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ペットボトルキャップがスポーツ観戦グッズに!?今週の気になるSDGsニュースをお届け【39SDGs WeeklyNews】

2025/08/04

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。

サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?

最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班の村上真由美がお届けします。

サンキュ!STYLEライター。片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を...

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Topic1.ペットボトルキャップが「応援メガホン容器」に

ペットボトルキャップメガホン
出典:PR TIMES

紙袋用取っ手の国内トップメーカー・松浦産業株式会社は、北陸朝日放送の「スポーツ×SDGs」の循環プロジェクトに賛同し、ペットボトルキャップを再資源化した「応援メガホン容器」を製作しました。北陸朝日放送社内で集められたキャップを原料にしたこの容器は、スポーツ観戦時に声援を送るメガホンとしてだけでなく、首にかけてカップホルダーとしても使える便利な2WAY仕様。両手が空くため、移動の多い場所でも活躍します。

ペットボトル本体はリサイクルが進んでいますが、キャップは洗浄や粉砕などの手間、食品衛生法の規制などが障害となり、再資源化率はまだ約20%と低いのが現状です。そんな課題を逆手に取り、キャップ22個で1本ができる「応援メガホン容器」を生み出した今回の取り組み。キャップ約500個(約1kg)で22本分が製作でき、集めれば集めるほど地域の応援につながります。

身近なキャップが“応援アイテム”に変わる。小さな行動がエコとスポーツの力になり、未来へのエールとなることを目指しています。

Topic2.ヨシケイ×アサヒ飲料「CO2を食べる自販機」

CO2を食べる自販機
出典:PR TIMES

全国でミールキット宅配サービスを提供するヨシケイグループは、アサヒ飲料が開発した「CO2を食べる自販機」の設置を広げています。茨城県ではグループ会社のヨシケイ茨城が初導入。「CO2を食べる自販機」は1台あたり年間最大60kgのCO2を吸収、スギの木に置き換えると約20本分の年間吸収量に相当します。

この自販機は、”都会のなかに森をつくる”というコンセプトで生まれ、2024年から本格稼働。特許も取得ずみで、2030年までに5万台設置を目指しています。自販機で吸収されたCO2は、アスファルトやコンクリートの原料として再利用されたり、サンゴの保全に活用されたりします。

これまでもヨシケイグループでは、希望するお客さまにオリジナルの鍵つき宅配ボックスを無償で貸出し、食材配達時における再配達ゼロを実現、約4,700台の配達車によるCO2削減に取り組んできました。今後は「CO2を食べる自販機」を通じて、さらなる脱炭素社会の実現を目指します。

Topic3.小学生向け自炊ミールキット「おむすびシェフ」発売

おむすびシェフ
出典:PR TIMES

食と教育の事業を手がける株式会社MIRAIEは、子どもが自分で1食をつくれる教育ミールキット「おむすびシェフ」の販売を開始しました。

包丁も火も使わず安全に調理できるのが特徴で、おむすびとみそ汁がつくれるキットです。作り方の動画を見ながら進めるので、子どもだけで調理体験が楽しめます。野菜たっぷりのおにぎりのレシピを考案したのは、料理研究家の福田淳子さん。子どもが野菜を食べやすいよう、調理法や味つけが工夫されており、食材の風味・色合い・食感を楽しめます。お湯を注ぐだけでできる「まほうのみそスティック」など、工夫いっぱいの内容です。

共働き世帯の増加や家庭科授業の減少で、子どもが「食」を学ぶ機会が減っていますが、このミールキットは食育オンラインレッスンの受講チケットつき。レッスンでは、自ら調べる体験をサポートしてくれるため、夏休みの自由研究にもぴったりです。

夏休みの「お昼ごはん、どうしよう?」というママの悩みを解決しながら、子どもが料理を学び、自分でつくる喜びを体験できる「おむすびシェフ」。親子で食育に取り組むきっかけになりそうです。

明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ

SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?じつはそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者がやってみたことをご紹介します。

ペットボトル本体のリサイクルはどうなってるの?

ペットボトルキャップのリサイクル率は約20%と、まだまだ低い状況…。一方で、ペットボトル本体はどうなのでしょうか?調べてみました。PETボトル推進協議会の公式サイトによると、日本のペットボトルリサイクル率は86%(2021年度)で世界最高水準。ペットボトルリサイクルは日常生活に溶け込んでいて、家庭ごみでも分類して回収されることがほとんどですよね。

きちんとリサイクルしてもらえるよう、正しい捨て方について再確認しましょう!

1.キャップとラベルをはずす
2.軽くすすいで、飲み残しや汚れをとる
3.足で横方向にスルメ状につぶす
4.市町村のPETボトル収集日に出す

回収されたペットボトルは、異物を取り除きこまかく砕かれたあとに、さまざまな製品に生まれ変わります。再び、飲料用ペットボトルになったり、食品トレイ、卵パック、日用品詰め替えパウチ、ボトルなど、幅広く利用されています。

ペットボトルは身近なリサイクル対象品です。「飲んだあとは、きちんと分別しゴミにしない」「ラベルレス商品を購入する」など、できることから始めましょう。

◆執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班  村上真由美
片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を減らすコツを探求中。整理収納アドバイザー×クリンネスト。欲張りママの毎日に役立つヒントを発信している。インスタグラムは@mayumi321.jp

編集/サンキュ!編集部

 
 

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