食卓の彩りやお弁当にも人気の「ラディッシュ」。料理に添えるだけで、料理がパッと華やかになる鮮やかな赤色が印象的ですね。 小さく丸い形がかわいらしく、皮の赤と中の白のコントラストが綺麗で、料理を美しく格上げしてくれます。
今回はラディッシュをよりおいしく楽しめるレシピや、お料理を引き立てる切り方をご紹介します。ぜひレパートリーを増やしていろいろな食べ方を楽しんでください。

ラディッシュの基礎知識
ラディッシュは年中スーパーに並ぶ身近な食材ですが、実は根や葉も食べられます!サラダやメインの添え物として生食が主流ですが、そのまま食べる以外にも漬けたり炒めたりと、色んなバリエーションのお料理を楽しめる野菜です。
別名は二十日大根
ラディッシュは種をまいてから20日ほどで収穫できることから、「二十日大根(ハツカダイコン)」とも呼ばれています。見た目は小さなカブのようですが、大根の仲間になります。前述のとおり短期間で収穫でき、育てやすくコンパクトなので、プランターを使ったベランダ栽培なども楽しめます。皮の色は赤が多いですが、赤以外にもピンク、白、黄色、紫色などの色があり、形も丸や長丸形など品種はさまざまです。
根や葉っぱにも栄養がある
赤い皮の部分には、ビタミンCがたっぷりです。葉の部分には「鉄」「ビタミン B1・B2・C」「カルシウム」「β-カロチン」が多く含まれています。また、根は「ジアスターゼ」「カリウム」「ビタミンC」「マグネシウム」「葉酸」が含まれています。ジアスターゼは「アミラーゼ」とも呼ばれているでんぷんの分解を助ける消化酵素です。胃腸の働きを高めて、消化不良の解消に効能があります。葉や根も含めて丸ごと食べたい食材ですね。
生食がおすすめ
美容効果が期待できる「ビタミンC」は水に溶けやすいため、生で食べるのがおすすめです。ただ、ラディッシュは大根のように淡泊な味わいなので、味つけや調理方法を工夫すると飽きずに食べられます。
また、ゆでるとお湯に流れ出てしまう「ビタミンC」ですが、スープにすると汁ごと食べられるため、むだなく効率的に栄養をとれます。「ビタミンC」が溶け出したピクルス液やマリネ液を、ドレッシングにするなどして食べる方法もあります。
子どもにもおすすめ!ラディッシュの人気レシピ25選
【サラダ】ラディッシュの人気レシピ
ラディッシュの葉も、身も、まるごとおいしくいただけるサラダ。好きな野菜でアレンジできるのもうれしいですね。他の食材とラディッシュとの色合いが楽しめるレシピも多いので、なんとなく食卓が寂しいときにもオススメです。
ラディッシュとオレンジのサラダ
彩りもきれいでオシャレなサラダです。ホームパーティやおもてなしにもピッタリ!このサラダがあるだけで食卓が華やかになりますね。粒マスードと黒コショウのドレッシングが野菜とオレンジを上手くまとめてくれます。
・所要時間:10分(2人分)
・カロリー:‐ kcal
ラディッシュの葉っぱも美味しく!5分で作れるサラダ
ラディッシュの葉っぱまで楽しめる、シンプルなサラダです。ラディッシュとレモンを、マヨネーズとブラックペッパーで和えるだけで完成。葉っぱを活用することで揃える食材が少なくてすみ、彩りも栄養もプラス!
・所要時間:5分(1人分)
・カロリー:100kcal
ラディッシュのサラダ
スライスしたラディッシュと生ハムがお花のように美しい、目でも楽しめるサラダです。ふだんのお家ごはんにも、おもてなしにも。ゴママヨネーズのドレッシングにはヨーグルトも入っているのでさわやかな味わいです。
・所要時間:15分(4人分)
・カロリー:122kcal
ラディッシュサラダ
ラディッシュとハムの旨味の組み合わせがたまらないサラダです。赤い彩りがきれいなので、主菜に添えてもお弁当に入れても◎。少し水分が出ますので、お弁当箱に入れる際にはカップ等の使用がオススメです。
・所要時間:5分(1人分)
・カロリー:77kcal
ブロッコリーとラディッシュのシーザーサラダ
ブロッコリーとラディッシュを市販のシーザーサラダドレッシングで和えるだけ!の時短レシピです。粉チーズを加えて旨みもアップ。シンプルですが見た目もかわいいサラダです。ブロッコリーにはビタミンA、Kが多く含まれるため、美容にも良い一品です。
・所要時間:1分(1人分)
・カロリー:42kcal
【ピクルス・漬物】ラディッシュの人気レシピ
さっぱり食べやすいピクルスやお漬物。漬けたあとのピクルス液にも栄養があるため、捨てずに食べるのがオススメです。きれいな色を生かしたドレッシングをはじめ、お酢の代わりに調味料としても活用できます。
箸休めに!さっぱりラディッシュの甘酢漬け
ラディッシュを甘酢につけるだけの簡単レシピです。さっぱりしていて、暑い時期にも食べやすい一品です。甘酢はレンジ加熱で作れるため、火を使わず気軽に作れます。
・所要時間:5分+漬ける時間(2人分)
・カロリー:23kcal
箸休めやお弁当おかずに。ラディッシュの甘酢漬け
切って漬けるだけでできる簡単な一品です。お酢を使うため、日持ちが1週間程度と長めです。写真は漬け始めのもので切り口が白いですが、時間が経つと全体的に鮮やかなピンク色に染まります。ローズマリーはお好みのハーブに変えても◎。
・所要時間:5分(3〜4人分)
・カロリー:‐ kcal
簡単なラディッシュのピクルスのレシピ
他の野菜でピクルスを作る際は昆布出汁等を使うことが多いですが、ラディッシュは出汁不要でおいしく漬けられます。お好みで唐辛子や黒胡椒を入れると、味に深みが出るのでオススメです。
・所要時間:10分
・カロリー:‐ kcal
ラディッシュの浅漬け
ラディッシュと塩だけで完成する、シンプルで簡単な浅漬け。葉や茎も使うので、ラディッシュをむだなく丸ごと味わうことができます。水気を切って、お弁当のおかずにもオススメの一品です。
・所要時間:5分(1人分)
・カロリー:3kcal
ラディッシュのピクルスとサーモンの和え物
白ワインビネガーに漬けたラディッシュは、そのまま食べてもアレンジしてもおいしく食べられます。さっぱりしたお野菜とサーモンがよく合います。ホームパーティの前菜としてもピッタリなオシャレな一品です。白ワインとの相性も◎。
・所要時間:15分+漬ける時間(2人分)
・カロリー:106kcal
【炒め物】ラディッシュの人気レシピ
炒めることでラディッシュの苦味を感じにくく、また一緒に炒めれば葉や根も食べやすくなります。他の食材とも組み合わせやすく、彩りよく仕上げることができます。新しいラディッシュの食べ方として、ぜひ挑戦してみてください。
ラディッシュのアンチョビ炒め
さっぱりした大根とラディッシュ、アンチョビの塩気が最高のコンビネーション。お店で出てくるようなオシャレな見た目で、おかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったり。ニンニクが入って食欲もそそられます。
・所要時間:15分(4人分)
・カロリー:43kcal
ブロッコリーとラディッシュ、サーモンのチーズ炒め
ラディッシュ、ブロッコリー、鮭を炒めて、粉チーズと醤油で味つけしました。鮭は小麦粉をまぶしてから焼くことで、パサつかず味も染みやすくなります。ラディッシュは生だと苦味がありますが、しっかり火を通すと和らいで食べやすくなります。
・所要時間:15分(4人分)
・カロリー:‐ kcal
ラディッシュの葉とベーコンの炒め物
捨ててしまいがちなラディッシュの葉を活用したレシピです。塩コショウ、醤油のシンプルな味つけですが、お箸が止まらないおいしさ!ベーコンにも塩気があるので、塩コショウは少しずつ調整してくださいね。
・所要時間:5分(2人分)
・カロリー:‐ kcal
ラディッシュと新じゃがのツナ炒め
これからの季節にぴったりの新じゃがを使ったレシピです。ラディッシュを葉まで使い、じゃがいもとツナと一緒に炒め、醤油とマーガリンで味つけしました。お子さんやラディッシュが苦手なかたでも食べやすい一皿です。
・所要時間:30分(2人分)
・カロリー:‐ kcal
簡単!きのことラディッシュ葉の卵炒め
きのことラディッシュの葉を卵でとじた、ヘルシーなレシピです。サッと炒め合わせるだけなのですぐに作れますよ。朝ごはんにもお弁当にも活躍してくれそうな一品です。椎茸としめじを使っていますが、お好きなきのこでアレンジしてみるのもよいですね。
・所要時間:5分(1人分)
・カロリー:‐ kcal
【マリネ・酢の物】ラディッシュの人気レシピ
思い立ったらすぐに作れる手軽さが魅力のマリネや酢の物。さっぱりしているので箸休めとしても活躍してくれます。ラディッシュのきれいな彩りは、副菜として一品追加するだけで簡単に華やかな食卓にしてくれます。
カブのマリネ
カブとラディッシュをスライサーで薄切りにし、粒マスタードの入ったマリネ液で和えたレシピです。仕上げにクレソンも混ぜて、お口直しにもピッタリなさっぱりする一品です。夏は冷やしてもおいしく食べられます。
・所要時間:15分(4人分)
・カロリー:129kcal
ラディッシュの酢の物
ラディッシュの赤とキュウリの緑のコントラストが美しい酢の物です。丸い形も揃っていてかわいらしいですね。生姜の搾り汁も加えて、さっぱりとした食べやすいレシピです。ラディッシュとキュウリは調味料を加える前に塩揉みしておくのがおいしく作るポイントです。
・所要時間:15分(4人分)
・カロリー:13kcal
ラディッシュのハチミツ酢漬け
ほんのり甘いハチミツ味がポイントのハチミツ酢漬け。ラディッシュのシャキシャキした食感が楽しめます。コロンと丸い形ときれいなピンク色が食卓に華を添えてくれます。ラディッシュが大きい場合は半分にカット、小さい場合は底に十字の切り込みを入れるのがおいしく漬かるポイントです。
・所要時間:5分+漬ける時間(2人分)
・カロリー:29kcal
ラディッシュとワカメの酢の物
お出汁のきいた調味料に大根、ワカメとラディッシュを漬けたレシピです。いつもの酢の物も、ラディッシュを入れるだけで彩がよく、華やかになりますね。箸休めとしてもオススメです。
・所要時間:10分(2人分)
・カロリー:40kcal
ラディッシュと塩昆布の酢の物
単調になりがちな酢の物ですが、塩昆布を加えることで簡単に一味違ったメニューに変身し、旨味もアップ!白だしを使うことで、出汁を用意する手間もなく、簡単に挑戦できるレシピです。
・所要時間:5分(2〜3人分)
・カロリー:‐ kcal
【スープ・その他】ラディッシュの人気レシピ
水に溶けやすいラディッシュの「ビタミンC」を余すことなく食べられるスープ。生野菜が苦手な子どもでも、煮込んで味が染み込んだスープなら食べやすいのでオススメです。葉を使ったレシピもいくつかご紹介していますので、ぜひお試しください。
ラディッシュのミルクスープ
ラディッシュを子どもも食べやすいコンソメ味のミルクスープにしました。優しい甘さで朝ごはんにもいいですね。コーンとラディッシュの葉を入れて彩りも鮮やかな一品です。牛乳を入れたあとは沸騰させないように加熱してくださいね。
・所要時間:10分(2人分)
・カロリー:‐ kcal
ラディッシュ葉が残ったら…の味噌汁
いつものお味噌汁にラディッシュの葉を加えるだけ!の簡単アイディアレシピです。ラディッシュの葉は最後に加え、すぐに加熱を止めて余熱で火を通すことでシャキシャキした歯応えが楽しめます。きれいな緑色で食欲もそそりますね。
・所要時間:10分(2〜3人分)
・カロリー:‐ kcal
野菜たっぷり♪ラディッシュとわかめのスープ
ラディッシュの実も葉も使った、野菜たっぷりの身体に優しいスープ。塩気のあるベーコンを使用しているため、塩は少なめ。寒い日に飲みたい、ほっこりするスープです。中に入れる野菜を選ばないので、残り物で作れる手軽さがうれしいですね。
・所要時間:15分(3〜4人分)
・カロリー:‐ kcal
ラディッシュのチーズ和え
ラディッシュとカッテージチーズをお好みのドレッシングで和えた、簡単でおいしいレシピです。お弁当にも副菜にもピッタリですが、お酒のおつまみとしても活躍してくれます。いろいろなドレッシングを試してみるのも楽しいですね。
・所要時間:5分(1人分)
・カロリー:27kcal
ラディッシュとツナの冷製パスタ
ツナ缶のオイルを活用し、簡単に作れるあっさりした冷製パスタです。ラディッシュと貝われ菜で見た目もかわいく仕上がります。しっかり味つけしたエノキとツナの旨味で、つい食べすぎてしまいそう。使用するパスタは細いものがオススメです。
・所要時間:25分(4人分)
・カロリー:374kcal
ラディッシュの食べ方アイデアを紹介!
ラディッシュはそのかわいい見た目や、きれいな赤色も魅力の1つ。簡単ですが料亭のように華やかになる飾り切りや、目でも楽しめるラディッシュの食べ方のアイデアをご紹介します。よりラディッシュを楽しむレパートリーとして参考にしてみてください。
飾り切りで料理に彩りを
一見難しそうに見える飾り切りですが、一度覚えてしまえば意外と簡単にできます。小さめの包丁を使うと作業がしやすいです。こまかい部分の作業には爪楊枝も便利。
包丁を使った作業に抵抗があるかたには、お弁当やクッキーに使う小さめの型がオススメ!型を押しつけて爪楊枝で皮の部分を抜くだけで、きのこ風の水玉模様やハートなどかわいい模様が作れます。お弁当にも良いですね。
また、スライサーで薄く切って塩揉みし、クルクル丸めるだけで薔薇の花のように見えるので、サラダに乗せると華やかです。
スライスを料理にのせてみよう
ラディッシュは薄くスライスすると赤と白のコントラストがきれいで、かつ小さな丸い形がかわいらしいのでお料理の飾りとしても活躍してくれます。いつものサラダやカルパッチョに乗せるだけでパッと明るくなりますね。
また、カナッペやバケットにも添えるだけでオシャレになり、おもてなし料理としても活躍してくれる一皿になります。スーパーで1年を通して手に入りやすい食材ですので、何かものたりないときにはラディッシュを使ってみるのも良いですね。
まとめ
ラディッシュは身近な食材ですが、サラダ以外の食べ方はしないかたも多いのではないでしょうか。ラディッシュはさっぱりしていて他の食材の味を邪魔しないので、炒め物や汁物にも活用しやすく、簡単に彩りよい食卓が完成します。
また、根や葉は食べずに捨ててしまっていたかたもいるかと思いますが、実と一緒に調理したり、味噌汁の具にしたりと身近なレシピもありますので、ぜひ機会があれば挑戦してみてください。