55歳で半身マヒになった父が30年経った今も後悔していること
2024/09/20
看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこです。私の父は55歳の時に職場で倒れて半身マヒになりました。
倒れてから30年近く経過して、今は認知症になっている父が先日口にした言葉にハッとさせられて、自分の健康や人生について考えさせられる機会になりました。
リハビリに励んだけれど50代で仕事ができなくなってしまった
お酒やタバコが好きで、そして仕事が好きだった父ですが、55歳で倒れた時は血圧が200mmHg以上に上昇して脳に異常を起こし体の半分がマヒしてしまいました。
日ごろの不摂生が大きな要因の1つであることは間違いありません。
リハビリに励みましたが、元通りの体に戻ることはなく体の半分がほぼ動かない状態になりました。50代ということもあり、仕事も好きだったため職業訓練施設に入所しましたが職場復帰は叶いませんでした。
生きがいである仕事、自由に日常生活の動作を行うこと…失ったものの大きさは計り知れません。
忘れられない強い強い後悔
「いつか体に気を遣おうと思っていた」倒れてからしばらくして父が言いました。
父の「いつか」は残念ながら間に合いませんでした。
懸命のリハビリで残された機能を最大限に活かせるように励み、色々な方の助けを借りながら自宅で過ごしていましたが、年齢を重ね自宅での生活が難しくなり70代からは施設で暮らしていました。
80代になると、徐々に認知症が進んできました。会話が上手く続かないこともある中で、先日父が私に言いました。
「明日から、酒とタバコやめるぞ」
30年近く経った今も、過去の不摂生を強く強く後悔していることが伝わってきました、認知症になっても忘れられない後悔なのだと思いました。
当たり前の日常を失う前に
自分の体が、明日も今日と同じように動いてくれる確実な保証はありません。ですが、父の場合は倒れる前の生活習慣が健康に留意したものであれば、違った結果を生んでいた可能性がかなり高いです。
当たり前の日常を失う前に、体を大切にすることに気づいてほしかった。
そんなふうに思いました。
「いつか体を大切にしよう…」「時間とお金に余裕ができたら健康に向き合おう…」こうやって先送りにすることで、辛い思いをすることのないようにしたいですよね。
私も当たり前の日常をおくることができることに感謝して、体と心のコンディションを整えることを大切にしようと改めて実感しました。
〇この記事を書いたのは…薬膳ナースけいこ
薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト
知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中
体と心の生命力をUPさせる健康習慣で暮らしを楽しむコンディションへ