39SDGs WeeklyNews

桃がビールになってフードロス削減ってどういうこと!?今週の気になるSDGsニュースをお届け【39SDGs WeeklyNews】

2025/09/01

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。

サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?

最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班の植松愛実がお届けします。

サンキュ!STYLEライター。本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEで...

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海女さんに会えるグランピング!?伊勢志摩の恵みと温暖化の実態を体感するカヤックツアー

伊勢志摩の海
出典:PR TIMES

素潜りでウニやアワビ、サザエなどを採る、伝統的な漁を行う海女(あま)さん。現在では数が減ってしまい貴重な存在となっていますが、全国でもっとも多いのが三重県で、なかでも豊かな海で知られる伊勢志摩エリアに集中しています。

そんな伊勢志摩エリアでのグランピングで人気のアクティビティに参加すると、本物の海女さんに会えるかも!?志摩市でグランピング事業を行うLUXUNA伊勢志摩のカヤックツアーでは、9月のガイドコースの途中に海女さんの漁場エリアがあり、タイミングがあえば海上で仕事をしている海女さんに出会うことができます。運がよければ、その場でアワビ生ウニなどを試食する機会も。

伊勢志摩の海では近年、地球温暖化で海水温が上がることによってガンガゼと呼ばれるウニの一種が大量繁殖し、海藻を食い荒らす「磯焼け」が発生。特産のイセエビや貝類が減少するなど深刻な被害が出ていて、海女さんたちはガンガゼの駆除にも取り組んでいます。伊勢志摩の恵みと希少な海女漁、そして温暖化の現状を体感できる貴重な体験です。

ちなみにアクティビティには、カヤックツアーのほかにシュノーケリングなどもあり、最近の海水温上昇によって伊勢志摩に現れるようになった、カラフルな熱帯魚の数々や南方系の魚も見られるそうですよ!

あなたが使っている化粧品、どのくらい世界に優しい?

プレスリリース
出典:PR TIMES

食品からファッションまで、あらゆる製品でSDGsを考慮することが求められている現代。株式会社UPDATERでは、国内外のブランドがどのくらいエシカルな方法で販売・提供されているかを評価する「Shift C(シフトシー)presented by UPDATER」のサイトで、2025年8月14日から世界の約90ビューティーブランドのエシカル評価をサイト上で公開しています。

化粧品は使用している香料の原料成分の情報が開示されずに環境への影響が不透明なことが多かったり、詰め替え用の製品が定着していなかったりなど、ビューティー業界ならではの課題も。このサイトでは、「地球」「人間」「動物」の3分野42項目について透明性がチェックされ、「素晴らしい」「良い」「ここから」「まだまだ」「他の選択肢を」の5段階で総合スコアがつけられています。

海外の高級ブランドはもちろん、カネボウや肌ラボといった身近な国内ブランドの評価も掲載されているので、まずは知っているブランド名を検索してみても。9月末までは、自社ブランドを評価してほしい企業に対し無料診断も実施しているとのことです。

規格外の桃がビールに!数量限定のフルーツエールが発売へ

桃ビール
出典:PR TIMES

豊富な果汁とコクのある甘み、そして緻密な果肉が特徴の桃「まどか」。贈答用としても人気の品種ですが、形や大きさの違い、わずかなキズなどがあると、いわゆる「規格外」となってしまいフードロスにつながってしまいます。

そういった出荷できない桃をつかったクラフトビール「桃ビール2025」が、2025年9月1日から都内各地で提供されます。栃木県の農園で規格外となった「まどか」をピューレにし、発酵前と発酵後の2回にわけてタンクに加え、桃のフレッシュな香りと自然な甘みを引き出したフルーツエールです。

【商品概要】 商品名:桃ビール2025(フルーツエール) 発売日:2025年9月1日(月)〜10月中旬予定 ※数量限定、なくなり次第終了 スタイル:フルーツエール ABV(アルコール度数):5% 使用酵母:WLP077 使用ホップ:HBC431(ドライホッピングあり) 価格:Lサイズ:1,200円(税込) / Rサイズ:800円(税込) ※by you、Sheではワンサイズのみ:980円(税込) 【販売店舗(開業順)】  ・GRIP (池袋)  ・RACINES Boulagerie & Bistro (池袋)  ・She(日比谷シャンテ)  ・RACINES AOYAMA (ののあおやま)  ・RACINES ORGANIC (トラッド目白)  ・Atelier LaLa (恵比寿ガーデンプレイス)  ・RACINES (麻布台ヒルズ)  ・by you 文京食堂 (元町ウェルネスパーク)

2025年の「まどか」は天候に恵まれ、果実の状態も良好とのこと。豊かな香りと甘みがいかされた数量限定の桃ビール、ぜひ味わってみてください。

明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ

SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?じつはそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者がやってみたことをご紹介します。

自宅にある服のエシカル評価を調べてみた!

今回の記事でご紹介した「Shift C」のサイトでは、化粧品だけでなくファッションブランドのエシカル評価も公開しています。そこで、自宅にある服のブランドを検索して、エシカル評価を調べてみました!

まずは娘の服の大半を占める「西松屋」。とにかく安いし種類も多いので、わが家では「西松屋」の服を頻繁に買っています。が、エシカル評価は「他の選択肢を」。どうやら、使用素材や労働環境に関する情報が十分に開示されていなことが問題のようです。

次に調べてみたのは、筆者も夫もスーツを買ったことがあるAOKI。こちらも評価は「他の選択肢を」で、環境負荷の少ない素材をほとんど使用していないことや、製造過程で有害な化学物質を減らしたり排除したりするための具体的な取り組みが不十分とされていました。ただ、一部でリサイクルウールを使っていることなどはプラスの評価になっているようです。

なかなか厳しい結果になってしまいましたが、逆に言うと、衣料品をエシカルな方法でつくることの難しさを物語っているのかもしれません。服を買って着るという、日々当たり前にやっている行動のひとつひとつも、地球の未来を変える可能性があります。まずは家にある服のブランドを検索してみることから、始めてみませんか。

■執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 植松愛実
気象予報士と料理人の両面で活動。サンキュ!では季節ごとの食材のおいしい食べかたや、家事に役立つ天気の豆知識を執筆中。

 
 

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