しっかり包んでいるはずなのに、気温が上がってくるときつくなるのが生ごみのにおい。
袋を二重にして包むという方法もありますが、袋の減りがはやくなる、ごみがかさばるなどのデメリットも。
食生活アドバイザーのdanngoが暑い時季に特に役立つ、二重包みせずとも生ごみのにおいを減らす3つの方法をお伝えします。

量を減らす
生ごみがたくさんあれば、においの出どころが多くなります。まずは生ごみの量を減らすことを意識してみましょう。
生ごみとして出てくるものとしては、野菜のくずや食べ残しなどがあります。野菜はヘタをギリギリのところで落としたり、皮を捨てずにそのまま使ったりするとむだなく使いきれますね。
食べきれなかったり使いきれなかったりすると、ごみが増えるだけでなく食費にも影響が出てしまいます。食材を買いすぎない、料理をつくりすぎない、あまるなら小分け冷凍するなどの心がけが大事です。
水けをきる
生ごみといっても、もとをたどれば食材や料理。ほとんどの生ごみが、最初のうちはそんなにくさくなかったはずです。
時間の経過とともにくさくなるのは、菌のしわざだといえるでしょう。腐っていくからにおうのですよね。
それなら、くさりにくくする工夫があればいいわけです。それには水けをきるという方法が有効。
菌が増えるのは水分が多いからです。使ったティーバッグなどは、冷ました後思いきりしぼることをおすすめします。
気温が高いのを利用して、日光にあてて干からびさせるのもいい方法です。虫がくることもあるので、短時間でかわくようによく晴れた暑い日を選ぶといいですよ。
凍らせる
水分をとばすのが難しいなら凍らせるという手もあります。この方法でも菌の繁殖をふせぐことが可能。
袋や容器に生ごみをまとめて入れ、ごみ出しの日まで保管しておくだけです。抵抗があるかもしれませんが、生ごみはもともと食品だったことを考えればそこまで問題はありません。
ただし、生ごみは常温で放置しているうちに菌が増えていくので、発生したらそのたびに冷凍庫に持っていくことが大事です。
番外編:コンポストを使う方法も
住まいの状況によっては難しいこともありますが、コンポストを使うのもおすすめの方法です。
よけいににおいが出そうと思う人がいると思いますが、実際のところほとんど気になりません。土や基材に混ぜてしまうので、生ごみがむきだしにならず不快なにおいはしにくいのです。
コンポストは、室内に置けるバッグ型、低コストでつくれるダンボールコンポスト、生ごみが消滅し肥料ができないキエーロなど、いくつか種類があります。ネットで選んで買えますので、検討してみるのもいいかもしれませんよ。
今回紹介した解決法は、むりなくできて環境にもやさしいやりかたです。自分がやりやすそうなものから試してみるといいでしょう。
■執筆/danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフィフの専業主婦。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛する二児の母。食生活アドバイザー(R)を取得。SDGsに関心があるが、丁寧な暮らしは苦手。ズボラエコ主婦を名乗り、家事を手抜きしながら地球に優しくできる方法を模索している。
編集/サンキュ!編集部