SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE取材班の丸山希がお届けします。

- Topic1.祭り帰りの美化活動で地域のごみゼロへ
- Topic2.美容室向けメーカー×市民団体。地域の水辺を守る水質調査
- Topic3.親子でカヌー体験&川のクリーンアップをとおして海洋ごみ問題を自分ごとに
- 明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
Topic1.祭り帰りの美化活動で地域のごみゼロへ
株式会社温泉道場が運営する「温浴施設 おふろcafe utatane」は、夏祭りが開催されるこの時期に合わせた2025年8月31日(日)までの期間(8月9日~8月17日を除く)「埼玉お祭りゴミゼロ大作戦」キャンペーンを開催中です。本キャンペーンは夏祭りで出るごみを減らすことを目的としており、かき氷カップやたこ焼き容器など、夏祭りで出たごみをutataneに持ち帰ることでサービスを提供してもらえます。
対象となるのは、浴衣や甚平などの服装をしているお祭り帰りの人。使用ずみのお祭りのごみを持参すると、レンタルタオルセットが無料、もしくは、ミニかき氷or生ビール1杯の好きな方を選べます。
楽しい祭りですが、毎年祭りのあとのごみの放置が社会課題となっています。温浴施設という施設を活かして、お祭りを楽しんだあとのリラックスと適切なごみの処理の両方を叶えられるこの取り組み。気軽に地域の美化に参加してもらいやすいでしょう。
Topic2.美容室向けメーカー×市民団体。地域の水辺を守る水質調査
美容室向けのヘアケア・化粧品を扱う株式会社ミルボンと、市民団体「魚と子どものネットワーク」が、地域の子どもたちを招き「水質調査と水辺の自然観察会」を開催しました。今回開催されたのは、ミルボンの基幹生産拠点であるゆめが丘工場がある三重県伊賀市。今回で3回目の開催となりました。
地域の子どもたちに水辺の環境へ目を向けてもらい、保護と継承の大切さを伝えることを目的とした活動で、総勢64名が参加。服部川を含む木津川の水系・水質について学び、生物の観察を行います。また、水辺のごみ拾いも行い、実際に子どもたちがごみ収集車に積み込むまでを担当。分別やリサイクルの重要性などを学びました。
ミルボンの主力であるヘアケア製品は、製造過程だけでなく使用過程でも水が必要となります。排水への配慮を怠らず、工場の排水経路の水質調査や環境への保全にも取り組んでいます。
Topic3.親子でカヌー体験&川のクリーンアップをとおして海洋ごみ問題を自分ごとに
秋田県に流れる河川の環境改善に取り組むあきた海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、二ツ井町観光協会の協力のもと、2025年7月21日(月・祝)の海の日に、「親子でクリーンアップ&無料プチカヌー体験会」を開催しました。
今回の体験会では、カヌーに乗り100m先の対岸まで向かい、その先の対岸でごみ拾いをするというもの。対岸には朽ちたごみや地中に埋まっているごみなど、さまざまなものを回収。集めたごみを持って再びカヌーを漕ぎ戻ります。参加者からは、対岸のごみの多さに驚く声がありました。
今回のイベントは「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として開催されたものです。この企画は国民一人ひとりが海洋ごみを自分ごととして捉えることを目標としており、親子にとって水辺の美化を考えるいい機会となったでしょう。
明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?じつはそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者が調べてみたことをご紹介します。
海洋ごみ問題を放置しておいたら今後はどうなる?
今回は、海洋ごみなど身近なごみ問題に関するニュースを集めました。問題となっている海洋ごみですが、このまま放置されると、どうなるのか気になったので調べてみました。
日本財団の調べによると、2050年の海は魚の数より海洋ごみの方が多くなる見とおしです。なお、年間で海に流出したプラスチックごみの多さは、192の国や地域のうち30位となっています。
海洋ごみを減らす方法は、日常生活でプラスチックごみを減らすことが重要。マイバッグやマイボトルを利用し、プラスチックの利用を控えることが大切です。ペットボトルはリサイクルへ、シャンプーや洗剤は詰め替え用を使い、プラスチックの分別をしっかりと…。これらの行動をこれからも心がけたいと思います。