるものや、おまんじゅうのような丸みを帯びたかわいらしい形のものなど、さまざまなバリエーションがあります。
ユーフォルビアは耐寒性や耐暑性に優れており、比較的丈夫で育てやすいのが特徴です。
植物を育てるときには何かと気をつかう場面が多いものですが、ユーフォルビアは多少放っておいても安心して育てるられるのがポイント。
植物を育てることに慣れていない方にもおすすめの種類です。
ただし、一部の品種にはトゲがあり、誤って触ると痛みを感じることもあります。
さらに、茎や葉に含まれる乳白色の樹液には毒性があるため、取り扱いには少し注意が必要です。
ユーフォルビアの育て方
初心者にも簡単に育てられるのがユーフォルビアの良いところ。適切な環境さえ整えれば、長く健康に育てることができますよ。
以下では、ユーフォルビアを育てるときに意識したい基本的なポイントを解説します。
日当たりと置き場所
ユーフォルビアは日光を好む植物です。日当たりがよく、明るい場所に置くことで元気に成長します。
基本的には屋外で育てるのがおすすめですが、室内で育てる場合は日当たりの良い窓辺に置いてあげましょう。
ただし、直射日光が強すぎると葉焼けを起こすことがあります。特に日差しが強い夏場はレースカーテン越しの日光を当てるか、半日陰になる場所に移動させると安心です。
ちょうどいい半日陰が確保できないときには、遮光ネットを活用するのもおすすめ。
遮光ネットは黒いものが一般的ですが、熱を持ってしまう恐れがあるので白やシルバーを選ぶと良いでしょう。
水やりの頻度とコツ
ユーフォルビアの原産地は南アフリカや中央アメリカなどの砂漠地帯。
乾燥に強いため、水やりは控えめで大丈夫です。土が完全に乾いてから、たっぷりと水を与えましょう。
反対に、水を与えすぎると根腐れの原因となるため注意が必要です。
休眠期に入る冬場は水やりの頻度をさらに減らし、土が乾燥してから数日おいてから水を与えるくらいで十分。
かわいくてついいろいろとお世話をしたくなるところですが、ぐっと我慢することも大切です。
適切な土と鉢の選び方
ユーフォルビアを健康に育てるためには土選びも重要なポイントです。
乾燥地帯出身の植物だけに、水はけの良さは特にこだわりたいところ。
自身で配合しても良いですが、初めての方は市販の多肉植物用の土を使うと簡単に育てられます。
鉢は底に排水穴があるものを選び、鉢底に軽石や鉢底石を敷いて通気性を確保しましょう。
ユーフォルビアは根が張りやすい植物ではないため、あまり大きすぎないものを選ぶと良いですよ。
軽石がベースになっている土は、水はけの良さが抜群。
土全体の粒子が細かいものを選ぶのがおすすめです。
肥料の与え方とタイミング
ユーフォルビアは肥料をあまり必要としませんが、成長期の春から夏にかけては月に一度程度のペースで薄めた液体肥料を与えると良いでしょう。
肥料の与えすぎは逆効果になるため、ラベルの指示を守って少なめに与えるのがポイントです。
休眠期の晩秋から冬にかけては、肥料は与えずにユーフォルビアが休める環境を整えてあげてくださいね。
冬場のケアと寒さ対策
ユーフォルビアは寒さに弱い品種が多いため、冬場は特に注意が必要です。
温暖な地域であれば屋外でも越冬できますが、寒冷地では室内に移動させましょう。寒さにあたると葉が落ちてしまうので、最低気温が10℃を下回るようになったら室内に取り込むと安心ですよ。
暖房の効いた室内に置く場合は、乾燥しすぎないように気をつけ、直接冷たい風が当たらない場所で管理するのがおすすめ。室内温度が下がりすぎないように保温対策を施すことも大切です。
保温に役立つのが、緩衝材でお馴染みのエアキャップ(プチプチ)。
寒波が来ている日など寒さが特に気になるときには、棚をエアキャップで覆うと保温できます。
室内の窓辺で管理している場合は、窓にエアキャップを貼ると寒気のシャットアウトに便利ですよ。
ユーフォルビアの選び方
ユーフォルビアを選ぶ際には、育てる環境やインテリアとの相性、手入れのしやすさなど、おさえておきたいポイントがいくつかあります。
以下では、初心者でも安心して長く楽しむためのユーフォルビアの選び方について、くわしいポイントを4つご紹介します。
育てる環境に合った品種を選ぶ
ユーフォルビアを選ぶ際は、まず育てる場所の環境を考えることが大切です。
室内で育てる場合は日当たりや風通しが良い窓辺で管理するのが良いでしょう。
コンパクトで成長が遅い品種が室内向け、屋外で育てる場合は基本的にどの品種でも大丈夫です。適した環境で育てることで、ユーフォルビアは元気に成長します。
サイズと成長速度を考慮して選ぶ
ユーフォルビアは品種によって成長速度や最終的なサイズが異なります。初心者には成長が遅く、コンパクトに育つ品種がおすすめです。
たとえば「ユーフォルビア・オベサ」は成長が遅く、スペースを取りません。一方「ユーフォルビア・トリゴナ」のように大きく育つ品種は、広いスペースが必要になるため、置き場所をあらかじめ考えて選ぶと良いでしょう。
手入れのしやすさを基準に選ぶ
ユーフォルビアを選ぶ際には、手入れのしやすさも考慮しましょう。
トゲがない品種や乾燥に強い品種は扱いやすいので初心者に最適です。水やりの頻度が特に少なくて済む品種や病害虫に強いものを選ぶと、さらに手間をかけずに育てられます。
初めてユーフォルビアに挑戦する方には、日常的なケアが簡単で失敗しにくい品種がおすすめです。
インテリアに合わせて選ぶ
ユーフォルビアはインテリアのアクセントにもなるため、お部屋の雰囲気に合った品種を選ぶのも良いでしょう。
シンプルなインテリアには、直線的でモダンな品種がよく合います。ナチュラルなインテリアには、丸みのある品種や葉っぱの数が多い品種ぴったりです。
鉢のデザインにもこだわって選べば、よりおしゃれな空間を作れますよ。
初心者にもおすすめ!育てやすい&かっこいいユーフォルビア5選
2000以上の豊富な種類から選べるのがユーフォルビアの魅力ですが、たくさんありすぎてどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、以下では初心者の方にも安心して育てられて、インテリアグリーンとしても人気のある品種を5つご紹介します。
お気に入りの品種探しの参考にしてくださいね。
ユーフォルビア ホワイトゴースト
上に向かって伸びていく姿と白い色がまるでお化けのような「ホワイトゴースト」。
草丈は10〜100cmで、地植えでも鉢植えでも楽しめます。他の植物ではあまり見かけない白い色で、お庭やインテリアのアクセントとしても最適です。
ユーフォルビア ホリダ
サボテンとよく似た見た目ですがサボテンではない「ホリダ」。表面の太いトゲが印象的な品種です。
日当たりの良い場所が大好きなので、室内よりも屋外で育てるのがおすすめ。ただし強い直射日光に当たるとひよおを起こしてしまうので、夏などは半日陰で育てると良いでしょう。
ユーフォルビア オベサ
おまんじゅうのような丸いフォルムが印象的な「オベサ」。ユーフォルビアはかっこいい印象の種類が多い中、オベサはかわいらしい見た目が特徴です。
寒さに強くないため、冬は早めに室内管理に切り替えると安心ですよ。成長期にはかわいい花をつけてくれます。
ユーフォルビア トリゴナ
「トリゴナ」は上に伸びていく品種。シュッとした見た目がかっこよく、インテリアのポイントにするのもおすすめです。
茎が折れたりすると白い樹液が出るのですが、こちらは軽い毒性があります。肌の弱い方は炎症を起こしてしまうことがあるので注意してくださいね。トリゴナだけでなく、ユーフォルビア全般で樹液には注意する必要があります。
ユーフォルビア マハラジャ
扇を開いたようなフォルムが印象的な「マハラジャ」は、ユーフォルビアの中でも人気の高い品種です。
一度見たら忘れられない姿は、インテリアやお庭のアクセントに最適。鉢もこだわって選びたくなってしまいます。寒さに弱いので、最低気温が10℃〜15℃になったら室内管理に切り替えると安心です。
まとめ
ユーフォルビアは、育てやすさとその独特なデザインで初心者でも簡単に楽しめる植物です。
水やりや日当たりに気をつければ長く健康に育てることができ、インテリアとしても素敵なアクセントになります。記事を参考に、住まいの環境に合ったユーフォルビアを選んでガーデニングライフを楽しんでみませんか?