パーティーやコース料理の前菜として出てくる「カナッペ」。フランス語で「ソファー、長いす」を意味し、ソファーに座ってオードブルを食べながら会話を楽しみ、宴の始まりを待ったことが由来とされています。現在は見た目が華やかさからパーティーには欠かせない存在となっているほか、軽食や夜食など気軽に食べられる食事としても重宝します。今回はカナッペの基礎知識からさまざまな種類のレシピとアレンジメニューをご紹介します。

カナッペとは
カナッペとはクラッカーや薄くスライスしたパンをベースにし、野菜やフルーツ、魚介やチーズなど好みの食材をのせたものです。あまり欲張らず一口で食べられる量、ベースの食感を保つために水分の少ない食材を選ぶことが上手に作るコツです。
クラッカーを使った簡単カナッペレシピ5選
カナッペのベースといえば「クラッカー」が思い浮かびますね。手軽さを活かしてトッピングを楽しみましょう。
パーティー用に!生ハムとクリームチーズのカナッペ レシピ・作り方
サクサクとした食感のクラッカーにクセの少ないクリームチーズをのせて、塩味の強い生ハムをのせた定番のカナッペ。トッピングにオリーブやパセリを添えると彩りがよくなり、パーティーの演出にぴったりなメニューになります。
クラッカーで手軽に!カナッペ☆ レシピ・作り方
自宅に常備している缶詰や、手軽に買える食材で作るカナッペ。突然の来客や準備の時間がないときにおすすめです。彩りを工夫して見た目を華やかにするだけで、お客様のテンションが上がるメニューに大変身しますよ。
アボガドのカナッペ レシピ・作り方
クラッカーの上に食材をのせたものが一般的ですが、食べる直前にディップをのせるスタイルも楽しいですね。アボガドとクリームチーズを和えたクリームは、くり抜いたアボガドの皮に盛り付けるとおしゃれ度がアップします。
キノコカナッペ
きのこの香りと一緒に炒めた玉ねぎの甘みがクラッカーの塩気とよく合う一品です。マッシュルームだけでなく、しめじやまいたけなど買いやすいものでOK!冷やした白ワインとの相性がよいので、一緒に召し上がってください。
クリームジャムカナッペ
ジャムをそのままのせるのではなく、サワークリームとあえて甘さをまろやかにすると食べやすくなります。クラッカーの塩味との相性もバッチリです。食事系のカナッペに飽きたり、口直ししたいときにあると助かりますね。
フランスパンを使った定番カナッペレシピ5選
「フランスパン」を使うと噛み応えがあるため、一つで満腹になります。トッピング次第で立派な料理になりますよ。
フランスパンのカナッペ(チーズ&スモークサーモン) レシピ・作り方
フランスパンの上にチーズをのせてトーストすることでチーズの風味がアップ!スモークサーモンの塩味とケイパーのほろ苦さをチーズがまろやかにしてくれるため、食べやすくなります。フランスパンのサクサク食感との相性もいいですよ。
オイルサーディンとポテトのカナッペ レシピ・作り方
じゃがいもをマッシュしてオイルサーディンと混ぜ合わせたトッピングはボリュームがあって食べ応えは十分!トーストしてカリカリっとした食感とのアンバランスがやみつきになります。おつまみで出しても喜ばれそうですね。
ブリのカナッペ
和のイメージが強いブリをカナッペに。酒を振ってレンジ加熱することで臭みが消えて簡単に調理できます。骨と皮を丁寧に取り除いて食べやすく、バジルペーストと混ぜた爽やかな風味はフランスパンとの相性がバッチリです。
カニマヨのガーリックカナッペ
ガーリックトーストはフランスパンだからできるワザ。いただきもののカニ缶があったら、マヨネーズと混ぜ合わせてディップにするとなんとも贅沢なカナッペに!カニ缶の汁気を軽く切ると、パンから落ちずに食べやすくなります。
サヴァ缶で激ウマ~カナッペ レシピ・作り方
フランスパンだけをトーストするのではなく、食材ものせてトーストするホットカナッペ。オイル漬けのサバ缶を使うことで調味が不要で手軽に作れます。チーズをのせて焼くため、サバの臭いも軽減されて食べやすくなっています。
食パンで手軽に作れるカナッペレシピ3選
どこでも買える身近な「食パン」はトーストにしたり形を変えたりと、食パンの魅力を活かしたアレンジが楽しめますよ。
簡単おもてなし☆美味しいカナッペ レシピ・作り方
冷蔵庫あるたまごやロースハムだけでなく、お刺身やお惣菜を使って手軽で豪華なカナッペが作れます。さまざまな色の食材を使うと、彩りのよいきれいな仕上がりになります。最後にカイワレをのせると統一感が出ますよ。
食パンで簡単ハートカナッペ レシピ・作り方
冷蔵庫のあるもので作れるカナッペ。シンプルで簡単ですが、アルミホイルでかたどった形を食パンの上にのせて焼くと、焼き目がつくため一風変わったものになります。焼き目を意識するとパンを焼きすぎて固くなるので要注意です。
お花カナッペ
型抜きを使ってさまざまな形を作れるのは食パンのメリット!スモークサーモンを使ったディップの薄いピンク色、チーズカナッペの上に散らしたカラフルなペッパーやあさつきがかわいらしさと華やかさを演出。目でも楽しめます。
野菜でつくるアレンジカナッペレシピ5選
クラッカーやパンのほかにもカナッペのベースになる食材はあります。家にある食材でアレンジしてみませんか。
大根のカナッペ
「大根」をスライサーで薄く輪切りにしてカナッペのベースに。のせる食材はひと手間くわえて濃い味付けにすると、大根とのバランスがよくなります。シャキシャキとした食感がクセになるおいしさでヘルシーなのもうれしいですね。
いい香り~♡ハーブエッグカナッペ♡ レシピ・作り方
「せんべい」をベースにしたカナッペもおすすめです。一口サイズのせんべいを使えばそのままの大きさでOK!スクランブルエッグは朝食で作った分から取り分けておくと準備が簡単になります。異なる2つの食感もお楽しみください。
鯵のなめろう☆油揚げでカナッペ風 レシピ・作り方
「油揚げ」をベースに使った和風カナッペ。焼いた油揚げは香ばしくサクサクとした食感で食欲をそそります。なめろうには相性の良い味噌やしょう油、ねぎが入っているので調和がとれた味に。おつまみだけでなくおかずとしても食べたい一品です。
しらすと納豆の餃子の皮カナッペ レシピ・作り方
余りがちな「餃子の皮」を使ったカナッペ。トッピングも冷蔵庫のある食材を使って簡単に!トースターで焼いた皮はパリッとして、納豆の粘りも軽減して食べやすくなります。ビールやワインにぴったりなおつまみです。
半熟卵のアンチョビのせ
人気のある「ゆで卵」をベースに使ったカナッペ。半熟のゆで卵と塩気の強いアンチョビの相性はバッチリ。ゆで卵は薄切りではなく半分にカットし、一口で頬張っておいしさを楽しみましょう。パーティーには欠かせない存在なりそうですね。
おしゃれなデザート系カナッペレシピ5選
カナッペは食事だけではもったいない!フルーツや甘いフィリングをのせて、デザートにもアレンジできますよ。
アップルパインカナッペ
クリームチーズとフルーツを合わせたデザートカナッペ。酸味のあるりんごと甘さの強いパイン缶で作るフィリングは爽やかな風味で、口直しにもぴったり!どんな食材のベースにのせても合うフレッシュ感が人気になりそうです。
りんごとイチジクのカナッペ レシピ・作り方
食パンに煮リンゴとドライいちじくをのせた甘いカナッペ。ジャムとは違って形の残るリンゴと食感のあるいちじくを組み合わせるとおやつでも食べ応え十分!シナモンシュガーをかけると風味が増して大人の味に変身しますよ。
いちごカナッペ レシピ・作り方
食パンの上にホイップクリームといちごをのせ、練乳をかけたおやつカナッペ。型を使ってくり抜いた食パンと練乳をかけたいちごがかわいらしさを演出しています。クリスマスパーティーや女子会で大人気になること間違いないですね。
スイートポテトカナッペ*一口おつまみ*パーティー レシピ・作り方
ベースにさつまいもフィリングをのせたカナッペ。黒ゴマをちらしたらスイートポテトにそっくり!塩気の強いクラッカーではなく食パンを使うことでさつまいもの味をしっかりと感じられ、焼いて香ばしさもアップしますよ。
きな粉栗あんこの大麦クラッカー レシピ・作り方
あんこ、栗の甘露煮、きな粉をのせた和スイーツのカナッペ。ベースにクラッカーを使うと塩味があんこや甘露煮の甘さと引き立てます。きな粉のほかに抹茶や粉糖でデコレーションすると、見た目がよりおしゃれになりますよ。
まとめ
カナッペはパーティーなどのおしゃれなシーンで食べるイメージがありますが、いつもの食事のメニューにも取り入れやすいものなのです。イベントやパーティーの料理では豪華に、ゆっくり食事やお酒を楽しむ時はバラエティーに富んで、友人とのおしゃべりの席ではおしゃれに、アレンジ次第でどの食事にも出せる万能選手です。目で見て、味わって楽しめるカナッペ、大切な時間や思い出に残る瞬間の演出として華を添えてみてはいかがでしょうか。