キムチなのに?酸っぱくなりにくい、ニオイがきつくない、その秘密は!?~連載『はじめよう!フェムテック』
2024/12/19
2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。
番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。
<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。32歳の長女一人。
●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。
<ゲスト>
●久留島さやかさん Sayaka Kurushima
株式会社八恵堂 代表取締役1980年、福岡県生まれ。クラシックピアノの演奏経験を活かし、クラシックコンサートやゲームミュージックコンサートなどのイベントを主催し好評を博す。その一方で、様々な法人をサポートする業務を開始し、食の展示会事務局や里山再生プロジェクトにも参加。2022年にキムチのコンサルテーションの依頼を受けたことを契機に、これまでの経験を活かして国産キムチ製造を手掛ける「八恵堂」に入社。現在に至る。プライベートでは、23歳、22歳、19歳の3姉妹を持つシングルマザー。八恵堂公式サイトhttps://hakkeido.com/
認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは前回に続き「八恵堂」の社長・久留島さやかさんです。「今回は、八恵堂のキムチの特徴について伺いました。久留島さんの相当なこだわりと情熱が、ひしひしと伝わってきました。あ~、食べたい(笑)」(伊久美)
腸活をサポートする天然の菌にこだわったおいしい“酵素キムチ”
■東島アナ「ゲストは前回に続き、福岡に本社を構える、国産の食材を使ったキムチの製造販売会社「八恵堂」の社長・久留島さやかさんです。酵素キムチ専門店として、東京では新宿のマルイにも出店されています。“うちのキムチは、他のキムチとここが違う!” というポイントを教えていただけますか」
■久留島「八恵堂のキムチの特長は、①まず酸っぱくなりにくいということ。②ニオイがそんなに気にならないこと。③冷凍だということ。これら3つが、他社のキムチとの違いだと思います」
■伊久美「前回おっしゃっていましたが、久留島さんはもともとキムチが好きではなかったのですよね」
■久留島「はい。キムチは苦手でした(笑)」
■伊久美「だからこそ、ご自分の苦手を克服できるキムチをつくられたのですね。冷凍すると、どういう点がよいのでしょうか」
■久留島「多くのキムチに、保存料や増粘剤が入っています。一方、それらが入っていない自然発酵のキムチは酸っぱい。そうなると私のように食べられないかたもいらっしゃると思います。“酸っぱくないキムチを、どうしたらいつもおいしく食べられるのか?” ということを考えまして、冷凍しておけばよいと思ったのです。材料にオキアミや塩辛が入っていると、酸っぱくなりやすいのですが、弊社のキムチには入っていません。その代わりに、日本人はダシが大好きなので、かつおダシの効いたキムチならおいしいのではないかと思い、かつおを使っています。また、ニオイの主な原因は白にんにくなので、刺激臭の少ない黒にんにくに代えてみました。黒にんにくは、甘いプルーンのような味で、甘みが増します。そうすると、砂糖の量を減らすこともできるのです」
■伊久美「意外に、キムチには砂糖がたくさん使われていますよね」
■久留島「そうなのです。唐辛子やにんにくの辛みを消すために、砂糖がたくさん入っています。砂糖は菌の第一の餌で、二番目が食物繊維、三番目がミネラルです。餌を減らすと酸っぱくなるのを抑えられ、バランスの整ったキムチができるのです」
■東島アナ「食べたいですね~! 口の中がキムチになっています(笑)。塩もこだわっていらっしゃるのですよね」
■久留島「はい。紫岩塩を使っています。普通の塩は99.7%がナトリウムといわれていますが、紫岩塩は48.6%です。残りの成分は、鉄、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルです」
■伊久美「とにかく厳選された素材を使っていらっしゃいますよね。他にも、アカシアの生はちみつ、きびてんさい糖など、すごいすごい!」
■東島アナ「そうしてでき上がったキムチですが、発酵食品なので、この番組でも話題になっている腸活に繋がりますね」
■久留島「そうですね。腸活には善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7というバランスが大事だといわれていていますが、うちのキムチはそのバランスを保っています」
■東島アナ「キムチは世界5大発酵食品で、美容や健康にもよいといわれていますね。お話を伺っていると、いかに久留島さんが実験&研究を繰り返していらっしゃるかが伝わってきます。さらにすごいと思ったのは、キムチの効果について医師のかたにも調査を依頼していらっしゃるそうですね」
■久留島「はい。やはり自分がつくったものがどういうものなのかを知りたかったですし、世界5大健康食品といっても、世の中に健康食品はたくさんあるので、医師に調査をお願いしました。その結果、免疫力の向上、肌トラブルや便秘の改善にも作用し、腸活に繋がるというご意見だったのです」
■東島アナ「おいしくキムチを食べながら、キムチの効果を実感するのには、どのくらいの期間が必要でしょうか」
■久留島「個人差はありますが、3カ月以上が目安です。毎日少しずつ食べ続けていただくと、腸内環境が整っていくと聞いています」
■伊久美「キムチは毎日食べたほうがよさそうですね」
■久留島「はい。毎日、30gくらい食べていただいたほうがよいです。弊社には、食物繊維たっぷりの白菜、山芋、ごぼうのキムチがあります。毎日飽きずにおいしく食べることで、腸内がきれいになっていくと思います」
■東島アナ「私はそのまま食べることが多いのですが、おすすめの食べ方はありますか」
■久留島「そのまま食べていただくのがよいのですが、うちのキムチは酸っぱくなりにくいので、料理の材料としても使っていただけます。“八恵堂スタイル”というホームページがあって、そこに熱を加えない料理の方法が掲載されています。キムチは熱を加えると、菌の餌となる酵素がこわれてしまいます」
■伊久美「“たこキムチのたたききゅうり”、“キムチ春雨サラダ”など、どれもあえたりトッピングしたりするだけのメニューなので、気軽に作ってみたくなりますね」
■東島アナ「レシピが気になるかたは、八恵堂のウェブサイト「HAKKEIDO STYLE」(https://hakkeido.style/)をご覧ください。
合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にニッポン放送でオンエア。お聴き逃しのかたは『radiko』のタイムフリー機能で、放送1週間後までお聴きになれます。
●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは30年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀