エケベリアの魅力を徹底解説!育て方と初心者におすすめの品種紹介
2024/09/26
最近人気が高まっている多肉植物。
中でも、ぷっくりとした葉とお花のようなフォルムが美しい「エケベリア」は、多くのファンに愛されている種類です。
この記事では、多肉植物やエケベリアに興味がある方や始め方がわからない方へ向けて、エケベリアの基本的な特徴や育て方、初心者にも安心して育てられる品種をわかりやすく解説します。
最後までチェックして、初めてのエケベリア選びの参考にしてくださいね。
※本コンテンツはサンキュ!が制作した独自コンテンツです。記事内のリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、購入実績や会員成約などに基づいて収益を得る場合があります。
エケベリアとは?
エケベリアは、メキシコを中心とした中南米原産の多肉植物です。
ロゼット状に広がるぷっくりとした葉が特徴で、家庭でも手軽に育てられることから日本でも人気が高まっています。
種類がとても豊富な点もエケベリアの特徴のひとつ。
似ているように見えても形状や色合いが少しずつ異なるのがおもしろいところで、自分だけのコレクションを作る楽しさもあります。
寒い季節には紅葉を楽しめる品種が多いため、殺風景になりがちな秋冬のお庭の彩りにも最適。
ひと鉢で楽しむことも、寄せ植えやテラリウムの素材としても利用でき、多肉植物の入門としておすすめの植物です。
エケベリアの特徴
エケベリアの魅力は、なんといってもその美しい形と彩りです。
葉は肉厚で水分を多く含んでおり、乾燥に強いという特性を持っています。
葉の色は緑色だけでなく、赤やピンク、紫、青、白などさまざまで、季節や環境によって変化するのも楽しみの一つです。
中南米の乾燥した地域が原産ということもあり、乾燥に強いのも特徴。
水やりの回数が少なくても育てられるので、仕事や家事、育児などで忙しくエケベリアのお世話に時間が取れない方でも安心して育てられます。
成長が遅い品種を選べばコンパクトなサイズを保ちやすく、飾る際に場所を選ばないのもうれしいポイントです。
ある程度株がしっかり育ってきたら、葉をもいで増やす「葉挿し」や、茎の途中でカットするなどの方法で増やすことも簡単。
子株を増やして楽しめるのも良いところです。
エケベリアの育て方
ガーデニング初心者にも育てやすいエケベリアですが、育て方には一般的な植物とはちょっと異なるポイントがあります。
以下では、エケベリアの基本の管理方法をご紹介します。
日当たりと置き場所
エケベリアは日光が大好きな植物です。
日当たりのよい場所に置くことで、葉の色が鮮やかになり、健康に育ちます。
屋外のよく日の当たる場所が理想的。周りに建物が多いお庭やベランダでも、1日に5〜6時間の日当たりが確保できると安心です。
一方で、真夏の強い日差しには注意が必要。強すぎる日差しに当たると葉が焼けてしまいます。
梅雨明け〜初秋は、葉焼けを防ぐために遮光ネットなどを使って強い直射日光から守ることが必要です。
水やり
多肉植物の一種であるエケベリアは、乾燥に強いことが特徴。
反対に蒸れには弱く、水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいます。
水やりをする際は、土が完全に乾いていることを確認するのがポイントです。
鉢の奥の方は目視では確認できないため、竹串を挿して湿った土が付いてこなければ水やりのタイミング。
春と秋はエケベリアの成長期のため、10日に1回くらいのペースで水やりしましょう。
一方で、気温が高く土が蒸れやすい夏や休眠期に入り成長が緩やかになる冬は、水やりの頻度を減らすことがおすすめです。
この季節の水やりの頻度は、1か月に1回程度でも大丈夫。土が湿った状態が長く続かないように気をつけましょう。
水やりする際は根元にゆっくりと注ぎ、葉にはかからないようにするのがコツです。
土と肥料
エケベリアの土選びは、水はけの良さが重要です。
園芸店やホームセンターで購入できる多肉植物専用の土は水はけが調整されているので、初心者の方におすすめです。
慣れてきたら市販の培養土に軽石や赤玉土、鹿沼土などを混ぜてオリジナルのブレンド土を作るのも良いでしょう。
エケベリアは肥料がなくても育ちますが、与える場合には成長期である春と秋に月1回程度、控えめに与えます。
肥料を与えすぎると徒長や根腐れの原因になりますので、適量を守ることが大切です。
温度と湿度
エケベリアの成長に最適な温度は15〜25℃。
寒さに弱い品種が多いので、最低気温が5℃程度になったら保温を考えることがおすすめです。
室内に取り込める場合は、暖かくなる2月末〜3月ごろまで室内管理をすると安心。
屋外で育てる場合は、最低気温が0℃を下回る日はビニールシートや新聞、不織布などで保温をしましょう。
梱包に使うプチプチで覆うと、空気の層が保温に一役買ってくれるため効果的です。
梅雨〜夏の高温多湿になる季節は、土の中の湿度が上がりがちに。
根腐れやカビの原因になるため、風通しの良い環境を整えることが重要です。
地面に直置きは避けて、よく風の通る棚の上の方で管理すると良いでしょう。
病害虫対策
エケベリアは比較的丈夫な植物ですが、カイガラムシやアブラムシ、ハダニなどの害虫が発生することがあります。
定期的にチェックし、発見したらすぐに取り除きましょう。
寄せ植えにしている際は、株と株が密集しすぎないように適度に剪定し、風通しを保つことも大切です。
枯れた下葉をそのままにしておくと病気や蒸れの原因になるので、こまめに取り除くと安心ですよ。
エケベリアの選び方
初めてエケベリアを選ぶ際は、どの品種を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
以下では、エケベリアを選ぶ際のポイントをわかりやすくお伝えします。
健康な株を選ぶ
購入時には、葉がしっかりしていて変色やシワがない健康な株を選びましょう。
葉がやわらかくなっているものや、黄色や透けたように変色しているもの、根元がぐらついている株は避けた方が安心です。
根の状態も確認できる場合は、しっかりと根が張っているかどうかも確認しておきたいところ。
鉢底の穴から元気な根が出ているものは健康な証拠です。
育てやすい品種を選ぶ
エケベリア初心者の方は、育てやすい品種を選ぶと安心です。
園芸店やホームセンターで扱っている品種は基本的に丈夫なものが多いので、初めての方は実際にお店に足を運んで選ぶのがおすすめ。
「桃太郎」や「パールフォンニュルンベルグ」、「メビナ」など普及種と呼ばれる品種は耐寒性があり、比較的育てやすく人気があります。
くわしくは後述の「おすすめ品種」もご覧くださいね。
自分の好みを大切にする
エケベリアは質感やカラー、形状のバラエティーが豊か。
「枯らさずに育てられるか」は気になるところですが、育てやすさにとらわれすぎず、自分の好みを大切にして選ぶことも大切です。
また、エケベリアは種類が多いため、一度購入を見送ったらその後はなかなか出会えない…ということもよくあります。
好みの品種との一期一会も楽しんで選んでくださいね。
初心者におすすめのエケベリア5選
以下では「育てやすさ」と「かわいさ」の両方を兼ね備えた、初心者の方にもおすすめのエケベリアを5種類ご紹介します。
エケベリア選びの参考にしてくださいね。
桃太郎
「桃太郎」は青白い葉にピンクの爪がアクセント。紅葉すると葉のふちがピンクに染まり、エケベリアの中でも特に人気の高い品種です。
丸く広がるように大きくなっていくので、1年に1回くらいのペースでひと回り大きい鉢に植え替えるのがおすすめ。
増やしたいときは、葉挿しよりも茎の途中でのカットの方が確実です。
七福神
エケベリアは外国から入ってきている種類が多い中、「七福神」は日本で古くから親しまれている品種です。
一年を通して青白いグリーンが楽しめます。紅葉すると葉のふちがうっすらピンクに色づくのもかわいらしいですよ。
成長すると株元に子株がつきます。群生させて楽しむのもおすすめです。
パールフォンニュルンベルグ
「パールフォンニュルンベルグ」は紫に色づいた幅広の葉が特徴。しっかり根が張っている状態だと夏場も紫色を保てる場合があります。
葉をもいで土に挿しておく「葉挿し」という方法で増やしやすいのもポイント。
初心者の入門のひと株におすすめです。
メビナ
細長い葉が重なり合う姿がかわいらしい「メビナ」。
よく増えるのが特徴で、株元や葉と葉の間から次々と子株を出します。
親株がどの部分かわからなくなるくらい増えるので、増殖に興味のある方に試してもらいたい品種です。
もちろん葉挿しでも増やせますよ。
ラウリンゼ
白い粉をまとったやさしい印象の「ラウリンゼ」。
葉に粉のある品種はエケベリアの中でも人気が高いのですが、中でもラウリンゼは暑さや寒さに強いことから初心者にもおすすめの品種です。
粉の部分は触るとはげてしまい、元に戻らないので注意してくださいね。
まとめ
エケベリアは、初心者でも育てやすい多肉植物として大人気。美しいロゼット状の葉とカラフルな色彩は、見ているだけで元気をもらえそうです。
強い直射日光や高温多湿に気をつければ、初心者の方でも安心して育てられるのがうれしいところ。乾燥に強いので、水やりをするか迷ったときには「しない」選択をすると安心です。
好みの品種を見つけて、楽しく育ててみてくださいね。